ビールのCMで、出会いと対話のデザインを考える その5
このCMの⑤~⑥の部分を見てみましょう。
⑤ 組み立てが終わって、それが「カウンター」だと分かる
⑥ カウンターにビールを置く
3. BRIDGE BUILDING(橋渡し)(2:30~)のところです。
動画
https://www.youtube.com/watch?v=tdsFCgiVOdo
自己開示と共通点探し、そして共同(協働)作業の結果、バーのカウンターが完成します。
ここまでくると、思わず笑顔でハイタッチしたくなるほど、二人の間には最初とはまったく違う、一種の連帯感、仲間意識が生まれていることでしょう。
そして、部屋の隅に置かれた「地球儀」を開いてみると、中にはよく冷えたビールが2本。それをカウンターの印の上に置くようにという指示があります。
「なるほど。そういうことだったのか!」
ここまで、何のためにこんなことをやらされるのか分からないまま指示に従っていた二人は、ここで「謎」が解き明かされたように感じ、一気に緊張が解けます。
ところが、実は、このワークショップ(実験)の「中身」の部分は、ここから始まるのです。
次回は、いよいよこのワークショップの核心部分に入っていきます。
ハイネケンのCM「価値観の違う他人と仲良くなれるか?」の流れ
① 何をするのか、相手が誰なのか、まったく知らずに会う
② 指示に従って何かを組み立てる
③ 自分のことを「5つの形容詞」で表す
④ 相手と自分の「3つの共通点」を見つける
⑤ 組み立てが終わって、それが「カウンター」だと分かる
⑥ カウンターにビールを置く
⑦ それぞれの主張を記録した短い動画を見る
⑧ 「選択肢」が示される
⑨ 「対話」を始める