穴の空いたソーラーパネル
新居での快適生活とは言ったものの、noteで初の連載記事を作ったあのエコ生活はまだ実現していませんでした。電気料金のプリペイドと言っていいくらい投資して作り上げたソーラー発電と蓄電システムが、未だにただ移動しただけの状態になったままなのです。
稼働できない理由
一番の理由はソーラーパネルの設置でした。集合住宅に自由に使える屋根はありません。引越し先を探す際に相談条件にしたのですが、やはり最上階を借りても屋根の領域を一部お借りする相談は安全上の理由という所で却下になりました。
望みはベランダからの吊り下げなのですが、それも安全面を考えるとしっかり準備できるまでは踏み出せないなという状態が続いていたのです。
引っ掛け手段
上手に安全にベランダ固定する方法をあれこれ調べ続けた結果、パネルに穴を開けてくくるというやり方にたどり着きました。
穴あけパンチ
昔学校で使った穴あけパンチというものがありました。先日実家に帰って父の確定申告の手伝いをした際、道具の中にこやつがあったのです!
貫禄あるサビをたたえた穴あけパンチ、しかも単穴用です。これはまさに今回の目的のために現れた救世主のようでした。
父に承諾を得て浜松に持ってきたら、早速やってみました。
ソーラーパネルはフレキシブルタイプで、検索していた際に穴あけパンチで開けているシーンを見たことがありました。これも安全に空くと良いのだけれどと心配しながら、パンチを白い部分にはめ込みました。
実は実家で似た感じかなと思って、いらないCDで試してみたのです。見事に派手に割れて、手を切るところでした。そのためパネルの隅で試す際にはとてもドキドキしました。
2メートルほどのパネルに合計8箇所の穴を開け、まずは第1段階をクリアしました。
ハトメ設置
第2段階では開けた穴にハトメというものを付けて強度アップを図ります。
穴の縁を金属で補強するものがハトメで、僕はその存在を今回始めて知ることになりました。世の中いろんなものが開発されているものだと良い勉強になりました。
穴あけパンチの穴は5ミリだったので、それに対応したハトメパンチという製品を注文しました。もちろんハトメもセットになっています。
しばらく日数が過ぎ本日到着。ハトメとハトメパンチ、それから結束バンドです。というわけで早速第2段階に取り掛かりました。
ハトメの出っ張った部分と向かい合うようにパンチの出っ張った部分が来るのが正解だそうです。感覚だけでやったら逆にしそうです。この辺は初めてのことだから、真面目にルーペで説明書を読みました。その上でもったいないなんて言ってないでまずはハトメひとつを犠牲にして実験です。
まずパッケージに穴あけパンチで穴を開け、今度はハトメパンチを向きを変えながら数回握り、やってみた結果です。よくみえんけど、まっいんじゃない!
結束バンド
勢いに乗って今度は結束バンドを通してゆきます。安全性と耐久性を最重要視して選んだアルミ製。野外に長期間吊るすものだから、慎重に選びました。
だがしかし、この結束バンドが余りに幅がギリギリで、穴に通すのに非常に苦戦しました。これでも0.4ミリ穴より小さいのですが、本当に通りませんでした。
ペンチがないのでハサミでねじろうとして切ってしまったり、穴から飛び出た先っぽが指に刺さって「いてー!」となったり、最終的に力を発揮してくれたのは剪定バサミでした。ペンチ代わりに掴んでねじ込む感じで、どうにか時間を大量消費して8個の穴に通しました。
通した結束バンドにもうひとつを連結して、長さを確保したら準備完了です。
いよいよ設置
7kgあるパネルを支えつつ、まずは最初の1つをくくるところが大変でした。ここは2階ですから、落としでもしたら大惨事です。
下にある物干し台によりかからせながら、どうにかこうにかひとつめを設置。そしたら反対サイドを設置。後は間を次々と設置してゆくだけです。
こんな感じで、無事設置することができました。この後もうちょっと締め上げて、結束バンドの余った部分を捻って万が一でも抜けにくいようにしました。
発電確認
いよいよ緊張の瞬間です。先月からお腹ペコペコになっている容量20%のPちゃんに、繋いでみます。
久しぶりに登場したPちゃんの姿ですね。無事発電していることを確認しました。
低速充電のメリット
今回のパネルは2枚設置するだけのスペースがありません。1枚は防音室の裏に待機状態で、とりあえずここでは1枚かどうさせるのが精一杯のようです。物干し竿を立てて縦2枚並べることも考えましたが、からっ風でとんでもないことになるのが怖くて実現を諦めました。
うまい具合に壁に明かりを取るためか隙間があるので、そこからケーブルを這わせ、窓の隙間から引き込みました。
パネルが1枚なので並列も直列もなく、逆流防止も何も考える必要がありません。このシンプルさはメリットですね。更に発電力が半分に弱まった分、充電中にPちゃんがファンを回す必要がないらしく、とっても静かです。
まとめ
今回の結果は「引っ越したせいで発電面積が取れず能力が半減してしまって不便」ではあるのですが、見方を変えると「ハトメなどのやり方も覚えられてゆっくり安全に静かな充電生活に変化した」と言うこともできます。
どっちも同じ結果なので、しゃべって気分良くなる方で捉えるほうが幸せですよね。
新環境でのエコ生活も、一軒家と比較にもなるし参考にしたい人にとっては色々なパターンがある方が役に立ちますよね。
また結果も含めて連載することになると思いますので、続きもお楽しみに。