#052| すまいるおおふな保育園(株式会社スマイルクルー)| 保育士 赤堀 知里さん
こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第52回は、神奈川県横浜市 すまいるおおふな保育園(株式会社スマイルクルー) 保育士 赤堀 知里さんにお話を伺いました。
―担当業務、役割を教えてください。
保育リーダーをしながら担任も持っています。
「すまいるおおふな保育園」は開園4年目、定員19名の小規模保育園です。
昨年度までは0・1・2歳児年齢別のクラス担任制でしたが、今年度は4名の正規職員が全19名の子どもたちを保育する全員担任体制となり、保育リーダーと担任を兼任しています。
(保育リーダーの役割、お仕事は?)
保育の進め方や保護者対応などで悩んでいる先生から相談を受けたり、ビジョンを明確にするアドバイスをしたり、話し合いの場を設けたりしています。
園長と保育士の間に入って橋渡し的な役割もしています。
―全員担任体制について教えてください。
横のつながりを大切にしていき、小規模園の良さを活かし月齢や歳児別にとらわれず柔軟に対応できる体制を今年度から取り組んでいます。
月齢によっては同じ活動が苦しくなってしまう子も中にはいると思うので、その子の今に合う活動、生活が送れるように対応できるようにしています。
部屋は分かれていますが、自由に行き来できる環境です。
―全員担任体制になって良かった点とは?
今までは自分のクラス運営がうまくいっていればと、担当クラスを中心に考えていた部分があったような気がしますが、クラスの壁がなくなったことで、先生同士の会話もすごく増えましたし、子ども全員を把握できていることで、保護者対応も人から引き継いだ話しをするのではなく、自分が見たその姿をお伝えすることができています。
より子どもを知る良いきっかけになったと思います。
今年初めての取り組みでベースがない分、子どものこと、保護者のことなど先生4人でとにかくたくさん話し合い、試行錯誤しながら進めていきました。
苦労もありましたがメリットの方が多いと感じています。
―これまでの経歴と、「すまいるおおふな保育園」へ転職を決めた理由を教えてください。
「すまいるおおふな保育園」は3園目となります。
新卒で入職したのは園児数が百数十名の保育園で行事も多くあり、行事の司会やピアノを弾く機会も多く、たくさんのことを学ばせてもらいました。
その後、株式会社が運営する新規開園の認可保育園に転職し、立ち上げスタッフとしてみんなで作り上げていく楽しさを感じながら勤めていました。
出産・育休を経て復帰しましたが、子どもを抱えて電車で通う大変さや、その園の体制・システムの下で子育てや家庭と両立しながら正規職員として働き続けることの難しさなどで悩み、復帰1年後に退職しました。
そんな中、新しく開園する「すまいるおおふな保育園」のことを知りました。
園長先生の「子育てや介護でこの先ライフステージが変わっても、大好きな保育士という仕事を諦めないでほしい」という考えに惹かれました。
開園当初から保育士を大切にしてもらえているとすごく感じており、今後も相談しながら自分が続けていける働き方を、ここで見つけることができたら良いなと思っています。
(いい出会いでしたね)
本当にすごくいい出会いでした。
「全員担任体制」も、昨年は保育から外れて保育リーダーをしていたのですが、なんとなく孤独感というか、子どものそばに居たい、現場で動いていたいという思いと、保育リーダーとして任されている業務を頑張りたい気持ちで葛藤し、それをそのまま園長先生に相談しました。
そこで提案いただいたのが「全員担任体制」でした。
最初に話を聞いた時は想像できなかったのですが、チャレンジさせてもらってよかったと思っています。
そういったチャレンジも応援してくださるので、アイデアを出して形にして、その成功体験の積み重ねが成長に繋がっていると思います。
周りの先生も刺激を受けて、パートやスポットの先生も「パートだから・・・」と線引きせずに、主軸としてイベント運営してもらうなど良い影響が広がっていると思います。
―「すまいるおおふな保育園」の自慢を教えてください。
ICT化が進んでいます。
専用アプリの活用や、書類に関しては、基本【パソコン】【スマホ】【iPad】を使っていて、負担がかなり減り業務が早く終わるので、今の時代に合っていていいなと感じます。
毎月当番制で保護者向けに今月の手遊び動画や、一緒に踊る予定のダンスを先生が踊っている動画をご家庭で見ていただけるように保護者に配信したことで、「ママと踊ったの」とか「パパと踊ったよ」と子どもたちがお話ししてくれるのを聞くと、ご家庭で話題にしていただけたり、楽しんでいただけているので保護者の方にとってもメリットがあるのではと思います。
動画撮影・編集がこの園に来てすごく上達しました。
開園当初はパソコンの文字入力が遅かったり、動画編集をしたことがない先生がほとんどでしたが、今ではみんなができるようになっています。
―自分自身で一番成長したなと感じることはどんなことですか?
小規模保育園に転職したことが、自分の中でのターニングポイントになりました。
子どもの成長や年齢の特性を身近に感じ、子どもとの向き合い方が変わり、一人一人の個性・成長を深く考えるようになったと思います。
例えば、製作の時間にしか絵の具やハサミ、クレヨンを出さないという園が結構あると思いますが、そのたった5分で満足しない子もいるし、製作、作品を作るためにやらせているだけと感じていました。
現在は、まだ製作をやりたい子にはみんなで出来るように大きな紙と絵の具を出して自由にやっていいよとか、気持ちの切り替えが自分の中ですごく柔軟になり、子どもの気持ちに向き合い大切にすることを学びました。
―ある一日のスケジュールを教えてください。
「すまいるおおふな保育園」はシフトが10パターン有り、早番だけのスポット保育士さんなどいろいろな働き方を受け入れているので、勤務シフトにより多少スケジュールは変わるのですが、中番と呼ばれる8時前後から17時前後ぐらいのシフトに正規職員は入ることが多いです。
―「だから保育士という仕事が好き」というところを教えてください。
今年で保育士14年目になるのですが、今まで携わってきた子どもたちや保護者の方から感謝される。やはり最後は感謝されて、卒園後も会いに来てくれる子や、外で会った時に声をかけてくれるその瞬間に、『ああ、この人たちの人生に少しでも携わって、覚えてもらえているのだな、やっていて良かったな』と思う瞬間です。
あと、やはり子供たちの成長を身近に見守られることが嬉しくて、保育士っていいなと思います。
―最後にこれから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!
今、保育士の仕事はいろいろな意味で注目されていて、私たちが就活した時よりも不安要素が多いと思いますが、やはり子どもが好きだからという理由で保育士を志すのであれば、良い出会いが待っていると思います。
自分が好きだと思ったことが出会いに繋がると、仕事も楽しいと思うので、保育士という仕事を知る一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。
全員担任体制のお話しや、ご自身に合った園に転職され、模索しながら成長し続けるお話しがとても興味深かったです。
正規、パート関係なくアイデアを出し合って園に通う子どもや保護者、地域にも貢献されて、赤堀さん始め、他の先生方が前向きでイキイキと働いている姿が想像できました。
赤堀さん、ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーー
取材日:2024年9月27日
ーーーーーーーーーーー
今回お話をお伺いしたすまいるおおふな保育園の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄
幼保学生・求職者のみなさまへ
現役保育士さん、採用担当者さんなどに聞きたいことリクエストを受け付けております。
*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
インタビューリクエストはこちら:https://forms.gle/7r7wV359JPJhakik9