ミスドの思いド 父の初めてのミスド
約50年前、大阪は箕面の駅前商店街にミスタードーナツ1号店が開店した。
その翌朝、当時そのお店近くにあった釣り堀に行った父は商店街の賑わいに気をひかれ、寄っていくと、大好きなドーナツのお店ができているではないか!
物珍しさもあり、一緒に釣りに行っていた友人とともにお昼に食べるために並んで買ったドーナツ。お昼になって、さぁ!食べよう!とワクワクしながら袋を開けてみると「あれ?こんな黒いドーナツ買ったかなぁ…」と、なにやら違和感が。
よくよく見てみると、黒く見えたのはチョコレート…ならぬ、蟻!!
無数の蟻にたかられて、結局ドーナツは食べられなかったとのこと。
50年経ち、80歳を超えた今でも「ミスタードーナツ」を買ってくるたびに家族に話す父の「初めてのミスド」。
さぞや悔しかったのだろうな。
まだドーナツを外で食べる機会が少なかった時代ならではの、我が家の”思いド”です。