思い出
2021年 10月1日 のブログ
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「思い出」
このブログはCMSレコード HP のブログ http://soboro.sblo.jp/ 「そぼろ」by CMSレコードエンジニア 小宮山英一郎 から、転載しています。)
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、9月の28日に、オルガン奏者のLonnie Smith (July 3, 1942 – September 28, 2021)氏が亡くなったそうです。彼は高齢でしたが、ついこの間まで精力的に活動していて、今年に入ってからも新しいアルバムを発表していました。
特発性肺線維症という病に突然襲われて、亡くなってしまったようです。
Lonnie Smith氏というと、誰もが知っている、、というほど有名ではない人ですが、ハモンドオルガンの演奏者としては、現役では最大の巨匠だったような気がします。一応ジャズ畑の人ではあるのですが、音楽的にはファンクやソウル、クラブミュージックの範疇にもクロスオーバーするような、ポップで、ソウルフルな音楽を演奏していました。
最新のアルバムはゲストにあの、ヴォーカルのIggy Popが参加していたりして、その人選でもわかるように、ユーニークな音楽を作る人でした。個人的には普段はその手の類の音楽はあんまり聴かないのですが、去年、たまたま配信でちょっと何曲かチェックしたりしていました。
実はLonnie Smith 氏に関しては、ちょっとした思い出があります。35年くらい前なのですが、バブル時代の東京で、実は何度か彼に会ったのです。どういう話なのかというと、六本木の知り合いの飲食店に出演していた日本人のミュージシャンに、そのお店の近くにある系列店のバーに、アメリカから来たミュージシャンがいて、演奏しているから、聞きに行ってみたら?と言われたのがきっかけでした。
実はその時私は、Dr Lonnie Smith と聞いても、勉強不足で、その人がどんな人か全然知りませんでした。それでお店に行ってみると、地下一階のそれほど大きくない飲み屋さんで、小さなアップライトピアノが置いてあり、Dr Lonnie Smith氏は、なんとピアノを弾きながら歌っていました。
一応有名なオルガンプレーヤーだ、、という話は直前に聞いていましたが、まさか歌を歌っているとは予想していませんでしたし、それより驚いたのは、頭にターバンを巻いて、演奏していたのです。「黒い肌に白いターバン」結構インパクトがある見かけでした。
歌の方はキーが高めで、ちょっとスティービーワンダーを連想させるような感じでした。
何曲か聞いて、演奏が終わって、細かいことはハッキリ覚えていないのですが、たぶんお店の人が紹介してくれたのだと思うのですが、挨拶をして彼の休憩時間に一緒に近所の喫茶店に行きました。今考えると、彼は当時まだ45歳くらいだと思うのですが、少し老けて見えました。ヒゲや髪の毛は、近年のように真っ白ではなかったのですが、ずいぶん白髪が目立ちました。
なんというか、ルックスは、好々爺的な感じで、足が少し悪いらしく杖をついて歩いていました。そしてその杖のてっぺんには、宝石のような石が入っていて、とても目立っていました。そんな感じなので、ちょっと怪しいというか、とにかく独特の雰囲気を持ったミュージシャンでした。
今回この文章を書くにあたって、少し調べたら、あのターバンは宗教的なものではなく、キャラ作りの小道具みたいなものらしいです。ターバンは巻いているは、ドクターと名乗っているはで、やはり何か普通じゃあない感じでした。
彼とは何度かお茶を飲みましたが、とても穏やかで、優しい感じの人でした。下手くそな、、というかかなりメチャクチャな私の英語に嫌な顔一つせず、相手をしてくれていましたが、とても印象に残っている話があります。
それはピアノについてなのですが、ある時彼はこういったのです。「なんで日本のピアノはナンカ新しいというか、音がペラっとしてるのかな?」、、。「俺は、もっと古くて、くすんだ音のするピアノの方が好きなんだけどなあ、、」と、、。
これには少しびっくりしました。いくらピアノ専門の演奏家ではないと言っても、「ボロボロのピアノの方が好きで、弾きやすい」だなんて、、。
人それぞれ好みはあるのでしょうが、その話は印象に残っています。
その後彼は、アメリカでは、オルガン奏者として大変有名で、ニューヨークを中心に大活躍しているということを、人から聞いて、もっといろいろ質問したり、仲良くなって、音楽のことをいろいろ教えてもらえばよかったなあ、、と思いましたが、たぶん彼が日本に滞在したのは3ヶ月くらいだったと思いますので、その時にはもうアメリカに帰っていました。
彼の滞在中にある時、そのお店に行ったら、ピアノしかなかったはずの小さなステージに、オルガンやシンセサイザーなど他のキーボードが3台くらい置いてありました。お店の人に聞いたら、日本の楽器メーカの人が偶然飲みに来て、Dr Lonnie Smithさんがここで弾いているのなら、会社に言って楽器を持ってこさせますと言って、次の日にそれが届けられたそうです。
やっぱ、すごい人なんだなあ、、と思ったのですが、その楽器は一週間しないくらいで、片付けられていたので、お店の人に聞いたら、滅多にこないお店のオーナーが店に来て、「なんだこれ?、こんなにたくさん邪魔だから片付けろ、、!」と言って、撤去させられたのだそうです。
なんということを、、、!。 まあ、音楽をよくわからなくて、なおかつ演奏者がどんな人かもよく知らないで、音楽事務所にお金を払っただけの経営者とは、そんなものなのでしょうね、、、。そういうことも、当時の若い私には勉強になりました。
ちなみに彼の経歴を調べたら、最初はボーカルグループのシンガーとして活動していたらしく、ヴォーカル、ピアノ弾き語りというのも、まんざら門外漢ではなかったようです。
CMS レコード主宰 細川正彦の演奏情報
2021年 8月 ライヴスケジュール(時間等変更の可能性あり)
トリオHTK 6thライヴ
8月19日木曜日 at GROOVE 17:30〜 (終了しました)
メンバー 細川正彦 p 高尾英樹 b 川原大輔 ds
〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客2丁目18−10 098-879-4977
大森ひろ"The Drummist" レコ発ツアー 細川正彦p トリオ 加藤雅史ba 大森ひろds
8月25日 水曜日 名古屋 キャバレロ クラブ 〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
8月26日 水曜日 岐阜 アイランド カフェ 〒502-0911 岐阜県岐阜市北島5丁目3−5 058-213-7505
8月27日 木曜日 大阪 八戸ノ里 バー蓄音機 〒577-0803 大阪府東大阪市下小阪5丁目6-5 06-4307-0080 中止
8月28日 金曜日 高知 Panchos(パンチョス) 〒780-0841 高知県高知市帯屋町1丁目2−1 088-823-0647 中止
8月29日 土曜日 兵庫 明石 Pochi
〒673-0892 兵庫県明石市本町1−1−2丁目 ローソンストア100明石本町店 B1F 中止
2021年 7 月 ライヴスケジュール(終了)
7月14日 水曜日 名古屋 キャバレロ クラブ 18:00〜
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
7月16日 金曜日 大阪 梅田 ジャズオントップ 19:00〜
〒530-0027 大阪府大阪市北区堂山町15−17 ACTⅢ 06-6311-0147
ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
7月17日 土曜日 大阪 放出 ディアロード 14:00〜
〒538-0044 大阪府 大阪市 鶴見区 放出東3丁目-20-21東大阪リビングセンター 4F 090-8141-7309
ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
7月19日 月曜日 名古屋 スターアイズ
〒464-0836 愛知県名古屋市千種区菊坂町3丁目4−1052-763-2636
竹中優子 as 加藤雅史 bass 細川正彦 piano
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