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レッスンの輝き

昨日は1日に4名の方のオカリナレッスンを行いました。午前中は2名のレッスンを60分ずつ、午後には出張対面で45分と30分の方のレッスンでした。個人レッスンはグループのように短時間でたくさん儲かるものではないのですが、そんなこと以上に非常に「やりがい」を感じることのできる形式です。更に自分自身もかなりたくさんのことを学ばせてもらうことができます。
今回はそんな、レッスンで起こった嬉しい瞬間の話題です。決して「えんじろう オカリナ教室」の宣伝目的ではありません(笑)


導き手としての講師

指して導くと書いて「指導」です。
講師がするべきことは主に方向を定めることで、同じ目標でも相手によって必要な経路が違うことを感じ取り、その生徒にあった道筋を指し示すことで独学より効率良い上達を目指すというのが、さいきんえんじろうが考える「指導」です。

難易度と時間を導く

画像 時計と物差し

ある生徒さんには迫ってきている発表会に向けて、残る時間でより安心して心地よく演奏するためにできることはなにか?そこに着目した指導を目指しました。伝えたいことはたくさんあっても、期限内にやり遂げられないものでは返って心配事を増やしてしまうことにもなりかねません。短時間で上達できるものを伝え、もっと精度を上げるための方法はその後のステップアップの際に伝える。
そういった順番なんかも容易に組めるのは、自分が独学で「あれを身につけるにはこのくらい苦戦した」という経験があるからです。もちろん人それぞれの速度はありますが、自分の経験からある程度の予想が立てられるのは、ラッキーなことです。

ブランクと下降の個人差

画像 折れ線グラフ

ちょっとネガティブな話になっちゃいますけど、久々にレッスンをする生徒さんにも、色々なパターンがあります。やれなかった間に楽器に触れていたかどうかももちろんそうですが、例え同じ期間を全く触れていなかった生徒さんを比較しても、なぜか下降具合がかなり違うというケースがあります。

ゲームで例えるならば、RPGでレベルダウンしたとしても、1度覚えた魔法や技は消えることはありません。
同じように、掴んだ原則やパターンの中には、身についたら記憶喪失にならない限り消えることはないものがあると感じます。オカリナ用のタンギングなど、当たり前の境地に取り込めたものは、多少のブランク程度で消失したりしません。
なので初心者の段階でブランクが空くことが、もっともすべてを忘れて元に戻りやすいと言えますね。

呪文を1つ覚えた

画像 ゲームのフィールドマップ

初めて触れたRPGがドラクエ3だったえんじろう。レベルアップの際にたまに現れる「呪文を1つ覚えた」のメッセージが大好きでした。1度覚えた魔法は、転職でレベルダウンしても忘れないんです。

レッスンをしていて最高に輝く瞬間があります。それがまさに、生徒が「呪文を1つ覚えた」場面を目撃できることなのです。日々の微妙な上達の繰り返しがレベルアップ。しかしそんな中で突然魔法も覚える瞬間はやってくるのです。
昨日のレッスン中、1人の生徒がまさに新たな魔法を覚えました。でもこれ、えんじろうが沿う感じただけでは意味がないんです。生徒本人が魔法を得た感覚を味わうことが重要です。

えんじろう「今の演奏、何か感じたことはありましたか?

という感じでちょっとだけ変化に着目するよう誘導します。そして生徒さんが「いつもと違った感触があった」と答えた場合にだけ、その生徒が得たものがどれだけすごいものかを、具体的に伝えるようにしています。会得した魔法の解説をするようなものですね。
つまりここで生徒さんが「いつもと同じだった」と返答した場合は、残念ですが無理やり伝えて気づいてもらうようなことはしません。それはもう気付きじゃないですからね。それでは感動もへったくれもありません。

同じ思いを届けたい

画像 輝く電球

独学していると、この冒険と気付きを全部自分で逃さないよう注意していないといけません。だから「気付きセンサー」は割と磨かれていきます。ところが先生任せな生徒さんであればあるほど「気付きセンサー」の発動が鈍いのです。

そして悲しいことにせっかく新しい魔法が発動したとしても、本人がそれに気付かないままでは会得したことにはなりません。ほんの少しと思えるようなことでも逃さず喜びにつなげること、それが生涯忘れない魔法の取得につながっていると感じます。
更にこうして得た技は1曲単位でなく、過去に触れてきた曲目全てにグローバルに影響します。この何もかもが1段階深くなった世界が広がる瞬間は、本当にたまりませんよ。

因みに昨日の生徒さんが身に着けた魔法は「秘技 無・・・」やっぱ教えない!

ただこの喜びは、1度体験したものは前の状況にはほぼ戻らないので、本人は2度3度と同じ体験はできません。
でもえんじろうは、多くの生徒と新鮮な気持ちで寄り添うことで「呪文を1つ覚えた」という幸福な現場を何度も目撃することができます。多分えんじろうが個人レッスンをする中で一番幸せな瞬間がこれだと思います。
講師の特権ですね(笑)

まとめ

今回の記事は先日書いたレッスンに対する記事へのひとつの答えなのかも知れません。
実はこの記事を読んでくださった生徒さんがレッスン前にそのことを話してくださり、その後のレッスンの中で新たな気付きに目覚められたのです。オカリナレッスン続けていてよかったなあと感じた瞬間でした。

みなさんもぜひ、この身震いしたくなるような嬉しい瞬間を、体験してみませんか?オンラインなら距離関係なく行えますよ。レッスンについて詳しくは下記の記事を御覧下さい(やっぱり宣伝か?)



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#レッスン #オカリナ #気付き #指導 #幸福 #呪文

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