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Finale から DORICO

2024年8月に突然開発終了を発表した記譜ソフト Finaleフィナーレ。やっと慣れてきたところで難民となったえんじろうは、DORICOドリコ という記譜ソフトに挑戦することになりました。

そして本日ついに、DORICOドリコ Pro5 を正式に購入しました。ここまで一ヶ月近く、DORICO の使い勝手などを検証し続けた結果をここでまとめていこうと思います。えんじろうと同じように Finale 難民となられた方の役に立ったら嬉しいです。
記事は、目的ごとに分けてマガジンという形でまとめていこうと思っています。随所で Finale との比較も入れてゆこうと思いますので、憂いと感謝を共感していただければ幸いです。


インストールの巻

おいおい、そこからかよと思った方もおられると思いますが、このインストールという作業は楽譜ソフトの場合、結構厄介です。
ただ単に楽譜エディターを導入するだけでいいのなら、それほど大したことはないはずなのですが、楽譜ソフトの場合、音源を一緒にインストールする必要があります。特にえんじろうの場合は、半分以上は耳で楽譜を作っているようなものですから、記譜する際に音がならないようでは全く意味がないのです。

Finale の頃は

Finale では Garritan というソフトウェア音源が付属されており、これをインストールすることで結構良い音を鳴らすことができたのです。ところが Finale 本体が0.7GB程度であるのに対し、音源は3GBと容量が大きいのです。

ただ Finale の優れていたところはこの付属音源を入れなくても本体に最低限の音源が用意されていたことです。これにより超非力なパソコンであってもある程度扱う事が出来たのです。そしてえんじろう的には、楽譜を作るのに最高の音質を求める必要はないと感じていました。それよりもむき出しのごっつい音源のほうが、和音の違和感を感じやすかったりするのです。
えんじろうの場合、ピアノとオカリナの楽譜制作が中心なので、それでよいのですが、オーケストラ編成などを作ろうと思った場合には、さすがにこの音源では物足りなくなると思います。

DORICO の場合は

さて DORICO では、まず Steinberg Download Assistant というソフトをダウンロードするためのアプリをダウンロードする必要があります。もうギャグですかって言いたくなりますよね。

要するに必要なソフトが1つにパッケージングされておらず、昔のようにインストーラー1つですべてが終わるということにならないのです。しかも、このダウンロードするためのアプリが100MBを超えるという信じられない容量なんです。フロッピー100枚以上ですよ!(いつの時代の人だって言わないで)単なるダウンロードトリガーにどうしてこんなに容量が必要なのか?えんじろう的には狂っているといいたくなるほど、その説明を求めたいところです。

まあ文句ばかり言っていても先に進まないので、これをダウンロードして起動してみます。

何を入れればいいの?

画像 SDAの画面

ふむふむ。雰囲気的に左の画面の中から自分がインストールしたい製品名を選べばいいんだなということがわかります。

画像 SDAの画面2

インストールしたい DORICO Pro5 を選んでみると、右側にずらーっとソフト名が並びました。画像は既にインストールを終えてしまった状態なので、入れたアプリが丸わかりになっていますが、最初はすべてがインストールを促す表示になっています。
でもこれだけたくさんのものがあり、容量を見てみるととんでもない数値です。えんじろうは経験上、こういう場合に自分には必要のないアプリも相当数あることを知っています。使いもしないものがパソコンの容量を圧迫し続けるのはとても嫌です。

アプリ名のところをよく見てみると、そこには recommended という言葉がついているものとそうでないものとがあります。意味がわからんので、調べてみると「推奨」という意味だそうです。推奨ということは入れたほうがいいですよという話ですが、必ず入れましょうという「必須」ではないのです。
ならば、とりあえず1番上の本体ファイルだけを入れてみようと試みました。

早速起動してみたら問題なく起動します。しかし、いくつか英語のダイアログが表示され、何かの注意を促しているのがうかがえました。

やっぱ音がでない

試しに YouTube で見た打ち込み方をまねしながら入力をしてみます。動画では、入力のたびに音がなっていたのに、こちらでは何もならない。
いろいろいじってみると、再生というタブの中に音源を選ぶ項目があるようだったので、そこから選べる音源を選んでみました。するとピーピーパーパーいう「BEEPビープ 音」というものが鳴りだしました。これが本体に付属されている最低限の音源のようです。

これはもはや最低限というよりも最低な音源といいたくなります。というか「バカにしとんのか」と言いたいです。サウンドフォントという音源の規格がありまして、それでさえ1MBを下回る低用量でもまあまあの音が出ていたんです。それがなんじゃこの「ピーピーパーパーは!」と言いたくなります。

追加インストール

では楽譜ソフトとしてまともに使えるようにするために必要な必須アプリはどこまでなのだろうか?そんな追求が始まるわけです。
すでにこの時点で2日目に突入していました。

大抵は上から順番に必要性の高いものが並ぶと感じるので、そのように順序良くインストールを進めてみました。
結論から言いますと、必須と思われるアプリは以下のものになります。理由は、これらを入れた時点で起動時のダイアログが出なくなったからです。

必須 Dorico Application Installer
必須 HALion Sonic Instrument
必須 HALion Sonic Selection

任意 HALion Symphonic Orchestra

最低限な必要アプリ

これで上にあげた写真と同じになりましたよね?
とにかく容量を抑えたいという人にとっては、最後の任意音源は入れなくてもよいのかもしれません。ですが弦楽器を扱う場合には、やはり欲しくなるのではないかと思います。ちなみにえんじろうは、ノートパソコン側には必須アプリのみを入れました。

本体アプリの容量は約0.5GBです。フロッピー500枚(その例えはもう良いですか?)で、各種音源を入れた後は5GBです。つまり Finale よりもさらにふくれ上がっています。

そこに任意の追加音源も加えると7GB増えることになり、大変な容量となるわけです。それに応えられるぐらいとんでもなく素晴らしい大人のでしょうか?そのあたりについてはまだ使ったことがないのでわかりません。
ただ一つ言えることは、この音源たちも製品に支払った値段のうちに含まれるということです。だからって使わないものまで全部入れて、PCの動きを鈍くさせるのは愚かだと思いますから、えんじろう的にはこれで充分かなと感じています。

アクティベーション

DORICO はれっきとした製品です。期間限定の体験版であれ製品版であれ、利用許可を得るためのアクティベーションという作業が必要になります。

これには Steinberg Activation Manager というアプリが必要で、それはダウンロードするためのアプリをインストールするタイミングで勝手にインストールされています。これを起動して、製品名の右にあるアクティベーションというボタンを押します。

画像 アクティベーション画面

ネットにつながっていれば、しばらく待つだけで勝手にアクティベーションの作業が終わります。アクティベーションが棲んでいるものは無効化というボタンに変化します。
えんじろうの場合は最初に体験版を入手しアクティベーションを行ない、その後、製品版を購入してアクティベーションを行っているので、このような図式になってしまいました。

Finale のときにパソコンがおかしくなってしまい、再セットアップすることになり、その際、うっかりアクティベーションをオフにすることを忘れて、再セットアップに踏み切ってしまったんです。
再セットアップしたパソコンはもはや生まれ変わったという状態なので、前のパソコンの情報を持っていません。だからその前に行ったアクティベーションしたパソコンはもうどこにもないことになってしまい、オフにすることさえできない状態になってしまいました。
結局、これを解決するためにサポートに電話をすることになって、電話が苦手な自分にとっては結構なプレッシャーでした。

DORICO ではその辺の配慮もされているようで、万が一この状態のまま再セットアップしてしまったとしても、Steinberg のマイページからアクティベーション中のパソコンを消去することができるようになっています。

まとめ

はい。ということで今回はインストールだけの話でこんなに長く書いてしまいました。
この次からもうちょっとコンパクトな記事にして行くことになると思いますので、安心してくださいね。

今回1番お伝えしたかったのは、必須アプリがどれかという話です。これがお役に立てば幸いです。



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