Kaweco Special Pencil 0.5 紹介的なやつ
こんばんは。今回はカヴェコスペシャルペンシルを紹介していきます。ちなみに現行型です。
概要
名称、メーカー
カヴェコペンシルスペシャルからいつの間にかカヴェコスペシャルペンシルに変わった。謎。
プリコ株式会社が販売している。
定価
5500円+税 ※追記 なんかまた値上げされたっぽい…?
芯径
0.3,0.5,0.7,2.0 今回紹介するのは0.5
分解
レビューする前にとりあえず分解。絶大な人気を誇るカヴェコスペシャルペンシルの構造を見ていきたい。
※自然光撮影じゃないので写真見づらかったらごめんなさい。
機構構成は至ってシンプル。シャープ機構、口金、軸、ノックボタン、消しゴムから構成されるスタンダードなものである。
口金。内部にはゴム製の戻り止めが接着されている。マットブラックの塗装が良い。なお、ガイドパイプの長さは約2mmである。
シャープ機構は軸と口金をつなぐ役割も果たす。
芯タンクは黒、プラスチック製である。最近の筆記具は高額なものでもプラスチック部品を使用することが多いが、個人的にはあまり嬉しくない。(当たり前だが、芯タンクの振動によるカチャカチャ音を抑制できる点においてはプラ製芯タンクが有利である)
軸と機構、口金と機構の接合においてネジが緩まないようにそれぞれOリングが噛ませてある。
先ほどのOリング(大きい方)がこのネジと当たるため、何度も機構を緩めたり締めたりするとOリングの劣化につながるかもしれない。
ただ、金属(軸側アルミ合金、機構側真鍮)によるネジ固定であるため、ノックの押圧力を受けても破損しない構造となっている。アルミは破断する前に結構変形してくれるので、割れる心配はあまりないのでは?と思う。
なお、この構造を採用することで、チャックと口金の距離を変化させることが可能=繰り出し量を自分好みに変更できるようになっている。悪く言えば繰り出し量が安定しないね…
軸後部には、芯タンクと軸の隙間にシャープ芯が落下しないようにするため・芯タンクの径方向の揺動を抑制するために真鍮の円筒が挿入されている。
埋め込まれた天冠(象嵌)、振動防止Oリング、マットブラックの仕上げと豪華な構造をしている。軸と同等程度のコストを費やしていると思う。
なお、この部品のマイナーチェンジに関しては2023年上半期に非常に大きな問題が発覚し、最終的に自主回収となってしまった。参考記事を以下に示す。
検品担当者が怠惰だったのか設計ミスなのかは不明だが、一時、不良品が多く流通してしまった。文房具界隈でリコールが行われるのは初期ロットであることが多いが、本モデルの場合は初期ロットではなくマイナーチェンジによって起きた。
レビュー
個体差はあるだろうが、私のものはキャップのガタツキはなく、非常にスムーズかつ心地よいノック感だった。内部機構も決して悪いものではない(1000円台のものと類似しているが)。ただ、8角形の軸は手に馴染みにくく、長期的な使用は違和感の増大を招くかもしれない。
6050円という価格もあり、個人的には人におすすめすることはできないと感じた。
総評(10段階評価)
★★★★☆☆☆☆☆☆(4/10)
質感やデザイン等、優れている部分は非常に多い。ただ、価格や使用感等、実用品に向いていない特徴が見られるのが残念。
お読みいただきありがとうございました。