初めて救急車を呼んだ。

生まれて初めて救急車を呼びました。よりによって、病院がどこも開いていない、開いていたとしても私のような急患の受け入れで実質開いていない1月3日に。
激しい尿意とともに「くの字」を崩せないほどの腹痛に見舞われ、どうしようもなく救急車を呼ぶことにしました。

年末年始、救急車のサイレンを聞く度、このようなことを思っていました。
「羽目を外して飲み過ぎて倒れて運ばれてくる人のために出動する救急車や医療従事者の方々が不憫でならない」
「自業自得なんだから、そういう輩からは通常の倍額取ればいい」

自分が救急車で運ばれることになって、「そういう輩」以外の急患もいるよな、と当たり前のことに思い至り、以来、救急車のサイレンを聞くと、見ず知らずの人を心配している自分がいます。

救急隊員の方々には、年始のクソ忙しい時に本当に本当に申し訳ないです、という気持ちでいたのですが、こういう時ーつまり、どんなに忙しいタイミングだったとしても、相手が仕事として事にあたっている時は、私は、「ありがとうございます」と言うようにしています。
相手の受け取る印象が異なるという理由もありますが、それよりも、「『ありがとう』が『ごめんなさい』に変わると、人は孤独になる」と、介護関係の方から聞いたからです。
人は、感謝されると、自分の存在意義を感じるが、謝罪されると、何かやらなくてもいいことをやらされているように感じてしまうものではないでしょうか。
同じ5文字でも、相手が受け取る内容やその後の心の持ち様が大きく変わります。介護に限らず、自分の弱さを助けてもらった時は、「ありがとう」と言うことが、相手への気遣いとして必要ではないかと思います。
改めて、「ありがとうございました」

P.S.まだ石が出ていない気がします。

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