7/30 盗撮男 完結編
帰ってから色々調べてみたらその時でメジャーな盗撮用のカメラらしかった。
3つのうち2つは原動力がなくて作動してないみたいだった。
全く本当に何がしたかったんだろう・・・
設置して動いてないって・・・
一週間後の同じ曜日の同じ時間にその男は予約をしてきて、
パソコンを持参した。
動作確認するためにパソコンに繋ぎ、ファイルを確認する。
「ねぇ何でこんなにファイルの数があるの?」
画像のフォルダには明らかにそれっぽいのがあったけど、わたしが映ってるであろうファイルは
なかった。本当に動いてないんじゃん。
しかしながら前科があることは明らかだったので、
「ファイル全部削除して」
「え?これはだめだよ」
「ダメじゃないよね?やっちゃいけない事やっといて、しかもお店に言わないでいてあげてるのに消さないってどう言うこと?」
「わかった」
ファイルを消した事を確認する。
そもそも画像したいが鮮明ではないので、ハッキリ言うと何が映ってるのかわからない程度だった。ので、例えファイルを戻したとしても私には知ったこっちゃない。
「カメラ返すけど、二度とやんないでよ」
「はい・・・」
ベッドの上で正座して説教を聞かせる。(笑)
帰り際に靴を履くときに吹いた。
「何これ・・・」
「いや・・・怖い人出てくるかと思ったんで・・・」
男の靴にクレジットカードが入ってた。
怖い人が出てきてお金を取られると思ったらしい・・・
見えてたら意味ないじゃんって思ったんだけど・・・
いや、本音を言えばとってもよかったし、店にも突き出していいんだけどね。
そもそも面倒くさいし、どうでもいよかった。
もっと面白い事になるかと思った、エロい動画がワサワサ出てくるとかさ、
やってる事が中途半端なんだよね、ちっちぇ男だな、そんでビビってんだから・・・
今思えば、突き出しておけばよかった。