円角の四方山話『パパとは何か?ママとは何か?』

どうも、円角です。バーチャル授乳caféキタリナQuest支店の管理者をさせて頂いております。ここに書くことは円角の個人的意見なので、業務連絡でも店の方針でもないので悪しからず。


タイトルの問に対して、長くなりそうなので結論から言います。
『正解はないので、アナタが思うように目の前の赤ちゃんを思いやりながら授乳をすれば、それが正解だと思います。』この結論に至るまでの話です。

① そもそも授乳cafeにロールプレイは必要なのか?
結論から言うと必要ないと思っています。【「授乳Caféキタリナ」は哺乳瓶を使った授乳を通じてコミュニケーションを取る「癒やし」と「落ち着き」のイベント】と定義されているので、他のお客さんの迷惑にならなければ、別にゾンビアバターに哺乳瓶を突っ込まれても文句は言えません(癒やし…?)
ただそうは定義されていても、やっぱりやってくるお客さんは「癒やし」を求めてやってきます。特に哺乳瓶という物体の性質上「母性としての癒やし」「父性としての癒やし」を求めてやって来る方が大半です。

② パパとは何か?ママとは何か?
では「母性・父性」とは何か?という話になってくると思います。ウィキペディアには『母性本能』の項目はあるのに『父性本能』の項目はありませんでした。『父性』の項目はありました。
現代においてステレオタイプの「母性・父性」は非常にセンシティブな問題で、「母性・父性」の定義は曖昧になってきています。
では私達は「母性・父性」をどこで感じるのか?
・各個人の過去の経験の中から。
私の家庭は母が専業主婦で子育てをして父が仕事人間の家庭だったので、実の父に「父性」を感じたことはほぼありません(感謝はしていますが)。代わりに学生時代のバイト先の良くしてくれた店長が付けていたブルガリブラックの匂いを今でも嗅ぐと「父性っぽいもの」を感じます。
この様に「母性・父性」はそれぞれの経験に拠る所が大きく実の親子に限らず、狼に育てられた人は狼に「母性・父性」を感じるし、ロボットに育てられた人はロボットに「母性・父性」を感じるのだと思います。
・ステレオタイプから想像する
『母性っぽいものを「母性ですよ」と出されるとそれが母性だと思う』事もあると思います。『授乳』という行為もそうですし『撫でる』『抱きしめる』『ママアバター』『パパアバター』もそれに該当すると思います。
そして「父性」のステレオタイプの少なさがパパ授乳のハードルを上げているの一因だとも思います。

以上の様に「経験から求めている母性・父性」と「ステレオタイプ一般的な母性・父性」が作用しあって授乳cafeのパパとママが成立しているのではないかと思います。

③ では、授乳caféのママとパパを上手くするにはどうすればよいのか?
長々と話してきましたが結論「正解はない」のだと思います。
・一人ひとりの経験してきた母性父性も違えば、理想としている母性父性も違う。
・社会の多様化により、母性父性の定義も曖昧になってきている。
つまり、何でもありなのだと思います。メスガキおじさんパパでもいいし、筋骨隆々けものママでもいいのです。赤ちゃんがそれを求めていれば。
ただ一つ言えることは、これは理想かも知れませんが「どんな種類のパパママであっても、子供の事を一番愛していて、大切に思っていてほしい」と私は思います。これだけはどれだけ時代が進んでステレオタイプが変化しても変わらない原則であってほしいですし、逆にこれさえあれば血の繋がりや種族性別は関係なく親子になれるのだと思います。

④ 最後に
授乳caféは親子関係のイメクラではありません。よく「ママアバターじゃないとダメですか?」と聞かれますがそんな事はないと思います。「ママっぽい声かけ、パパっぽい声かけがわりません」と聞きますが「っぽい声かけ」は必要ないと思います。声を作る必要も演技をする必要もないと思っています。

赤ちゃんを前にした時、愛する心があれば、その瞬間に真の親子になるのだと思います。ステレオタイプは追いかけなくて大丈夫です。あなたの一番素直な声と優しさこそ、赤ちゃんが一番求めているモノなのだと私は思います。

余談
なんか「哺乳瓶でコミュニケーションをしていたら、いつの間にか親子になっていた」って「お風呂屋さんで身体を洗ってもらっていたら、いつの間にか恋愛関係になっていた」みたいなロジックを感じてしまった(^_^;)当店は健全です!!!!!!


[追記]なんだか読み返してみると「じゃあ練習とかは意味ないじゃん!」とか「懸命に考えた授乳方法も無駄なのかよ!」ってなってしまいそうですが、そうではありません。

優先順位の問題で、「赤ちゃんに愛を伝える技術」はやっぱり必要で、viewpointの感覚とかリラックスできる声かけを掴むにはそれなりの練習が必要だと思います。そして皆さんはそのスキルはかなり高いと思います。

この独り言の言いたいことは「皆、スキルあるんだし、そもそも正解もないんだし、もっと自信をもって大丈夫やで」って事でした!

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