月(Moon)の語源を調べてみた

記事を読んでいただき誠にありがとうございます。焉明教の教祖、宇治味アヤメです。
今回はこのようなテーマで語らせていただきます。


1・経緯

新興宗教「焉明教」は、多くの宗教とは違い、神様や仏などの超越者や、神の代理を務める預言者ではなく、夜空に浮かぶ「月」を信仰しております。
以下はそのまとめになります。

今回は、その「月」そのものについて共有したいと思います。



2・「月」の語源_日本語の場合

日本語の場合は、割とシンプルな意味合いになっていまして、単に
太陽の「次ぎ」に明るい
ということから付いたという説が有力です。


3・「月」の語源_欧州の場合

問題はヨーロッパ系の言語や語源を辿った場合です。
中国から漢字が広まっているだけの我が国とは違い、ヨーロッパの場合は、結構複雑で、月の意味も良くないものが多いです。見ていきましょう。

先ずは基本的な意味から
Moon
→英語。本来の意味は古英語で「地球の周りを毎月一回転する天体」
 
Luna
→ラテン語。英単語のlunarの語源に当たる。本来の意味も「月」
 
Diana
→古代イタリアの月の女神が由来。dyeu : 「光る、輝く」からきており、その派生語では「空、天、神」となります。そこから転じて「光る月」と訳される。

なので、Moonはゲルマン系、Luna,Dianaはラテン系の言語という違いがあります。
特にDianaはダイアナ妃のように人名のイメージがあると思いますが、語源を辿ると「月光」という意味合いを帯びています。
因みに、ギリシャ神話の内容をローマの歴史に合わせて改変したものがローマ神話の成り立ちなため、語源が全然違うのに同一視される月の女神が乱立しているので、語源を調べると結構紛らわしいです。この辺は次回以降に詳しく解説していきます。
また、Lunaの派生のLunaticという言葉には「狂気」や「精神的不安定」といったネガティブな意味があります。
Lunaticの語源は「Lunaticus」というラテン語で「イカれた人」という名詞と、「月に影響された~」という形容詞の2つがあります。
これは主にルネッサンス期では、月の周期と女性の月経周期との関連性をすでに関連付けており、満月になると女性の態度が急に変化する=生理の時期という考え方がありました。そこから転じて、フランス語では「Lunatique」という名詞や形容詞には「きまぐれ」という意味で現代でもつかわれています。
それが17世紀の絵にも残っております。タイトルも直球のThe Influence of the Moon on Women's Minds「月が女性の心に与える影響」です。現代科学では、事実として満月の日やその前後には女性の骨盤が開くため、生理になりやすいのですが、生理でメンタルの変化が激しくなるのは、その女性個人の人格とは別の動きですので、Lunaticには中々に差別的な経緯があります。

https://planetary.s3.amazonaws.com/web/assets/pictures/the-influence-of-the-moon-on-womens-minds.jpg



4・感想

今回は主に月の語源を辿ってみましたが、次回はもっと深掘りしていきたいと思います。


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