見出し画像

坂東巡礼記13 大谷寺(札所19番)

天開山 大谷寺

札所17番 満願寺納経所でのお勧めどおり、札所18番中禅寺を後回しにして、車を1時間程度走らせて札所19番 大谷寺に参拝しました。

駐車場は、坂東巡礼では初めての有料でした。

事前情報が少なかったので、こんな無名な寺院に500円?と払い渋って戻ろうかと思いましたが…(西国巡礼や四国巡礼では山寺以外は、有料駐車場を使わずに、最寄りのスーパーなどに停めてそこから走って参拝しておりました。そもそも巡礼の目的が健康回復でしたので、健康的かなぁ…と。笑)。

ただ、駐車料には参拝料込みということでしたので、どのみち拝観料を支払わなければならないので(実質的には駐車料はタダ?)、払うことにしました。

ただ、私が大谷寺のことを知らなかっただけで、素晴らしいところでした。

拝観料500円、納経料500円(西国巡礼、四国巡礼は300円ですが、坂東巡礼は昨年より値上げされております)の合計1000円払っても、大満足の寺院でした。

大谷寺(○おおやじ ✕おおたにでら)は、栃木県宇都宮市大谷町にある天台宗の寺院で、山号は天開山。本尊は、凝灰岩の岩壁に彫られた丈六(約4.5メートル)の千手観音で、一般には「大谷観音」の名で知られています。

大谷寺は、大谷石凝灰岩層の洞穴内に堂宇を配しております。

当寺周辺には縄文時代の人の生活の痕跡が認められること(大谷岩陰遺跡)、また弘仁元年(810年)に空海が千手観音を刻んでこの寺を開いたとの伝承が残ることなどから、周辺住民等の信仰の地となっていたようです。

本堂は、石仏を覆うように建てられておりました。

周囲にも石仏がありました。

池には弁天様が祭られておりました。


大谷観音

大谷寺には、日本最古の石仏、千手観音が彫られております。大谷の石仏は、国の重要文化財であり、特別史跡です。

私がみた仏像のなかでも、圧倒的な存在感でした😆。

神仏を信じない人であっても、この石仏には、何か人智を超えたものを感じるのではないでしょうか?

写真撮影は禁止されておりましたが、公式ホームページには、動画が用意されておりました。


日本のシルクロードと呼ばれる千手観音像

大谷寺本尊千手観音(高さ4m)は、平安時代(810年)弘法大師の作と伝えられています。古くから大谷観音と称され、鎌倉時代に坂東19番の霊場となり、多くの人々から尊崇されてきました。最初は、岩の面に直接彫刻した表面に赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施し、更に漆を塗り、一番表には金箔が押され金色に輝いていました。最新の研究では、バ―ミヤン石仏との共通点が見られることから、実際はアフガニスタンの僧侶が彫刻した、日本のシルクロ―ドと考えられています。

千手観音には、千の手と、千の目が有ります。手のひらにも目があり、いつも私達を見守っています。そして、たくさんの手で宇宙にある全ての人々、生き物を救ってくださる有り難い観音様です。お参りの際は、その大きな心を想い、世界の平和と人々の幸せを願い、合わせて感謝の気持ちで合掌しお参りください。

http://www.ooyaji.jp/


評価 ☆☆☆(3つ星)

参拝直後の評価は、星3つ(☆☆☆)でした。文句無しの3つ星です。

まずは、圧倒的な本尊。四国巡礼、西国巡礼、秩父巡礼を経てきた私ですが、この千手観音像が一番感動しました。

そして併存する石仏も感動的でした。

もう、この本堂にはタイムスリップしたような感覚に陥り、ずっと居たくなるところでした。

エンゼルスの大谷選手といい、『大谷』という文字には特別な力があるのかもしれません。笑

もしかしたら外国人観光客にブレークしていたかもしれませんね??

お勧めです。

宗派 天台宗
本尊 千手観世音菩薩
開基 弘法大師
創立 弘仁元年(810)
住所 栃木県宇都宮市大谷町1198
駐車場 あり(拝観料込みで一人500円)
電話 028-652-0128


閻魔堂

いいなと思ったら応援しよう!