EnjoyRallying - ノートを読んで走ろう!
ドライバーの望むタイミングで
コ・ドライバーがノートを読んでいく上で一番考えなければならないことです。読み上げのタイミングが早すぎるとドライバーは忘れてしまいますし、遅いと運転操作が間に合いません。また、一度にたくさん読みすぎても忘れてしまいます。
基本的には、一つ前のコーナーの進入で次のコーナーを読み上げるようにしています。連続コーナーの場合には3つ目までは連続で読み、3つ目は2つ目のコーナー進入でもう一度確認の意味で読みます。4つ目以降がさらに連続する場合は3つ目を2度目に読むときに4つ目、5つ目をくっつけて読む、といった具合です。なお、コーナーの次がストレートの場合は、2つ連続で読みます。
コ・ドライバーはあくまでドライバーです。そのうち、慣れてくると、自分も走っている感覚になってきて、早すぎた、遅すぎたといったことがわかるようになってきます。また、ノート情報からどんな風に車が動けばいいかわかるようにさえなってきます。こうなってくると、ノート走行がうまく「きまって」きているとか、調子悪いとか、わかるようになります。さらに、コ・ドライバーだけでもある程度のノートが書けるくらいになってきます。自分がどんな風に読んでもらったら走りやすいか考えてみるのもいいでしょう。そういう意味で、コ・ドライバーもドライバー経験があった方が感覚がつかみやすいでしょう。
読み上げるときに、同時に
まずは前を見て、車の動き、ノートの位置を目標物やコーナーの角度など、ノートに書かれた情報と照らし合わせて確認しましょう。ロストを防止するためであり、ロストしたときの回復も早いです。また、ノートにコーションやクレスト、高速から突然低速になる箇所が書き込まれていたら、そこを強調して読みましょう。断言しちゃいますが、ちゃんと書かれているノートで走行中のドライバーは、コ・ドライバーの声に反応しているのみで、ノート情報を利用していかに速く走るか、それだけしか考えていません。ということは、速く走るだけではいけない所を強調し、きっちり減速するよう指示しましょう。
読みやすいノート
読みやすいノートは読み上げるときコ・ドライバーがいろいろ考えるための余裕をつくります。ノートの書き方次第で、ページをめくる余裕、次の行に視線を移す余裕、そして今どこを読んで、走っているかを確認する余裕ができます。
1)ストレートは極力行の先頭に書かない。
2)ページの終わりはストレートもしくはロング、ベリーロングといった長いコーナー、また減速の必要なヘアピンにする。
3)空白を十分にとる。
この3つの工夫で余裕ができてくるでしょう。また、ドライバーにとっても、コーナー立ち上がりで次の直線に向けて加速するのか、それとも次のコーナーへの進入を考えるのか、わかりやすく(聞きやすく)するためにも、このような書き方は効果的です。
さらに、ノートの書き方に自分なりの法則を見出せるようになると、1ページ当たりの距離が揃うようになってきます。例えば、国内だと800m/p、海外だと1600m/pといったぐあいに。そうなってくるとNo.3のサンプルノートのところで補足したページ数の記述が「つかえる」ようになります。
ようするに、今のステージがあと何kmかわかるってことです。ステージ中にパンクしたとします。あと数km程度ならそのままゴールした方がいいでしょうが、10km以上残っているならとっととタイヤ交換した方がよいです。その判断をつける目安が各ページ右肩に書いた数字になるわけです。
ドライバーにも目を光らせる
車をコントロールするのはドライバーですが、そのドライバーをコントロールするのはコ・ドライバーです。ドライバーの状態と相談しながら、だれてたり、疲れてたりしたら、「おらおら、ちゃっちゃと走らんかい!」という気分を声に乗せて読み上げちゃいましょう。コ・ドライバーの声が変わると、ドライバーの気分もリフレッシュします。ドライバーはラリー中はとっても単純なので、ほめるのもけなすのもコ・ドライバーの好き放題です。
のどを大切に
ずっと声を出しているとのどが痛くなります。ラリー区間ではのど飴などを用意してのどをいたわってあげましょう。
ドライバーも
コ・ドライバーがだれてたら、文句を一言だけ言いましょう。たくさん言うのはがまん、我慢。あと、手は出さないように(^^)
語句説明
読み上げ
上に書いたのはあくまで目安。ドライバーと相談して、ちょうどよいタイミングを見つけましょう。
聞きやすいノート
コ・ドライバーにとって読みやすいノートは、同時にドライバーにとって聞きやすいノートになっているはずです。これも自分なりにルールを決めて、工夫しましょう。
気分
ラリーはトライアル競技と違って、長距離を何度も走っていきます。そこで速く走りつづけられる状態に保つことはとっても難しいです。
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