『短期と長期思考』

本日のテーマは、
『短期と長期思考』です。

先日、SNSである実業家が一文無しになったという投稿を目にしました。

彼は現在35歳で、20代に健康食品事業で大成功を収め、若手実業家としてYouTubeでも人気でした。

彼は、カリスマ性とルックスも相まって、多くの視聴者を魅了していました。

しかし、先月の株価の大暴落、まさに「ブラックマンデー」と呼べる出来事が彼を襲いました。

それまで利益を上げていた彼のポートフォリオは、一夜にして大幅な下落を経験し、焦りから、彼は平常心を失い、取ってはいけない行動に出てしまいました。

株価が下がった時にさらなる買い増しを行う「ナンピン（難平）」や、リスクの高い信用取引に手を出してしまい、その結果、彼は10億円もの損失を抱えることになりました。

この出来事を通じて感じたのは、たとえ優秀な実業家であっても、投資の分野で成功できるとは限らないという現実です。

私自身、異業種交流会などで事業家の方と話す機会がありますが、彼らはキャッシュフローを早急に回収する必要があるため、長期的な投資を待てず、短期的な利益を求めがちです。

また、事業では短期間で大きな利益を得ることができるため、コツコツと安定した利益を追求するのは物足りなく感じるようです。

そのため、資産運用の話になると、短期間で2倍、3倍になるような高リターンの商品を求める傾向が強いです。

しかし、短期的な視点だけでは、今回の若手実業家のように大きな失敗を招くこともあると感じました。

事業家と投資家は、それぞれ異なる思考ですが、両方の視点をバランス良く持っている事業家の方が稀にいらっしゃいます。

資産運用においては、安定した資産を築くために長期的な視点を持ちつつ、一方で事業においてはスピード感を持って迅速に行動されており、素晴らしい能力だといつも感じていました。

どちらか一方でなく、短期的な思考と長期的な思考をうまく持つことで、事業でも投資でも成功を収めることができるのかもしれません。

私自身も、この両方の視点を持てるように、思考をさらに磨いていきたいと思います。

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