『賃金が上がらない日本でできること』
本日、講演家の鴨頭嘉人さんの講演会に参加してきました。
テーマは「インバウンド」と「賃上げ」。
今回も心に響く熱い講演で、多くの気づきを得ることができました。
特に印象に残ったのは、鴨頭さんが訪れたドバイについてのお話です。
今でこそ世界中から富と人が集まる華やかな都市ですが、30年前は何もない砂漠の地だったといいます。
資源に乏しく、当時のドバイは決して裕福な街ではありませんでした。
しかし、アラブ首長国連邦(UAE)の首都であるアブダビだけが石油資源を有しており、その富を他の地域と共有するための取り組みの一環として、アブダビは新たな都市づくりを支援し、その結果誕生したのが今のドバイです。
ドバイは砂漠の中に人工的な都市を築くため、多くの海外誘致策を実施しました。
法人税・所得税の免税措置、輸出入に関する免税、資本や利益の本国送金の自由、そして外国人労働者の雇用の自由など、多くのメリットを提供した結果、世界中から企業と人材を集めることに成功しました。
実際、ドバイの人口の92%が外国人であり、自国民はわずか8%にすぎません。
こうして海外からの資金が潤沢に流れ込み、ドバイの自国民は豊かな生活の恩恵を享受けています。
例えば、家賃の支払いが不要だったり、海外留学費用が免除されるなど、国の支援が手厚く、国民の生活は充実しています。このような環境が生まれたことで、ドバイ国民は国家への感謝と幸福感を抱いているといいます。
講演では「経済=マインド」というメッセージがインパクトがありました。
鴨頭さんは、経済的な豊かさが精神的な安定や幸福感につながると語っており、私もその通りだと感じました。
もし、日本で賃金が高く、生活に十分なお金があれば、人々は政府や会社への不満が無く、感謝の気持ちを持てるようになるはずです。
しかし、現状の日本は「安い国」となりつつあります。
日本の賃金は世界標準の3分の1程度であり、物価も同水準です。
海外からの旅行者が増える一方で、日本人が海外旅行を楽しむには多額の出費が必要となり、気軽に渡航できる状況ではありません。
このままでは、日本は経済的に停滞し、貧困に陥る危機に直面すると鴨頭さんは警鐘を鳴らしていました。
バブル期以降、平均年収がほとんど伸びていない現実も指摘されました。
今後、日本が賃上げを進めるためには、人口減少や経済縮小という厳しい環境の中での工夫が求められます。そして、時間がかかります。
しかし、私たちは年を重ねていく中で、ただ待つだけではいけません。
今、私たちに必要なのは「自分でお金を稼ぐスキル」と「お金を増やすスキル」を身につけることです。
特に後者の『お金を増やすスキル』は、特別な才能が必要なわけではなく、誰でも学び、実践できるものです。
経済的な豊かさを実現するための努力が、日本全体の貧困を食い止めるポイントになると私は考えています。
個人が経済的な自立を目指し、日本全体の未来を明るくしていきましょう。
私自身も、そのサポートをしていきたいと思いました。
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