プリンタと乳酸菌、どっちがすごい?!
表題からはどんな話なのか検討つかないかもしれませんが、、、
世の中は健康ブームのせいか、バラエティ番組では健康ネタが多く流れ、健康食品の通販CMもいっぱいですよね。
そんな時によく聞くフレーズが
「ポリフェノールがぶどうの何倍」
とか
「食物繊維がレタス何個分」
とか
「ビタミンCがレモン何個分」
とか、、、多そうに聞こえはするけれど、はっきりいってよくわからない。「広さが東京ドーム何個分」
とか
「消費量が霞ヶ関ビル何杯分」
とかいうのと同じくらいわからない。。。
(比較対象が霞ヶ関ビルや丸ビルだったのは、いつの時代のことか、、、そういえば、こういう建物の大きさを比較対象にしだしたのはいつからなんでしょう。やはり日本が高層ビルの代表、霞ヶ関ビルを建ててからなんでしょうかね?)
それはそれとして、こういう代表的なものの何倍の含有量とかいわれても、実際は同じ重量食べるようなものか??っていうのがけっこう多かったりしますよね。
たとえば、高野豆腐が高タンパクで様々な栄養素をたくさん含んでいるとかいわれても、じゃあ、高野豆腐を100グラムとか食べるかっていうと、戻して分量が巨大になることを思えば、ちょっと食べないもんね。こういった感じですごさをごまかされてる食べ物ってけっこう多い。。。
あと、人がごまかされやすいのは、量の多さですごさを強調しようとするタイプ。
ってことでやっと本題です!
▶︎乳酸菌が100億個!!
最近気になっているのが、「乳酸菌がコップ一杯に100億個!」とか言ってる健康飲料。たしかに100億個が多いのはわかるけど、相手は菌ですよ。菌!!
これがまな板には菌が100億個とかいわれたらいやだけど。。。(それで99%除菌とか洗剤の効力謳われても、1億個残るかも、と思えばもっといや!ww)
実際に100億個ってどのくらいなんでしょう?
実際に計算してみましょうか。
コップ1杯が200ccと仮定しましょう。すると、1mlあたり、5千万個。1μl(1mmの立方体)あたりで5万個。1nl(100μmの立方体)あたりで50個。
ということで、20plあたりに1個の乳酸菌がいるということになりますね。
つまりは大体25μm(1mmの40分の1)の立方体あたりに1個の乳酸菌ってこと。
乳酸菌のサイズは2〜4μm程度だそうですから、そう思うと0.01〜0.1%程度が乳酸菌に占められてるって感じでしょうか。
こう思うと実は大したことないような気もしてきますね。
そもそもこのコップ1杯に乳酸菌100億個が多いのかどうかっていうのを、他の乳酸菌が多そうなものと比べてませんでしたよね。(そっちがほんとは先か!)
調べてみると、
明治ブルガリアヨーグルトで100gあたり120億個程度
ヤクルトは通常ので65ml200億個、高濃度なのがその倍の400億個
だそうです。
つまり、ヨーグルトの方が2.5倍、ヤクルトはそれぞれ6倍、12倍程度たくさん入ってるってことに。
さすがに、こういった製品と乳酸菌の量を比較しないのは、その健康食品にとっては賢明といえそうですw
▶︎プリンタの1滴
今度は突然プリンタの話です。
高精度なプリンタの印字精度を表現するのは従来からdpi(1インチあたりのドット数)で表現されてきました。300dpiとか600dpとか、1インチに300、600のドットが打たれるわけですね。
最近は、さらにその精細なドットを表現するのに、1ドットを打つためのインクの液量をpl単位で表現することも増えています。最近のインクジェットプリンタだと一滴あたり2〜6pl程度を宣伝してることがありますよね、これもざっと計算してみましょうか。
1200dpiのプリンタを考えると、1インチ(=25.4mm)に1200のドットということで、大体20μmに一個のドットということです。
このサイズのインクの球体を仮定すると、大体4plになりますね!
こう考えてみると、インクジェットの1滴にはさっきの乳酸菌含有の健康飲料の乳酸菌1個は入ってないわけですね、20plあたりに1個程度だったわけすから。
5つドットを打つとその1個に乳酸菌が入っている感じ。。。
これがヤクルトだとドット1つに1個は乳酸菌が入っていることになりますね!
さすがヤクルト!!
なんだかよくわからない話になりましたが、プリンタがすごいのか、乳酸菌(そしてその含有量)がすごいのかって話でしたw
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