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節電の妖精
今回は可愛らしい節電アイテムをご紹介します。名付けて「そよ風のポチ」計画。エコ生活に欠かせない能力を多数兼ね備えておりますので、お楽しみください。
扇風機
何と言っても夏の風物詩として今なお強い存在感を発揮し続けるのが「扇風機」ですよね。
夏の日、蝉しぐれ、プールの匂い、蚊取り線香、そして首を振りながらブンブンうなる扇風機。まさに昭和後期の夏の風物詩って感じがします。
なんかやたらでかいスイッチが並んでいて、ガチャンと押し込むんですよね。モーター部分がやたら熱くなっていて、送られてくる風も無茶苦茶強風の割には涼しさがない。首振りスイッチが熱い本体のてっぺんに出べそみたいに出っ張っていて、引っ張りながら撚るんだけどうまく行かない。
子供にとっては目の前に立って「あーーーっ」と声を出して遊ぶものです。
ACからDCへ
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そんな扇風機の世界に新たに現れたのが「DCモーター扇風機」というやつ。数年前に現れて、オシャレ感と「そよ風のような」を武器に結構人気を得たように感じました。
高く売るとおしゃれ好きには受けるという謎の心理を突かれ、割と高い値段が付けられていたのです。
えんじろうも例に漏れず、サーキュレーターという言葉とともに乗せられた側の1人でした(笑)
時代はエコへ
そして逼迫する電気代によりエコ生活を追求することになった現代。再び家電量販店にもDC扇風機のコーナーが並ぶようになっているのであります。
小型DC扇風機
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この子が今回ご紹介しようと思っているDC小型扇風機「SF-DF15 WT」です。僕はどっかの家電量販店で一目惚れして購入したのですが、通販では(Amazon・楽天)を見つけることができました。
大人気商品に育ったらしく、当時購入したときの倍に近いお値段に成長しています。まあ確かに価値はあると感じます。
便利なところ
この商品の優秀なところはたくさんあります。それぞれご紹介してまいりますね。
1.そよ風のような微風
まずはDCモーターならではの「微風」が得意であること。3段階切り替えられますが、弱と中が主に使うことになるかと思います。
2.小さい駆動音
そして駆動音が小さいこともDCモーターの得意分野。羽が小さいので回転数は高く、中や強ではそれなりではありますが、弱運転ならば周りの音にかき消される程度です。
3.360度回転可能な羽
この扇風機は羽の部分のフレームがぐるっと1周回せます。回し続けると中の配線が絡まったりしないのか心配なので試してないですが、2年くらいかな?使い続けていても元気です。
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なんか顎を地面につけて休んでいる子犬の姿に見えてきませんか?というわけで「そよ風のポチ」と呼ぶことにしよう。
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あまりこんな使い方はしないでしょうけど、こんな風に真裏に向けることができるんです。回転方向を逆にしなくても、こうすれば逆方向に風が送れるのですよね。
4.底面のマグネット
更に重心になっている底面にはマグネットが付いています。
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キーボードスタンドの足が鉄製なので、そこに逆さに吊る形で設置すると、こんな感じです。電源ケーブルの方向が合わないと思ったら、クルッと回せばあら不思議、どんな方向でも対応できますね。
5.柔軟で豊富な電源系統
極めつけは「コンセント」からでも「USBポート」からでも電源を取ることができ、Pちゃんなどのポタ電との相性も抜群です。
消費電力は強でも2W程度。驚異的な節電性能です。エコ生活にはぴったりなグッズだと言えますね。
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更に単3電池4本での駆動までできてしまうんです。中でも割りと保ちますし、弱運転ならかなり長時間動き続けられますよ。
電池を入れると重量が増えますが、なんとか磁石で持ちこたえられるようになっています。立たせる場合には返って重心が安定します。
有効活用のコツ
それではここで、えんじろう流の小型扇風機活用術をお伝えします。
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足元を冷やす
扇風機というとついつい上半身、首の辺りに当てたくなるものです。そしてすぐにその感覚に慣れてしまい、強風への無限地獄に進んでしまうわけです。
それをちょっと我慢して、上の写真のようにテーブルの下に風を送ってみましょう。足元がスッキリする気分になります。なぜか体全体が軽くなるような感じがするんですよ。
汗をかく場所を冷やす
これは超自然的アプローチですが、人の体って汗をかいて風に触れることで、汗を気化させ熱を発散しているんですよね。これをお手伝いするという作戦です。
ズバリ肘とか膝や脇など、汗をかく場所に風を当てると、非常に自然な形で熱放散の手伝いをすることができます。そしてこの場合、顔や首と違って慣れてしまうまでの時間も長いように感じました。自然な冷やし方としては最もこれが良いかと思います。
冷風扇みたいに水分を飛ばす必要はないのです。だって体が「汗」というものを使って、ちゃんとそれを行っているのですから。
食事中にも活躍
マグネットを冷蔵庫の表面につけて、食事中にもマイ線風機として使ってみました。
食事中には「特異動的作用」という消化に使うエネルギーからくる予熱が発生するので、それを飛ばすにはとっても良いですよ。
ただしお腹には風を当てないようにしましょうね。食事のときの体は、その辺りを暖かくしたいのですから邪魔しないようにしましょう。
寝るときにも
熱くて寝付けない夜にも、とっても有効です。ただしコツは自分の首から胸辺りの上空を狙い、あくまで直風を当たらないことです。そよ風を通過させる感じにすると、体への直接刺激もなく本当に良い感じで眠れますよ。
割りと蚊よけにもなっている気がしますよ。
まとめ
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夏を楽しめるグッズというのが、日本には色々とありますよね。今を不満に思うよりも、今を楽しもうと試みる日本の文化。とても素敵だと思いませんか?
風鈴とか虫の声とか、蛍もカエルやひぐらしの声も。もう枕草子の世界ですね。
結局のところ、扇風機は元々ある人体の仕組みを手伝う形で利用するのが最も効率的だし、素晴らしいんだと思います。
これから「そよ風ポチ」とどう向き合うか、楽しみながら過ごします。もちろん限界になる前にエアコンも使いますけどね。