曖昧なハラスメントの定義
えんじろうが昔勤めていた職場で、医療従事者の頂点である「医師」が言ったんです。
「患者が痛えって言えば、それはもう痛いんだ]と。
痛みと医療
子供がいい訳でもするように聞こえる言葉かも知れませんが、意外とこれは現場での真実であり、また教訓のようでもあり、切迫した切実な思いをもはらんでいると感じます。
痛みを決めるのは?
痛いかどうかを決めるのは医者じゃなくて患者自身だ。ただそういう話なのですが、これが「金と思惑」が絡む保険の世界になると、そのままの純粋な意味には聞こえにくくなってゆくのですよね。
例えば「まだ痛むから通ってるんだ」と言い続ければ、パチンコにゆく金が手に入るだとか。
能力ある医者が診て「この人はどう考えても痛いわけがない」と思っても、はいそうです。上記の言葉となるわけですよ。
それを黙認するどころか笑顔で迎えなくてはならない日々に心底嫌気が差していた時期がありました。
同じ匂い
最近このnoteで、また再び「ハラスメント」という言葉を耳にする機会が増えたんですね。
受けたと感じる側の気持ちも切実で結構分かるなあと共感することがありました。しかし最近は、「それ◯◯ハラですよ」みたいに、相手からやられる前にやるみたいな心を感じるような気もするのです。
ハラスメントって何?
どんなものかの紹介にとどまらず、どう向かい合ってゆくべきなのかまで教科書のように教えてくれました。ですがどうにも解せないんです。
定義に疑問
解せない点は定義が「相手に不快な思いをさせる行為」となっていることです。誰から見ても判るような明確な「定義」はないのでしょうか?感じる相手によって変動してしまうような定義というところが、どうにも解せないのです。
◯◯ハラで訴えますよ!
という言葉もまた、ハラスメントという「お前に悪いイメージを貼り付けてやるぞ!」という意味の、一種のパワーハラスメントじゃないのでしょうか?
訴えるまで行かないにしても「◯◯ハラですよね?」という言い回しにはきつい拘束力を感じます。それを言われると相手は行動不能になることもあると思うんです。
そして言われた相手がこれはもうお手上げで不快になったと言われれば、それがハラスメントとなる訳ですよね。書いてて訳分からなくなりそうです。
ハラハラですわ
もうこれは「ハラスメント・ハラスメント」ですよね。
bardさんは「知識の啓発と理解を深めるのが大事」と言っていますが、定義が曖昧なものの理解は不能です。
実はその後も何度も曖昧な定義を疑問視する質問を繰り返しましたが、似たような教科書的な言い回しの一点張りの返答で終わってしまいました。
たくさんの分類
定義が相手の感じ方に依存する「ハラスメント」ですが、今度はその知識のの部分に着目します。bardさんは多岐に渡る分類があることを教えてくれました。
それこそ◯◯ハラという言い方でたくさんありますが、結局は相手が不快になりさえすればなんでも◯◯ハラと言えることになります。分類したところで今後もガンガン増えてゆくことでしょう。最近ではスピハラ(スピリチュアルハラスメント)なんてのも言われるそうですよ。ポジハラ(ポジティブハラスメント)というのも聞いた気がします。
分野に分類することに、意味あるのでしょうか?
返っていろんなことを「◯◯ハラ」化しやすくなり、それを使って相手を黙らせる側にこそ有利になるような気がします。
まとまらないまとめ
きっとはじめは「弱者(自分) < 強者」の関係から始まったのでしょうけど、どうにも最近は「弱者(自分) ≧ 一般人」の関係を作り出す言葉のように思えてなりません。
言葉ってやっぱり力があります。相手の行動すら制限できるほどの力です。これは誰から見ても「弱者(自分) < 強者」という状況だと感じるとき以外は、やたらと「◯◯ハラ」という言葉は飛び交ってほしくないなあと感じたというお話でした。
あれれっ?これってもしかして「アンハラ(アンチハラスメント)」かな?ちなみに今作った言葉ですけど(笑)
もしも日本ハラスメント協会みたいなものがあったとしたら、訴えられてしまいそうですね。あーだんだんと「ハラスメント」が「あなたの恨みを晴らすメンタル]に見えてきたー!