【ラジコン用語集】 キングピンアングルとは?
こんにちは!
しょーです。
今回はラジコンのメンテナンスに役立つ知識を一緒に勉強していこうという連載企画です。
なぜこの企画を始めようと思ったかのか?
と言いますと、私が先日スレッズで「前輪が後ろに食い込んでしまった」と投稿をしたところ、諸先輩方からコメント欄でアドバイスを頂いたからです。
このように投稿をしたところいただいたコメントに
「スクラブ半径を減らすかキャスターを減らすか。 足を動かしてトーが大きく変化するようであればバンプステアの調整が必要かと思います。」
※コメント欄より抜粋
、、、す、、、スクラブ半径、、、、?
(美容系の意味でのスクラブ…ではないですよね)
という部分で、早速つまづいたんですね。爆
・キャスター角
・トー角
・バンプステア
聞いたことはあるけど、ラジコンにどう応用したら良いのか分からない…
「自分、全然ラジコンの世界を分かってない」
ということを痛感しました。
と、いうことで
一緒にラジコンに関係する用語を知っていきましょう
という企画を立ててみました♪
今後、僕と同じようにラジコンの世界を楽しむ人が
「ぐぬぬ。ラジコンって何だかムズカシそう..」
と敬遠したり挫折しないように。
そして奥深いラジコンの世界をずっと楽しみ続けられるように、僕の記事が役立ってくれたら嬉しいです。
キングピンアングルとは?
それでは早速、キングピンアングルについて調べていきましょう。
まず自動車専門用語事典『大車林』の説明をそのまま引っ張ってくると、次のように出ます。
・・・これだけ見ても難しいですよね。
これを大事な言葉だけ引っこ抜くと
キングピンアングルは、車両を正面から見た時のキングピン軸(ステアリングの回転軸)の傾きを指す
ということが分かります。
でも「そもそも、キングピンとはなんぞや?」
という部分が分からないので、詳しく見ていきましょう。
キングピンとはどこのこと?
これもGoogle先生に用語解説をお願いする(ネットで調べる)と、次のように出てきました。
はい。また新しい単語が登場しましたね。
フロントアクスルとは?
ナックルとは?
というところまで解説をしているとテーマがどんどんズレていきそうなので、単刀直入に
「ラジコン キングピン」
とGoogle検索をしたところ次のパーツが出てきました。
ラジコンのパーツになった瞬間に「あぁ、このパーツね!」と親近感が湧くのが不思議です。笑
このパーツは、ホイールを固定するためのアップライトとサスアームを固定するために使われていますね。
それではこのピンが通っている軸を「キングピン軸」として1本の線を引きましょう。
次に、前から見た時に地面から垂直に伸びつつタイヤの中心を通るように1本の縦線も引きます。これをタイヤ中心線とします。
タイヤ中心線とキングピン軸に角度がついているのが分かりますね。この角度を「キングピンアングル」と呼ぶのだそうです。
XV-02だとキングピンアングルがほぼなさそう(キングピン軸とタイヤ軸が平行)ですね。
これで今後誰かと会話しているときに
「キングピンがね〜」
「キングピンアングルを〜」
という話になったときに理解できるようになりますね♪
しかしこのキングピン角度が小さいほうが良いのか?それとも大きいほうが良いのか?どんな影響があるのかはまだ分かっていないので、次はキングピンアングルがラジコンにどのように影響するかを調べていきましょう。
キングピンアングルは何に影響するの?
用語が分かったところで、それが私たちのラジコンにどう関係してくるのか
?カスタムにどうやって活かせば良いのか?ということも知りたいですよね。
まずキングピンアングルが実際のクルマでどのように影響するのか?を調べてみると次のように出てきました。
ここから僕達のラジコンに使える言葉を引っこ抜くと次のことが分かります。
「キングピン角が不適切な場合、カーブ後のハンドル戻りが悪化する、タイヤがブレる、曲がりにくい。」
なるほど。キングピン角度が適切でない場合にカーブ後の前輪の戻りが悪くなるんですね。
つまりめーっちゃ簡略化すると
「キングピンアングルを調整することでハンドル(タイヤ)の戻りが良くなる」
ということなんだと思います。
たしかに私のラジコンは前輪が着地と同時にグニャと後ろに食い込んでしまっているのですが、このキングピンアングルが影響している可能性がありますね。
それじゃどの角度が適切なの?
という疑問も湧いてきますよね。
さっそくこれも調べてましたが
「最適な設定は車両や走行条件によって異なるため、実際に走行テストを行いながら調整することが重要です。」
とのことでしたので、自分のマシンのキングピンアングルを調整しながら満足の行く結果を出していくことにしましょう。
実際にメンテナンスしてみます
それでは実際に私の愛車XV-02のキングピンアングルを見ていきましょう。
メンテナンス前の現在の角度はこちら。
目視だとほぼ平行ですね。計測器を持っていないので具体的に何度なのか計測できないのが申し訳ないのですが、キングピンアングルはとても小さいと思います。
そして次に、前輪が地面に着地した時の「グニャ」っとした瞬間を再現して角度を見ていきましょう。
ハンドルを左に切っておきます。
この状態をキープしながら、地面に着地します
ん!?
タイヤ上部がシャーシ側に移動したような気がします。
もう一度見てみましょう。
キングピン軸と一緒にタイヤ中心軸の上部がシャーシ側に移動しましたね。
この時タイヤ(ホイール)にかかる力は地面からの後ろ方向へのチカラ。マシンが前に進んでいるからその反発で後ろ方向へのチカラがかかりますね。
この時のキングピンアングルを見ると、タイヤが大きく「ハの字」になっていますね。下に広がっている形をしています。
これが地面の摩擦(反発)のチカラをもろに受け止めているかもしれませんね。
ですが、この時点ではまだ仮定の段階です。
しかもこの記事を書いているときに
「シャーシが沈み込むときにタイヤがハの字に開くのは、他に原因があるっぽい」
ということを感じてしまいました。
なぜかというと、キングピンを調整するためのタイロッドを調整せずに他のパーツを外したところ、「ハの字」減少がピタッと止んだからです。
なので私が解決したい「タイヤブレ減少」を解決することは一旦中断して、「キングピンアングルとはなんぞや?」という内容はまとめに入って終了しようと思います。
まとめ
ラジコンにとっての「キングピン軸」とは?
アップライトとサスアームを固定する上下のキングピンを結んだ線のこと。
ラジコンにとっての「キングピンアングル(角度)」とは?
ラジコンを前から見た時の上下のキングピンを結んだ線と、タイヤの中心を通るように地面から垂直に引いた線の間にある角度。
キングピンアングルはラジコンの何に影響する?
ステアリングを左右に切った時のタイヤの角度に影響する。これが次のことに影響を及ぼす。
ステアリング特性:
車両を直進状態に戻そうとする力を左右する。キャンバー変化量:
コーナリング時のキャンバー変化量に影響するスクラブ半径の変化:
スクラブ半径(タイヤの接地点とキングピン軸の延長線が路面と交わる点との距離)に影響し、ステアリングの軽さに影響する
ーーー
ざっと情報をまとめてみました!
※スクラブ半径って何?と思った方はこちらの過去記事をご覧ください。
私もまだまだ分かっていないですし、もっと深く深く掘っていけば、色んな角度からキングピンアングルへの理解が深まるんだと思いますが、私のマシンのタイヤブレを解決にはいたらなさそうだったのでここで解説を終了とさせていただきます。
いったんここまでの情報だけでも持ち帰ってもらえれば
「あれ〜、クルマが曲がりにくいなぁ」
「逆に曲がりすぎるなぁ」
「コーナーで滑るなぁ」
「コーナーでの挙動をもっと安定させたいな」
と思ったときに
「そうだ、キングピンアングルを変えてみよう」
と解決への引き出しが増えると思いますので、参考になった、面白かったと感じて頂けた場合は”イイね”と”フォロー”をして頂けたら嬉しいです。
これからも用語解説集を増やしていきますので、一緒に理解を深めていきましょう♪
最後までご精読ありがとうございました。
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