報告 二川ハミカミ
二川にお越し下さったみな様。本当に寒い中お越し下さり、感謝でいっぱいでございます。ありがとうございました。
心配事
ライブが近づくに連れ「最大の寒気」という言葉が際立つようになり、あろうことかその真っ只中が本番の日でした。演奏中止ということもあるのだろうかと不安になる気持ちもありました。
浜松市ではその前日に雪が振り、当日も午前中には少しぱらついていたようでした。玄関のスイセンは雪というよりもともに吹いていた強風によって倒れかかってしまい、寒い冬を必死で耐えるの言葉のごとく一生懸命な姿でした。
屋根の上の景色もこんな具合で、ちょっとワクワクしてしまう静岡県民です。
自然現象に対して心配事をもったところで、どうにかできるわけじゃないし、やれるならやれば良いし無理ならやめるしかない。本番前日にはそう思うように切り替えて、演奏以外の余分なことは頭から追い出しました。
会場へ
出発する時間には気持ちの良い青空が広がっていて、ところどころに雲があるという模様になっていました。
駒屋さんの立派な入口が見えてくると、なんだか気持ちが高ぶっていきますね。
立派なお庭の、今見ている背中側が演奏場所。
流石に冷えが酷いこの日は、会場のホットカーペットを使用させていただきました。以外にもダイナミックでパワーもある電熱マットで、予想よりも寒さをしのげそうな空間になりました(一体何を想像していたのだろうか?)
この窓際の廊下スペースって、こういう寒い日には空気の層をまとえる空間になり、部屋に対して二重扉的な効果をもたらしてくれるんだということを、今回はじめて感じました。この空間と障子がなければ、きっともっと寒いのだろうなと感じました。
というわけで、ここにステージを設置してゆきました。
かじかむ指
直前までカイロを利用したり、それなりに対策をねっていたつもりだったのですが、いざ本番が始まると指が自由に動いていないことがわかりました。全く動かぬわけではなく、出した司令に対していつもワンテンポ遅れて反応するような感じ。
ならば理屈では頭の司令を本来より早いタイミングで出せば問題ないのですが、どの程度早めに出すべきかが判らず四苦八苦。おそらく最初の方は険しい顔でタイミング調整に集中してしまっていたことと思います。
途中からはタイミング調整ができてきた・・・のではなく、体が温まってきたらしく普段のタイミングで演奏できるようになってきました。色々経験してこういう場面も対処できるようになっている気持ちでしたが、まだまだ甘かったようです。途中でお気遣いくださりストーブを貸していただいたりして、体も気持ちも暖かくなりました。本当に感謝です。
下がる音程
寒い場所ではオカリナは音程が下がります。そちらへの対処は想定済みだったので、りょうこさんと共に前もって綿密に調整しました。冬場の対応をしたオカリナの音色は、冬場の生演奏でしか聞けませんから、それもまたライブの面白いところですよね。
しかし時間は常に進んでいます。厄介なのは温度とともに音程の下がり具合も変化し続けるんですよね。その変化への対応は少々遅れちゃった気がしました。
活躍した楽器たち
自分の体はもちろんそうですが、考えてみると本当に電気を使わない楽器も同じように生き物といいますか、今という状況に影響を受ける立場のものなのだって思いました。
ご褒美を食べながら
今回感じた点をしっかり分析して、次回似たようなシチュエーションが訪れたときに更に良い対応ができるようになっていたいな。そう思います。でもそれには忘れちゃう前に次の経験ができるくらい抱負な演奏の機会が必要。演奏ご依頼の相談、いつでもお待ちしておりますからね(笑)
変にまとめたところで、今回の報告記事はおしまいです。この日は1公演でしたが満員御礼で演奏させていただきました。ハミカミを「定期的な楽しみだよ」と言っていただき、なんだかものすごく暖かく嬉しい気持ちにさせていただきました。
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