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自分を作り上げてくれた作品
おはようございます、EnJuです。
前回の作品レビューを読んでくださった方はありがとうございます。
今回の記事は、”自分を作り上げてくれた作品”という表題で書いていきます。生まれてから現在まで、私は多くの作品を楽しみ、影響を受け、支えてもらいました。
映像作品、漫画、小説、ラノベなどこの世界には多くのものがありますね。その中でも自分を作り上げてきたものは何か?と思い、今回書かせていただきます。この記事はレビューではなく、私にどのような影響を与えたのか、初めて出会った当時と今の違いなどが主になります。
これまでに見た映像作品、漫画、小説、ラノベからそれぞれ一つずつ挙げていきます。 どれも有名な作品なので、共感してくださることをひっそり期待してます。
では、始めていきましょう
映像作品:ウルトラシリーズ
まずは、映像作品ですが、もう50年以上の歴史を持つ『ウルトラシリーズ』です。現在も日本の代表的な特撮作品の一つとして愛されています。ここに挙げるからにはもちろん私も愛しています。
きっかけは父です。父が特撮作品が好きで、家にはウルトラシリーズ(ウルトラQ〜ウルトラマンA)のDVDやVHSがあり、幼い時は時間があれば観賞していました。
昭和の中では特にウルトラマンが好きです。1話完結でそれぞれの話が一つの作品として完成されていて、どこから見ても楽しめることができるというは今思うと素晴らしいものだと思います。一つ一つの話のテーマの違いもあり、怪獣を倒すばかりではなく元の故郷へ帰してあげたり、人間の罪によって生まれた怪獣などに哀悼を捧げたり、子供だけでなく大人になっても楽しむことができる作品となっています。
私が生まれたときは幸いにも、平成ウルトラマンがすでに放送されており、リアルタイムで楽しむことができました。その中でも特別な作品はウルトラマンメビウスです。
ウルトラマンメビウスは、ウルトラマン・ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン・ウルトラマンA・ウルトラマンレオ・ウルトラマン80ら過去作品と同じ世界観として作られており、ゲストとしてそれらのウルトラマンが出演していたとても豪華な作品でした。作品としての完成度も高く、怪獣とは何か、ウルトラマンとは何か、地球人とは何かと問われる回もあり、現在見ても何か大切なものを学べる作品だと思います。
このウルトラマンメビウスで与えられた大きな影響は、ずばり”クロスオーバー”です。クロスオーバーとは大まかに言うと、他作品と世界観が交わるものです。同じ特撮作品になってしまいますが、仮面ライダーの映画なんかはクロスオーバーとしてわかりやすい例だと思います。幼い私が、ウルトラマンメビウスという完成度の高いクロスオーバー作品を見ればそれはもう大好きになりますよ。他の作品を楽しんでいるときも、”この作品とこの作品が組み合わせればどうなるんだろう?この二人の絡みって面白いんじゃないか!?”なんて妄想は止まることを知りません。そんな作品の楽しみ方の一つを形成してしてくれたウルトラマンメビウスに感謝を。
幼き私に特撮作品やエンタメの楽しさを教えてくれたのは、ウルトラマンでした。
先述の通り、現在もウルトラマンシリーズは放送されており、公式YouTubeでは2週間限定で無料配信、Amazonプライムビデオでも全話配信されています。クロスオーバー展開もありますが、それぞれ独立した作品として完成度の高いものばかりですし、話数は2クール分(約24話)となっており大変楽しみやすい作品です。円谷プロの作品を月額で見ることができるウルトラサブスクもあり、昭和、平成、令和の作品を見ることもできます。思い出の作品が見たいと思ったのなら登録してみてもいいかもしれません。ぜひ、興味が出ましたら見てみてくださいませ。
漫画:進撃の巨人
街頭インタビューなどで漫画の名作は?と聞けばこの作品を挙げる人は多いでしょう。私が初めて自分で収集した作品、進撃の巨人です。この作品は最近までアニメでも放送されていて最終回も迎えました。
初めてこの作品を読んだのは、書店に置かれていた読み切りの「イルゼの手帳」でした。最初はグロ系なんだろうなと思い敬遠していましたが、実際に読んでみるとその世界観と隠された多くの謎に自然と惹かれました。その後、単行本をすぐに買い、熱狂的な読者の一人になりました。
この作品では、物語を考察することの楽しさを知ることができました。当時は、進撃の巨人の考察本が多く出版されており、何冊も集めては(自分は1番進撃の巨人を理解しているんだ!!!)なんて自慢にもならないことを誇りに思いながら生きていました。今思うと、その考察本に書かれていたほとんどの考察は外れていましたね。完結を見届けた今になっては、諫山創先生の世界観の深め方やその緻密さ、一つの作品としての完成度の高さを改めて感じます。進撃の巨人がきっかけで、さまざまな作品を考察する楽しさを知ることができたし、作品を受け入れるだけでなく、考えることで世界観を理解しようと思うその下地を築けたのかなと思います。
また、進撃の巨人では、二次創作の楽しさも教えてもらいました。当時、自分で初めてネットの海に駆り出したとき、とある掲示板に進撃の巨人のSS(ショートショート)なるものがありました。そこからは、多くの二次創作を読み漁りました。このことが不思議なことに新たな縁を呼び、当時のクラスメイトに同じ二次創作作品を読んでいた人もいて、それまでとは違った友情を築くことができました。二次創作という自分でその世界の可能性を広げることができる創作には感動すら覚えました。そのおかげで現在も多くの二次創作を楽しめることができています。
この二次創作の話に繋がるのですが、先述の仲良くなった友人から教えてもらったものがありました。それは、アニメの声優さんが行うラジオです。進撃の巨人のアニメラジオ「進撃の巨人ラジオ〜梶と下野の進め!電波兵団」です。当時はあまり、声優という仕事に対して馴染みがなく、そこで初めて声優という仕事を知ったかもしれません。アニメのアフレコだけじゃなく、こんな仕事もするんだ、この声優さんはこんな趣味があるんだ、普段の声もこんなに良いんだと初めて知ることばかりで次第に深く深くのめり込むように一人の声優オタクが完成されていきました。そこからは他作品のラジオを聴いたり、番組を見たりと声優さんについての興味は尽きることはありませんでした。現在もアニメを見るときは声優さんをチェックして、推しが出演してないかな?など思ったり、イベントをチェックしたりと楽しいオタクライフを過ごしています。オタクとしての道はここでほぼ舗装されていたのかもしれません。そのきっかけになった進撃の巨人と友人には感謝しかありません。さまざまな作品の楽しみ方を大きく広げてくれました。
小説:夢十夜
誰もが知っている夏目漱石の名作、夢十夜です。
この作品はいつ読んでも、その文字の美しさに驚かされます。(URLの商品は個人的に購入した夢十夜です。イラストが世界観と合っていて大好きです)
夏目漱石の夢を書いた作品、今でいうところの夢日記を作品として昇華したものです。夏目漱石の表現力によって彩られた夢の世界というのものあって、先が見えない暗闇を歩いてるような不安感、しかしただの物語にはない着地点は読むものを先へ先へと誘う不思議な魅力がありました。特に第一夜、もうすぐ死ぬであろう女が話す言葉一つ一つは宝石のように輝いているのではないかと錯覚します。ただの文字、されど文字、その文字をこんなにも綺麗に表現できるものなのか、できていいのかと、思い知らされました。夢十夜は青空文庫でいつでも読むことができます。まだ読んでいないのであれば、その美しくも不気味で、不思議な世界をぜひ体験してみてはいかがですか?
ライトノベル:この素晴らしい世界に祝福を!
この作品もライトノベルの中で有名でしょう。『この素晴らしい世界に祝福を!』略してこのすばです。この作品に初めて出会ったのはアニメです。
当時の私は、進撃の巨人から始まった個人的ブームが収まらず、アニメや声優さんに首っ丈でした。たまたま目に入ったこのすばを見始めたらもう止まることを知りませんでした。買った原作を深夜に何度も読み漁り、ライトの当たり方が悪かったこともあり、そのせいで視力が著しく低下しました。高校の時の視力検査で判明したときはかなりショックでした、これが老いか、と。ただの不注意で目を悪くしたオタクです。
このすばは、私のなろう作品や異世界転生作品への扉を開いてくれました。現在は落ち着きましたが、当時の私はそれはそれは楽しんでいました。この作品でもラジオはもちろん二次創作にハマりました。特に二次創作は、このすばのようなキャラの自由度が限りなく高い作品は読む側も書く側も楽しめました。小説に比べて地の文が少なくセリフでの説明が多いラノベはアニメのようにすらすらと読めていましたね。その点がラノベの大きな美点であると私は思います。そんなライトノベルとしての面白さを教えてくれたこのすばという作品は、私の中でも棺に入れたい作品の一つです。
それと何気にソシャゲも成功し、現在も多くの人にプレイされていますよね。オリジナルストーリーもこのすばらしさがふんだんに盛り込まれていてファンが楽しめる良いゲームだと思います。
ライトノベルは完結し、スピンオフ作品も多く、最近もアニメが放送され愛されるこのすば、ぜひ自分が見やすいと思う媒体で楽しんでみてください。
最後に
以上が私を作り上げてくれた作品の数々です。これらの作品のおかげで今でも多くの作品を楽しめていると言っても過言ではありません。皆さんもそうのような作品がありますか?もしよろしければ、コメントなどで書き込んでくれたら嬉しいです。
これからの人生も、自分を作り上げてくれる、自分を救ってくれる、自分を変えてくれる作品に出会うために、多くの作品を楽しみます。皆さんも楽しい人生を。
以上で記事を終わります。EnJuでした。