栗の木の囁き
実は引っ越しするんです。この栗の木ともお別れしないといけなくなるんです。栗の木がどうなるかは、実はまだはっきりしないのですが、一緒にいることができなくなることは確実です。
語り合い
そんな栗の木に、引越しのことを告げるために庭にゆきました。黄色や茶色になった葉をたくさんたたえるその姿は、まさに季節を渡る準備中という感じで、引っ越しの準備を進めている自分とかぶるものを感じました。
風が吹いてはサラサラというよりもカサカサと音を立て、時折葉を落とす様子が愛おしく感じました。
気がつくと木の根元にしゃがみ込み、ずっと見つめていました。
感謝を伝える
ここに来たときには割り箸程度の枝だった栗の木が、今では片手でつかめないどころではない太さに成長しました。見守っている感覚だったのが、もうとっくに見守られている側になっています。自然の懐の深さにはまったくかないませんよね。
栗の木から感じる安心感はずっと感じ続けていました。だからこの同士のような不思議な存在に、感謝を伝えます。
幹に手を当ててみると、何か思いが流れ込んでくるような気分になりました。
返答する枯葉
右肩の後ろにカサっと葉がかすめて落ちてゆきました。続いて頭にも。首筋にも落ちてきました。
大晦日の大祓いのように、体を撫でるようにして落ちてゆく葉っぱ立ち。それが栗の木本体からの何かのメッセージなのでしょうか?解読できないのがちょっとくやしいです。でも勝手に都合良く解釈するのも失礼だから、そのまま判らないものは判らないとしておきます。
こういう気持ちのときに、人は幹にしめ縄をつけてみたりしたくなるのかな?いろんな自然のものに敬意を持っていたいです。そこから旋律を教えてもらえることも多いので。こんな心境のときには「木陰の涙」というオリジナル曲を聴いていただきたいです。
最後に動画を
では最後に、木の下から撮った動画をどうぞ。葉の音はバッチリ入りました。栗の木の囁きが聴こえたら良いなと思います。