へ、変態だ!!!!!でも、こんな学生生活を送りたかった……【作品レビュー:アマガミ Precious diary】




おはようございます、EnJuです

みんなはアマガミを知っているだろうか

『アマガミ』とは、2009年にエンターブレインから発売された、PlayStation2専用の一人用(独身用というわけではない)恋愛趣味レーションゲームソフトです。こちらの作品は大ヒットし、PS2だけじゃなく、PSP、PSVitaでも発売され、フェティッシュなスチルやストライクゾーンの広いヒロインの属性などは今プレイしたとしても色褪せることはなく、発売から数年経った現在もなお愛されている作品です。
メディアミックス、ドラマCD、漫画化、ラジオ番組、アニメと広く展開されており、アニメに関しては二度もアニメ化しています。

今回レビューさせていただく作品は、このアマガミのメディアミックス作品の一つ

アマガミ Precious diary

ゲームのシナリオを原作に、東雲太郎先生がコミカライズで再構成した作品です。
なぜこのタイミングこれを?って思うかもしれませんが、理由は単純で

僕が一気読みしたからです

なんで?

絢辻さんの誕生日タグを見て途中で終えていた七咲逢の攻略を思い出し、最後までやったらまた再燃したからです

めっっっっっちゃ可愛かったです、七咲。声優を担当しているゆかなさんの演技も最高ですよね。年下で他の攻略キャラと比べても細身なのにあんな色気あるのなんでなんすかね、ほんと。スチルがどれもこれも男心をくすぐるものばかりでした。いつか全スチル欲しいな

おっと、少し暴走してしまいました。では、気を取り直して。

今回紹介させていただく作品について語る上で、アマガミの主人公と本作品の中でメインとなった攻略対象キャラに絞って、あらすじを含めて紹介させていただきます。私が実際に攻略したキャラが二人しかいないため、キャラの解説に少し差が出るかもしれません。あとついでに七咲も紹介させてください

キャラ紹介

主人公(橘純一)

高校2年生の思春期真っ盛りの健全な男子です。橘純一という名前はゲームのデフォルト名となっており、アニメや漫画のメディアミックス作品でもこの名前が使われています。
ゲーム冒頭、彼は中学3年生の時の記憶から始まり、好きだった女の子からクリスマスの約束をすっぽかされ、恋愛とクリスマスに対してトラウマをもってしまっています。こんなことされたら私もトラウマになるでしょう。
中学生という多感な時期にそんなことをするなんてゆるせねぇ!!!
そこから2年、一念発起し、そのトラウマに克服しようと恋の道を歩んでいきます!
とここまでは良いあらすじだが……
はっきり言おう

彼は変態すぎる

そう、彼はまごうことなき変態なのだ。女の子に素敵な部分を見せてもその変態さを上回ることはない。ある女の子には髪を触らせて欲しいと言い、触りながら「絹みたいだ……」と言う。ある女の子には足の間に体を挟み、お腹を枕するお腹枕なんてことをする。ある女の子には信頼のためにへそにキスをするなどの奇行に走ります。
羨ましいなんて思ってませんよ。私の青春にもそんなことあったりなかったり……
まぁそれはいいとして、こんな奇行ばかりする主人公を見ていると自分がおかしいんじゃないかと思うくらいには彼は変態なのです。
そんな彼にも素敵なところはあります。
ゲームや漫画が好きで純粋な男の子らしさがあったり、妹の美也には厳しくもそのかわいさに絆されてしまうような優しさもあります。
女の子が悩んでいるとそばに寄り添い、相手のために自分できることをするというのは誰にもできることではありません。
年齢相応の遊び心がある変態紳士なのです。

絢辻詞

絢辻さんはどのコンシューマータイトルでもパッケージを担当しているキャラクターです。流れるような黒髪長髪で素晴らしいスタイルは清楚を体現したようなビジュアル、文武両道で面倒見も良い、クラスメイトや教師にも強い信頼を持たれているTHE・優等生な攻略キャラの一人です。彼女とはクリスマスに行われる創設祭の実行委員会の作業があります。優秀な彼女ではあるが、その膨大な量の作業に忙殺される可能性もあります。そこで主人公が手伝うことで二人の仲は深まっていきます。
ですがみなさん、アマガミという作品をあまり舐めてはいけません。彼女はただの優等生清楚美少女ではないのです。

「絢辻さんは裏表のない素敵な人です」

この文言を見たことはありませんか?そう、この言葉の元ネタが他の誰でもない、アマガミの絢辻詞さんなのです。
彼女は優等生という皮を被りながら毎日を過ごしていました。ですがある日、彼女は手帳を落としてしまう。その手帳には他人に知られてはいけないものばかりのだったのです。その手帳を拾ったのが主人公です。彼は手帳の持ち主を知るため中身を見たのですが、そのまずい内容にはちょうど触れずカレンダーなどの普遍的なものだけ。ですが、絢辻さんはそんなことを知らず、これまでの彼女からは想像できないような言葉遣いで主人公の制服のネクタイを引っ張り体を押し付けます。あわや窒息なんて、そんな恐ろしい状況でも彼は、絢辻さんの胸の感触に集中しています。さすがですね。
そこからは、主人公とは主従のような不思議な関係から、他の人とは違った距離感で仲を深めていくのです。
豹変キャラの教科書があるなら1ページ目に大きく載るでしょう。
綺麗な薔薇には棘がある。でも、絢辻さんには毒もありそうですね。

棚町薫

棚町さんは、中学からの腐れ縁で悪友とも言えるくらい仲が良く、攻略キャラの中でも最初から距離感が1番近いキャラです。ゲーム内では主人公を後ろからハグしたり、耳をアマガミしたり、なんで付き合ってないんですか?
性格はサバサバしていて男勝り、誰でも仲良くなれるくらいコミュニケーション能力が高いです。運動神経も良く、漫画内でも絢辻さんに短距離走の記録を抜かれた際には本気で走り、記録を塗り替えるなど負けず嫌いな部分も見えます。
ここまで見ると大雑把に見えるかもしれませんが、幼い頃に父を亡くしたことで母子家庭で育ち、放課後にバイトをしたり、オシャレのセンスもある。そして、母と喧嘩をしてしまうと主人公にも頼りたくないくらい繊細な部分もある、そんなギャップも輝く攻略キャラです。

次のキャラは今回レビューする漫画作品ではメインではないのですが、紹介させてください。最近攻略したらさらに好きになってしまいました。

七咲逢

彼女は1年生で水泳部に所属しています。表情があまり変わらず口数も少なくクールな印象が先行しがちですが、実際には面倒見が良く、思いやりのある女の子です。主人公の妹の美也と攻略キャラの一人である紗江ちゃんとクラスメイトで漫画の幕間でも三人の絡みを見ることができます。ええ、絡みが
運動神経が良く、水泳部でも期待されていますが自分に厳しく、自主練習やトレーニングなどストイックな面もある、後輩ながらも尊敬してしまいます。
彼女との初対面はとんでもありません。なんと、スカートの中を見るのです。アニメポケモンの歌詞にあるあの状況がこの作品では見ることができるんです。素晴らしいですね。まぁ、そのスカートの中にあったのはパンツではなく、競泳水着なんですが。いや、競泳水着でもえっちだよ。そっちの方が良いという輩もいるよ。
そんな彼女ですが、恋によってその翼がもがれてしまいそうになります。主人公が他の女性と親しくしている様子を見てしまい、嫉妬で心が揺れ動きその影響は部活にも……落ち着きのある彼女ですがこんなところはまだ学生らしいですね。
そこからは主人公との気持ちにも自分の不調とも向き合い、二人の距離はさらに近づき……この先は自分の目で確かめろ!!!(ファ◯通感)

作品について

キャラ紹介も終え、ついに本題です。今回紹介する作品『アマガミ Precious diary』は絢辻詞と棚町薫、二人との物語をゲームシナリオに沿って書かれており、前半は絢辻ルート、後半は棚町ルート、幕間に他の攻略キャラの小話がある全5巻の作品です。
もちろんゲームシナリオの全てが入っているわけでなく、ゲームシナリオから主要部分を抽出し短縮されたものになっています。

感想

ゲーム原作ではありますが、この作品はゲームをやっていなくても楽しめる作品です。私はゲームでは絢辻さんと七咲を攻略したのですが、絢辻さんの部分はよくぞここまで詰め込んだなと思いました。棚町ルートも彼女も魅力を遺憾無く発揮した素晴らしい構成になっていました。幕間も他の攻略キャラが好きになってしまうくらい可愛いものばかりでした。あと、このアマガミという作品ゆえのものだとは思うのですが………
キスシーンが多い
この人ら、付き合ってないのにキスしすぎじゃないですか!?いや幕間ではすでに付き合って時間が経っている設定にはなっているけど、本筋はまじでキスシーンが多い。こんな青春を送りたかったよ!!!切実に!!!!
アマガミには好感度の3段階ほどあり、最高ランクの"スキ"になるとスチルがキスしかしなくなります。ちゃんとそれを再現したんですよね。ほんとに甘々ですわ。でも僕は大好きなんで嬉しいです。
でもぉ!!!
ゲームよりも動きが足されており、かなり濃厚なキスになっています。擬音が追加されるだけでこんなにもエロく見えるのかと思いました。ワンピースにあるようなカクカクのものではありません。柔らかいんですよ、ふにゃふにゃなんです。ヒロインの唇の柔らかさが表現された素晴らしい演出だと思います。
あと、彼女たちには喜怒哀楽があり、怒る場面もあります。そのシーンは迫力がありましたね。漫画のジャンル変わったか?ってくらいに、ちょっと怖って思ったくらいです。あの可愛らしいヒロインたちを可憐さを無くして、ここまで強く描けるのかと思いました。今まで読んできた作品のヒロインは怒っていてもプリプリしていたり、そこまでの迫力を感じない印象だったのですが、東雲先生の画力に脱帽です。そんなシーンのあとの彼女たちはさらに可愛く綺麗に見えるのです。そのギャップも楽しめる素晴らしい作品です。

最後に

アマガミは多くの人間のフェチをくすぐる、目覚めさせた作品でしょう。その作品の一端を知ることができるのです。私は漫画アプリのマンガParkで読みました。巻数も少ないのでKindleや古書店などで探してみてもいいかもしれません。もし、この作品からゲームのアマガミに興味が出ましたらぜひプレイして欲しいです。今プレイしても色褪せることはない名作です。それぞれプレミア価格になってしまっているため入手は難しいですが、その苦労を持ってもプレイして欲しい、そして絶対満足できる作品です。
今回はかなり自我強めのレビューになってしまいましたが、書いていて楽しかったです。



PS.他の攻略キャラをメインとしたコミカライズ作品もあるため、気になったらそちらを読んでもいいかもしれません。こちらは七咲ルートをもとにしたコミカライズです。現在読み進めています


ついでにゲームのリンクも置いておきますね。私は数年前に中古ショップでPSP版を見つけることができました。ちょっとした宝探しみたいで楽しかったのでいろんな店を梯子してみてもいいかもしれませんね。

では、ありがとうございました!
EnJuでした!





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