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交野(大阪)の杉江塾の見学に行ってきた

他のチームやコーチの見学に行くシリーズ

リードの次の日に杉江塾に見学に行きました

杉江塾とは、理学療法士の杉江さんという方が地元の交野で、息子と娘の為に平日ラグビーをしていたのが始まりで、それがちょっとずつ人が集まっていつのまにかアカデミーみたいになってるという何とも不思議な集まりです

ちなみに、その息子さんがラグビー界隈では有名となってる#小さなステッパーこと杉江大樹君です

僕も彼のステップ動画を何度も観て研究させて貰ってます

杉江さんとの縁もリードの吉川さん同様、指導者交流サロンで深くなりました

杉江さんと実際にお会いしたのは今回が3回目

昨年末に指導者交流サロンの忘年会が大阪であった時に、忘年会の前に大樹君の所属するチーム(杉江さんがコーチ)の試合見学に行ったのが最初でした

その時のインパクトも凄かった

杉江さん率いる六年生チームがとにかく

明るい、元気、楽しそう

練習や試合をする様子を観ながら「俺、こんなに楽しそうにラグビーする小学生って今まで見たことあったっけ?」と何度も思ったのをよく覚えている

更にとどめには、試合の合間の練習か遊びかわからないキック合戦をやっている時、大樹君が誰かに言うでもない、けど大きな声で「このチームめっちゃ好きやー」と言っていたの聞いてちょっと泣きそうになった

あんなにデカい心の声初めて聞いた笑

そんな事もあり、杉江塾の方も見学に行きたくなったのだ

木曜の夕方、交野の決して大きくないグラウンドに行った

そこに集まった小学生がなんと22人!

あ、先に感想言っておきます

僕の杉江塾の感想は

「なんなんこれ、セコいわ」です笑

一つ目のセコいが、この人数

交野という場所で、平日の夕方にこの人数

聞けば、まーまー遠いところから来てる子もおるとか(リードさんも遠方から来る子がいましたね)

それほど、魅力があるって事なんですよ

その魅力が何なのかを見定めようと目を凝らして見学する事にしました

僕が見学で着目する点は二つ

【練習メニュー】と【指導方法】

【練習メニュー】は同じスポーツを指導する者として真似出来るものがあるかを見てます

【指導方法】はコーチングを勉強している事もあって、特に指導者が「何を、いつ、どう言っているか」を勉強させて貰ってます

杉江塾の練習メニューはそれほど突飛なモノではありませんでした

理学療法士らしい体の動かし方のウォーミングアップだな、くらいのモノでその後のラグビーの練習内容も特別なメニューもない

ただ、それを見ながら杉江さんの【指導方法】に二つ目のセコいを感じていました

ほとんど、何も言わない

「あーしろ」「こーしろ」みたいなティーチングはもちろん

「これ、どーだった?」「今のプレー考えてみて」みたいな発問を交えたコーチングもほとんど無い

途中から杉江さんの行動も追わなくなりました

何人もの指導者の見学をしてきたけど、途中で辞めたのは初めてです

だって何も言わないんだもん笑

それでも、子供達は生き生きラグビーをしているし楽しそう

そして三つ目のセコいが、全員が同じメニューをしている

その日来ていた子供達の一番下が小学二年生で、一番上が六年生

その全員が同じメニューで練習している

元々コンタクト練習がほとんど無いとは言え、僕自身の創るラグビーサークルが【小学3〜6年】と決めている事が恥ずかしくなるほど、年齢関係なく全員が一緒に練習している

指導者を見ないどころか、練習も見ずに頭を抱えて悩みたくなるくらいの気持ちでした

そんな中、あるサッカーの指導者との会話を思い出していました

「日本の少年サッカーチームはバランス良く上手くなるようにシステム化されている。一方、ブラジルなんかは子供の頃、ただただ公園でボールを蹴って追いかけているばかり。でも、そんなブラジル人の子供の方が「サッカーというスポーツ」をよく知っている。そして結果、日本とブラジルのA代表のレベルの差は縮まっていない。」

それを聞いた時に「そんなん理想ではあるけど、国民性とかあるやん。日本ではそんなん無理やん。」と思った

でも、

大阪の交野という場所で

僕はまさにブラジルを目の当たりにしていた

確かに個々のレベルは高い

でもそういう事じゃない

楽しそうにラグビーをしている

そして、ハッキリと「何が」かは言えないけど

この子達は「ラグビーを知っている」感じがした

行った事も見た事もないけど

きっとブラジルってこんな風景が溢れているんだろうなぁと思いながら子供達の走り回る姿を眺めていた

そりゃ人数集まるよ
そりゃ指導せんでいいよ
そりゃ年齢なんか関係ないよ

自分の中に「嫉妬」「焦り」「言い訳」「理想」「高揚感」が溢れていた

これを集約して「セコい」と表現させてもらった

僕にとって「セコい」も「ブラジル」も最大級の褒め言葉だと思ってほしい

でもじゃぁ、杉江塾がすぐにブラジルになったわけでは無い

あくまで五年間の試行錯誤を積み上げた結果だとも思っている

だから、今すぐ僕がこの形を広島で出来るかと言っても無理なのも理解した

しかし、確実に、明白に「僕の理想」と思える風景を見させて頂いた

僕もいつか広島にブラジル創ります!

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