EnjoyRallying - ペースノート
本物のペースノートへの道
ここまでの内容はいかがでしたか?いいノートが書けるようになりましたか?
これまでのノートはいわゆるコーションノートで、有視界を補足するものだったと思いますが、これからはそこから一歩進んだ「ホンモノの」ペースノートに近づけていきましょう。
ただし、ペースノートが理解できたとしても、あなたの走りは100%を超えることはありません。中途半端に手を出してもおそらく混乱して余計遅くなったり、コースアウトしたりするでしょう。
なので、ここから先は「ラリーに出場しても有視界走行ではこれ以上タイムを縮められない」ような方だけを対象にしています。まだまだ走りを変えることで対応できる方は、まずそっちを頑張ってみてください。この先を読むのはそのあとでも全然遅くありません。
ホームコースに行きましょう
そこでペースノートを書いてみるわけです。
スタートから第1コーナーへの入りはどんなラインで走りますか?アウトに石がごろごろしていたらインを走らないといけないですね。じゃ、キープインの指示を入れましょう。
コーナーから立ち上がって、次のコーナーまで、直線はどれくらいありますか?短い(コーナーからコーナーへの接続で一瞬直線を意識したいときなど)場合は距離ではなく「●(小さい黒丸・ブリップ)」の指示にしたり、いっそのこと直線の指示をなくしたりしてみましょう。
直線は「前のコーナーから立ち上がって、次のコーナーまで」です。走り方によって直前のコーナーの立ち上がり方が変わるはずです。あなたの走り方では次の直線がどれだけ取れるかをノートに記しましょう。
次のコーナーの進入はちょっと右に振ってから左、なんてときは「R → L」(R into L)なんて書くとわかりやすいです。
次のコーナーはどう走りますか?
ノートだけで
ホームコースのノートが書けたら、それを読んでみましょう。いつものライン取りが浮かんできますか?ノートができていれば、車をどう動かせばいいかがわかるはずです。
次にそれを読んで走ってみましょう。いつものライン取りで走れますか?
ノートの書き方はどんなんでもいいんです。自分のラインを思い浮かべられるような短いフレーズを書いていけばいいんです。
これだけ?
ここで紹介するペースノートへの道はたったこれだけです。これだけできるようになればいいんです。
あとは、あなたの好きなようにノートを書きさえすればいいんです。
でも、ラリーロードには突然岩が出て来たり、リタイア車両が転がっていたりします。高速コーナーの途中かもしれません。マーフィー的には岩はあなたのベストライン上にあるに違いありません。でも、それはあなたの技術で回避しなければならないもので、ここに読み進むほどの方なら視界に入った時点でちゃんと対応できることでしょう。
あなただけのノートを
ペースノートを意識してレキを行いはじめると、たとえそこがコーナーだとしても、ライン取りによってはノート上では省略することも出てきます。あなたのコーションノートはあなた以外の誰か(たとえばあなたのコドライバー)にも作れるでしょうが、あなたのペースノートはあなたにしか作れません。あなただけのペースノートを作って、全開走行を楽しめるようになってください。
(参考)記述例
ペースノートには決まった書き方はなく、ドライバーが直感的にわかるようにさえすればいいわけですが、主な記述例をここで挙げておきます。
L left
R right
Lg long
VLg very long
C crest
KI keep in
KL keep left
KR keep right
DC don't cut
][ bridge
< opens
> tightens
/ over
● blip
! caution
45R 4Rと5Rの連続
+ and
→ into
4R 3R ( underlined ) Read together!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?