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草刈民代芸術監督『INFINITY - PREMIUM BALLET GALA 2023』

現在は、ベルリン国立バレエ団でプリンシパルを務めておられる佐々晴香さんの踊りを生で見たいと思い、バレエ団のオフシーズンは帰国されて日本のガラ公演によく出演されていたので、色々な公演をチェックして、草刈民代さんが芸術監督を務めるローラン・プティへのオマージュ公演『INFINITY - PREMIUM BALLET GALA 2023』を選び、見てきました。ヒューストンバレエの白鳥の湖公演で拝見したばかりの加治屋百合子さんも出演されているということで、とても楽しみ。場所は新宿文化センター大ホール。
2023.7.31(月)公演

上演作品
第一部

  • 『ゼンツァーノの花祭り』 出演:秋山瑛、江部直哉 振付:オーギュスト・ブルノンヴィル/音楽:マティアス・シュトレビンガー/衣裳:丸山敬太

  • 『ドリーブ組曲』 出演:大谷遥陽、吉山シャール ルイ 振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ

  • 『ドン・キホーテ』 出演:佐々晴香、三森健太朗 振付:ヌレエフ/音楽:レオン・ミンクス

  • 『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 出演:石原古都、ハリソン・ジェイムス 振付:ジョージ・バランシン/音楽:チャイコフスキー

  • 『ダイヤモンド』「ジュエルズ」より 出演:加治屋百合子、木本全優 振付:ジョージ・バランシン/音楽:チャイコフスキー

第二部

  • 『エチュード』 出演:加治屋百合子、江部直哉 振付:中村恩恵/音楽:ショパン/衣裳:丸山敬太

  • 『ミラージュ』 出演:佐々晴香 振付:セルジュ・リファール/音楽:アンリ・ソーゲ

  • 『枯葉』 出演:三森健太朗 衣裳:丸山敬太 振付:ローラン・プティ/音楽:ジョゼフ・コズマ

  • 「ザ・フォーシーズンズ」より『春』 出演:秋山瑛、福田圭吾 振付:ローラン・プティ/音楽:ヴィヴァルディ/衣裳:丸山敬太

  • 『レダと白鳥』「マ・パブロワ」より 出演:石原古都、ハリソン・ジェイムス 振付:ローラン・プティ/音楽:ストラヴィンスキー

  • 『アルルの女』よりパ・ド・ドウ 出演:大谷遥陽、吉山シャール ルイ 振付:ローラン・プティ/音楽:ビゼー

  • 『モレルとサン=ルー侯爵』「プルースト 失われた時を求めて」より 出演:木本全優、江部直哉 振付:ローラン・プティ/音楽:ジャン=バティスト・リュリ

どの演目も非常に見応えがありましたが…
やはり第一部はヌレエフ版ドンキを踊られた佐々さんの舞が美しかった!技術が確かで表現が細やか。衣装も素敵でした。instagramでリハーサル動画を見ていたので、なるほどこれが本番ではこう踊られるのか、という組み立てと具体化を間近で拝見した感動。
それからバランシンのjewelsの中でもダイヤモンドが大好きで、加治屋百合子さんと木本全優さんのパ・ド・ドゥも最高でした。演目として音楽と、振付そのものが好きなのですが、表情が豊かで技術が正確な加冶屋さんの舞にやはりうっとりしました。

第二部は、最も見入ったのが最後の演目、プルースト失われた問いを求めて、を演じられた2名の男性ダンサー木本全優さんと江部直哉さんのパ・ド・ドゥ。初めて見る演目ですが、バレエ漫画SWANのニューヨーク編で読んでいた男性2名のコンテンポラリー作品のイメージで、非常に興味深く、美しい身体表現でした。またこのようなプログラムをじっくり見たいと思いました。次に印象に残ったのは、壮大な演目だと感じたアルルの女のパ・ド・ドゥ。軽やかさとは程遠い作品の重さに圧倒された感じでした。


出演者のみなさん
キービジュアル

思い立ってチケットを取って見に行ったのですが、とても良かったです。新しいダンサーの方を知ることができるのが、ガラ公演の魅力だなと思いました。東京文化会館のガラ公演より、全体的に演目が良いなと感じ、草刈さんのプロデュースに思いを馳せました。

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