生きる


今から10年以上前のことの話

当時僕はメンタルが壊れてしまって
次第に身体も動かなくなりなり
仕事を休職していた(のちに退職)

その頃、YouTubeで彼の存在を知った
まだまだ全然売れていない頃の彼
mixiで何度かやり取りもしていた

彼とは
不可思議/wonderboy
のことである

ヒップホップやラッパーには
いろんなタイプがいて
見た目いかつい人もいるんだけど
彼はそういうのは全くもって無縁な人で
無垢な少年みたいな人だった

ワンダー君から放たれる言葉たちは
まるで生命が宿っているようだったよ

それから
ポエトリーリーディングラップに魅了された

当時部屋に引きこもっていた僕は
ワンダー君の言葉を受け取り
ライブに行くことを決心し遊びに行った

でもお客さんが全然居なかった。

え?自分以外、殆ど演者じゃん
って心の中で思った笑

でも本気でやっていたから
そんなことどうでもよかった

ワンダー君との出会いは
僕の人生の中で転期(天氣かも)となり
それから前向きに生きようと思えるようになり
音楽の素晴らしさ、音楽が持つ力を信じるように

そのあとワンダー君は有名になったんだよね
おめでとう

TSUTAYAやタワレコで紹介されていて
なんだか自分が売れたかのように
すごくすごく嬉しかった。

でも、売れた時には
ワンダー君は既にこの世からは去っていた

訃報を聞いた時はとても悲しかったよ

いろんなラッパーがワンダー君に曲を捧げていて
周りからとても愛されていたんだと知った

言葉で想いを伝えることの大切さも知った

【もしもこの世に言葉がなければ】

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もしもこの世に言葉がなければ
あなたに会うことができたでしょうか
あなたにあの日 口づけできたでしょうか
 
世界に散らばるどんな遺跡より
六十億分の一の奇跡

もしもこの世に言葉がなければ
あの日の夕日や風景、驚き
感動、共有できたでしょうか
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今日久しぶりに
ふとワンダー君のことを思い出したんだ

今ワンダー君が生きていたら
今ワンダー君がこの世の中を見たら
一体何を想い、どんな言葉を放つんだろうって

今日は
谷川俊太郎さんの詩に乗った
ワンダー君の音霊達を
しっかりと受け取り直したよ

『生きる』

人生山あり谷ありともいうけどさ
全ては意味のあるものなんだよね

ワンダー君
僕は新たな動きをすることにしたよ
僕に届けてくれたように
素敵なエネルギーを届ける動きをね

今困っている人達がいるんだ
安らかに眠ったワンダー君に
力を貸してほしいと言うつもりはないけど
ワンダー君の歌も紹介させてね★

ワンダー君 いつもありがとう

必要な人に 届け

『生きる』

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