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ついに上陸!Beyond Meatを食べてみた。

日本で大豆ミートが流行り出した2020年頃、ビヨンドミートは一度、日本での販売が実現しかけていました。当研究会では、多くのプラントベース商品を食べているうちに、何かあの植物肉だったら美味しいのかもという期待を込め、何とかして食べたいと切に願っていたものです。待望のビヨンドミートをさっそくレビューしていきます。

Beyond Meatとは?

ビヨンドミート(Beyond Meat Inc : BM社)とは、アメリカで植物由来の肉を提供する食品会社です。ビヨンドビーフ、ビヨンドソーセージ、ビヨンドミートボールなど、牛肉、豚肉、鶏肉の主要な肉をベースにした多様な植物ベースの製品を販売しています。これまでアメリカでしか購入できなかったのですが、ついに2022年11月にユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社のプライベートブランドとして、「Green Growers」から販売が開始されました。

日本では、デリカ(5種類)、ベーカリー(5種類)、ビヨンドビーフが販売開始となっています。ビヨンドビーフは、牛肉のミンチ風の商品で、ハンバーグやミートボールなどの材料に使用できます。デリカやベーカリーは、調理したバーガーやベーカリーが一部店舗で食べれるようです。詳細は、下記をご参照下さい。

U.S.M Holdings プレスリリース

どんな商品?

さて、ビヨンドビーフが11月18日からマルエツ・カスミ・マックスバリュ関東の一部店舗に並ぶってよ、ということで当会のメンバーはさっそく買って試してみました。ちなみに、ビヨンドビーフは冷凍で販売されています。

価格:1つ約1500円!(450g)
特徴:主材料はえんどう豆 ※大豆不使用
栄養成分表示(100g当たり):
 エネルギー 212kcal
 たんぱく質 18.5g
 脂質    12.8g
 炭水化物    5.8g
 食塩相当量   0.9g

マルエツ 板橋南町店は冷凍室に看板はあるものの、ひっそりと置いてある感じでした。

もう一人のメンバーは、マックスバリュ津田山店に。この店では「肉の向こう側に」という説明書きもあり、お店の気合が伝わってくる配置と見せ方でした。

植物肉の代表である大豆ミートは、風味にかなりのクセがあります。Green Growersでは、“えんどう豆のたんぱく質を主原料とした代替肉で「味や食感はまさに 肉!」と米国でも人気のBM社*の商品です。”と紹介されています。えんどう豆でできた生のミンチ風のビヨンドビーフは果たしてどのような味なのか・・・・。

実食!定番の料理を作って食べる

ハンバーグ二種類

試食者:女性1名、子ども(中学生、小学生)
照り焼き+マヨ(ソイマヨ)とケチャップ+チェダーチーズ(ビオライフ)

【素材について】
生肉は、イーストやいろいろな果汁が使われているからか、ややフルーティー感のあるような独特な香りが。白い粒々はココナッツオイルのようです。見た目や質感は生肉そのもののようで、ついつい触ったら手を洗うとこまめにしてしまいますが、植物性だからしなくてもいいのかな?
焼いているとココナッツオイルが溶け出すのか、肉汁のようなグツグツが出ます。解凍してすぐ使える、ハンバーグなどの調理に粘着性ありまとまりやすい。


調理後の変化▶︎焼くときに肉汁のようなものが出る、完成後は肉汁がでない。

【評価】
味▶特徴的な味はほぼなし、やや塩味あり
何も混ぜずに焼いて味見したが、大豆ミートのような臭みは全くない
食感▶︎やわらかい、ほぐれやすい
香り▶︎臭みなし、生肉はイースト臭やフルーティー感あるような独特な香り
コメント▶︎
ハンバーグで通常使われる肉の臭み消しのスパイス、ナツメグ等は不要で、香りを良くする、タイムやオレガノなどのハーブで華やかさを出す方が合いそう。そして、味にパンチがないので、ガーリックパウダー、黒コショウなどもしっかりめに入れるのが良さそうです。わたしは普段からハンバーグの隠し味にカレー粉を入れるので、今回も入れました。子ども(小3)は照り焼きの方が好きみたいでしたし、代替肉とは気付かず。

【おススメ】相対的に、一番簡単な下味付けには、クレイジーソルトなんかは合うと思います。アメリカ✖︎アメリカ開発の味、相性いいのでしょうか。今回は肉と玉ねぎのみでしたが、次回は、きのこなどを混ぜて旨味をアップしたパテを作ってみたくなりました。

ミートボール(味付けなし・モロッコ風の味付け)

試食者:男性5名、女性1名

【素材について】
・ピンク色の肉汁が沢山出て驚いた、まとまりやすい
・1パック約450gと量が多く再冷凍は出来ないため、解凍後3日以内に使いきれるか気になる
・丸く成型せずにミートソースのような形状にした方が、独特な臭いを感じにくくなるのではないか

【評価】
味▶ミートボールは美味しく感じるが、沢山は食べられないかもしれない
食感▶豆でお肉を作ったと考えればよく出来ている
香り▶ 味付けなしは独特な臭いを強く感じる、その独特な臭いがキッチンに残る
コメント▶
・大豆ミートに比べると食べやすいが、肉の完コピではない
・他のお肉と比べて劣っていると考えるのではなく、牛・豚・鶏・ラム・豆それぞれの味と捉えたり、幼少期から食べていれば馴染むのかもしれない(文化、価値観の考え方を変える)

【おススメ】独特な臭いに対抗して、ミートボールには臭い消しのトマトソース、タマネギ、パセリ、ニンニク、ショウガ、クミン、チリペッパー、コリアンダーを入れて、すりおろしニンジンでフワフワ感を出した。

バーガーとミートソース

試食者:男性1名

【素材について】
終始、臭いが気になる〜パックを開けた時〜調理中〜試食中〜食後まで、化学的というか薬品っぽいというかなんというか独特な臭いがして、そればかりに気を取られました。

【評価】
味と食感▶ 肉的な食感と脂・肉汁の感じはさすがだと思いました。
香り▶トマトソースに混ぜてマスキングを試みたが、あまり効きません。
コメント▶
しかしこの臭い、何なんでしょうか。元から存在していて米国人には気にならないものなのか、輸出向けの変更(“重炭酸アンモニウム“というのが足されている?)や輸送で変になったのか、個体差や保管の影響なのか、気になるところ。

まとめ

プラントベースフード研究会待望のビヨンドミートですが、気になるのはやはり「香り」ですね。味や食感は、肉感をしっかりと感じれるような感想が多いですが、独特の香りが気になるという意見が多かったです。

乾燥大豆ミートだとパラパラした感じをまとめるのに苦労したため、ミートソースやキーマカレーなどの料理になりがちでしたが、素材の質感、まとまりやすさなどは生の牛肉に似ているのか、調理はしやすく、ミートボールやハンバーグの代用としてうまく活用できそうです。価格が高いので手は出しにくいですが、食卓の一皿を地球のサステナビリティやウェルビーイングにつなげるという想いで、皆さんも試してみてはいかがでしょうか?

以上、情報発信部Masaeがお届けしました。

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