5/29 回春店の続きの話
続きのお話です。
回春店で働き出して、そこそこ稼げるくらいにお客さんも着きました。
何より、「上手いね」とか自分が上達していくにつれてお客さんも喜んでくれる
純粋に嬉しい仕事だった。
みんなで店作りを協力的にしてた感じがした。
小さいけれど楽しい我が家みたいな(笑)出勤するのも苦ではなかった。
しばらくその幸せな生活は続いたけど、
店自体が繁盛していったので、手狭だった古いマンションのお店から新築の綺麗な広いマンションに移転する事になった。
最初は綺麗なマンションにテンションが上がったが、
部屋数も増えた事によって、女の子も多く働くことになり、若い子が一気に増えた。
それによって、今までいたおねーさま方の出勤も減り、私自身も出勤日数が減り、
お客さんも若い女の子に移行していった。基本的にホームページでは写真掲載はなく、
名前と年齢だけだったが、一目瞭然の年齢が低い子の指名率が上がって行ってたのは
明確だった。
ブームもあって、他のお店に流れる動きもあった事も重なって、
割と暇になる日が多くなった。
今まではたとえ暇だったとしても一緒に待機してる人と他愛ない話をして過ごすのも
悪くなかった。
新しいマンションに移ってからの待機時間はあまりいい空気ではなかった。
今思うとまさに風俗の集団待機部屋と一緒。
以前の部屋からの付き合いの店長とは相変わらず仲良くできたけど、
新しい女の子たちとはなかなか折り合いが良くなかったので、
待機中はできるだけ部屋の片付けやら洗濯やホットタオルの準備やらをするように
してたんだけど、まぁいつもは店長の仕事なんだけど、暇だからやってるだけで
別に恩着せるつもりもなければ当てつけでもなかったんだけど(他の人がやると雑過ぎて気に入らないのは本当だけどね・・・タオル畳むのも雑、ホットタオルは臭い、洗濯機の回し方も知らない、干し方も雑・・・)
まぁ、そーゆー事してると気に入らないんだよね、
ババアが余計な事してって思われるようになった。
それでも、店長からの信頼はあったんで「いつもありがとう」「助かる」って言ってもらえたから仕事は暇だったけど、それでもよかった。
でも、若い子らの反発ってすごいエネルギーで
嫌がらせでタオル回してもらえなかったり(朝のメンバーでタオルの枚数間に合うように分け合うんだけど、他の2人に全部持っていかれたので、1枚も残ってなかった)、部屋選ばせてもらえなかったり(普通は「どの部屋使う?」とか相談して3人いたら3人で相談して決めるんだけど、さっさと自分の決めた部屋にサッと散って残った部屋を強制的に使わされた、なぜかというと西日が当たって、明る過ぎて、待機室の真横で使いにくい部屋だったからみんな嫌がってた)
それでも、「んっだよ、めんどくせーなー」とか思ってたけど、仕事しにきてるだけだしって
割り切ってたんだけどね、
ある日オーナーに呼び出されて、「お前がいるとやりにくいってみんな言ってる」って言われて、辞めさせられた。
もちろんオーナーには「お前には前のマンションの時からお店を盛り上げて協力してくれて助かってるし感謝もしてる、なんでこんな事になったのかわからないけど、そーゆー声が上がってる以上はもう置いとけない」って言われた。わんわん泣きながら「意味がわからない」って話をしたけど、私だって、そんな事言われてたら、そりゃ居にくいわ、言われたその日辞めましたよ。
何がいけなかったのかわからない・・・
その後、仲の良かった店長と密会したんだけど、
「いまだにAKANEが嫌われる理由がわからない、みんなの嫌がる面倒な事進んでやってくれてたし、たくさん協力してくれてたし、あ、お客さんの◯◯さんから電話あって、辞めた事伝えといたよ残念がってた」なんか、そう言ってくれる人が一人でもいるだけでも充分だし、
店長は私を理解してくれてたから、それだけでいいやって思った。
「オーナーのもう一軒やってるお店手伝わないかって言ってたよ?」
「あー最後の日に言われましたーだけど、なんかきわどいサービスだって噂だから断った」
店長も出勤の合間に出てきてくれてたので、そんなに長い時間は取れなくて少ししか話せなかったけど、親切に話を聞いてくれて気持ちは楽になりました。
どちらかというと人付き合いが苦手で勘違いされる事が多かったので、
この頃から学んだ気がします。
自分の意図してない気持ちを人は受け取るものなので、
どんなに独りでいたかろうが、周りの空気には合わせた方がよいという結論。
あとは時間が余っていようが余計な事はしない、
周りの人がやっていないなら率先してやるもんじゃないって事。
女ってめんどくさいなぁ・・・
ちなみに辞めた後そんなに経っていないうちにマンションのトラブルで
お店の存在がバレてしまって閉店になったとか・・・って噂で聞きました(^∇^)
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