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坂東巡礼記12 満願寺(札所17番)

出流山 満願寺

札所15番 長谷寺から下道で2時間強運転すると札所17番 満願寺に着きます。

久しぶりの車内泊で疲れていたのか、満願寺では写真をあまり撮っていないことに、今更ながら驚きました。

満願寺は、栃木県栃木市出流町にある真言宗智山派の寺院。山号は出流山。寺伝によれば天平神護元年(765年)勝道上人が創建。弘仁11年(820年)、空海が勝道上人の徳を慕って参詣し、その折りに当山の銘木で千手観世音菩薩を造立したとの逸話があります。

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真言宗智山派 出流山満願寺は、弘法大師御作の千手観音菩薩をご本尊とする坂東三十三観音第十七番札所です。今から千二百余年前に修験の行者、役の小角によって「観音の霊窟」(鍾乳洞)が見つけられ、天平神護元年(765年)日光山繁栄の源を作られた勝道上人によって開山されました。この「観音の霊窟」には鍾乳石によって自然にできた十一面観音像があります。

 下野の国司(今の県知事)の高藤介の妻が子宝に恵まれず、この「観音の霊窟」で子宝を得ることができるということを聞いて21日間「観音の霊窟」に籠り、翌天平七年に男の子を授かりました。この子がのちの勝道上人です。以来、当山の奥之院にお祀りされている鍾乳洞で自然にできた「十一面観音菩薩」は子授け、安産、子育てのご利益があると信仰されています。

明和元年(1764年)建立の本堂(大御堂)。

圧巻でした。これほどまでに龍が彫られている本堂はみたことがありませんでした。

現在の大御堂は中興第十七世道呆(どうごう)和尚が営々辛苦の末に明和元年(1764年)8月に再建したもので、筑波山の大御堂(現在の筑波神社本殿)、奈良の輿福寺大御堂と共に日本三御堂の1つと称せられています。

栃木県指定有形文化財。

残念ながら、奥の院へは台風被害の影響で立ち入り禁止となっておりました。

出流観音

台風被害により奥の院への道は閉ざされておりましたが、こんな感じだったようです。


評価 ☆☆★(星2つ半)

参拝直後の評価は、星2つ半(☆☆★)でした。

とにかく、本堂(大御堂)が圧巻でした。これだけの龍が彫られた仏教の寺院はないのではないでしょうか?

道教の道勧(道教寺院)では見かけたことがありますが(聖天宮などhttps://www.seitenkyu.com/)、もしかしたらこの大御堂も道教の影響を受けているのかもしれません。

奥の院へは、道が閉ざされて行けませんでしたが、奥の院まで行っていたら3つ星(☆☆☆)の評価だったかもしれません。

少しがっかりしてしまったために星2つ半にしてしまったのだと思います。

奥の院まで行けずとも、龍の住処のような満願寺は、気力を漲らせたい方にとってはお勧めのパワースポットです。

なお、札番では、次は札所18番日光山 中禅寺ですが、満願寺の納経所の方のお勧めで、先に札所19番天開山 大谷寺を参拝することにしました。

というのも、日光からの巡礼街道の下りは渋滞するので、先に札所19番の天開山 大谷寺に参拝してから、札所18番 中禅寺を参拝するほうが効率的とのことでした。

というわけで、次は大谷寺に向かいました。

宗派 真言宗智山派
本尊 出流山 満願寺(出流観音)
開基 勝道上人
創立 天平神護元年(765)
住所 栃木県栃木市出流町288
駐車場 あり(無料)
電話 0282-31-1717


閻魔堂

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