報告 きーずハウス
5日前の出来事が、1週間ほど前の出来事のように感じられる昨今(いやいや5日も7日も大して変わらないじゃん)と思ったあなたは正常です(笑)
ここのところ演奏の機会が元通りに戻ってきて、とても感謝しています。コロナ禍で全く演奏のチャンスが無くなってしまった頃を思い返すほどに、本当に夢を諦めてしまわなくてよかったなと感じます。
というわけで今回は、愛知県西尾市で行ってきましたきーずハウスでの演奏報告をさせていただきます。
会場へ
日光でもそうでしたが、音心が演奏する時はいつもお天気に恵まれることが多く、それも自然が「やってきていいよ」と背中を押してくれるようで感謝と励みに繋がります。
朝と言っても10時ころだったと思いますが、しっかり食べて置こうと親子丼を注文したのですが、やけに値が張るなあと思った答えがここにありました。量が半端ない!
食べ物に巡り会えて「頑張って食べました」というのは、命を下さったものに対して大変失礼な気がするので使いたくないのですが、この時は一生懸命最後まで食べたという感じになっていました。
トイレとAIと
変な話で恐縮ですが、お手洗いにこんな看板がありました。
非常に丁寧な言い回しで「部品の盗難をする方へ」と見出しがありました。必死に気を使いながら書き出された文章なのかなと思いますが、文章の対象が盗難をする連中に対して被害届出してるぞという警告なので、方へと言う言い方は違和感を感じてしまいました。
その気持をAIに伝えてみようと思い、この写真を見てと送ってみたのです。
写真の感想
画像に文字が書かれていることを知り、それを認識。更に認識した文章の意味を理解し概要をまとめて返してきました。
感心しちゃいました。ここまでこの文章に込められている意味をしっかり捉えて教えてくれるとは。人間でも理解していたからと言ってここまでひとつずつを分析した説明はちょっと時間がかかる気がします。僕ならできないかも(おいっ)
ついでにえんじろうが引っかかった違和感の部分についても聞いてみました。えんじろうはこんな風に尋ねました。
送信したメッセージ: 私はどうも、文中の「盗難をする方へ」の方へが丁寧語であることが引っかかってしまいました。 悪いことを考える人に対して、方は使わなくてもいいのではないかと思いました。 へりくだることなくこの文章が持つ目的をしっかり果たせる文章を、改めて考えていただけますか?
視覚障害者ツール
これは正直、視覚障害者にとって産業革命的な出来事です。公共に書かれた表示は、この様に誰でも理解できる書き方を心がけているはず。前後の出来事に左右されることなく理解できる文章なら、AIは得意分野です。
スマホ・カメラで紙を映すだけで、そこに書かれた内容を理解分析して教えてくれるシステムがあれば、便利に早く使えますね。一般の人が長い文章を見るとき、文章を最初から最後まで読むというよりも、きっと見出しや強調して書かれた部分を要約して初見の理解をしようとするはずです。
それをAIの目がやってくれたら、視覚障害者が文章を理解する際にかなりの時短になると思いました。
演奏風景
全然関係ない話になってしまいましたが、そんな事に感動しているうちに会場到着。
きーずハウスさんに到着してまず鼻に入ったのはキンモクセイの香りでした。玄関のすぐ右に垣根のようになったキンモクセイがあり、金色の花を一杯に開いていました。本当に元気いっぱいに放っていました。この香りと引き締まった秋の空気こそ、風物詩ですね。
集中のリハーサル
今回は時間もゆとりもあり、いつも物販と受付を助けてくださるS氏のおかげでリハーサルに集中させていただくことができました。
かなりの集中ができたので、りょうこさんもピアノを最初からバッチリ弾き込んでおられて、やっぱりリハーサルでその場所と対話をする時間(空間を味方にする時間)は本当に大切だと感じました。
今回は「秋空にただよう」というテーマでしたので、秋に因んだ曲、情景を想像するタイプの曲をチョイスし、オリジナル曲も含めて皆さんと楽しみました。
感情が揺れ動くような曲、淡々と流れる情景をただ眺めているような曲、思い出を振り返るような曲。秋に似合う曲は本当に色々あると感じます。みなさんしんみりと、秋の季節を感じて下さっているような印象でした。
音響とモチベーション
今回も音響による追加の響きを付けていたのですが、以前とは違い「きーずハウス」の空間をそのまま強調するような響きを再現しています。イメージとしては誰もいないときのこの部屋の響きを少し大げさにしたような感じ。何いってんだか判らないですよね(笑)
曲やその時伝えたいものによって、えんじろうなりに付ける響きを色々吟味しているんですよ。演奏者でありながら音響の楽しみも味わえる、贅沢なポジションで幸せです。
全ての本番がその時のベストを尽くした結果でもあるのですが、同時に次回のライブへの実験でもある。毎回そう思って望むからいつも新鮮でいられます。演奏者にとっては同じ曲を演奏する機会はたくさんあります。だからこそその時の心の鮮度はよっぽど気を使って保たないと、想いを伝える演奏とは程遠いものになってしまいます。そのための工夫は色々考えてきました。音響もそんな中のひとつというわけです。
これも独学でやっているからこそ、やることひとつずつに意味を与えてこられているのだと思っています。独学は効率が非常に悪いけど、やること全てに自分で意味を感じられるから最高なんです。
演奏後のひととき
足を運んでくださったお客様と、別室にてお茶をご一緒させていただきながらゆったりした時間を過ごしました。
演奏は演奏としてしっかり楽しんでいただき、その後憩いの喫茶店空間で皆さんとのお話などを楽しむ。こういうメリハリは大切だなと思いますし、演奏後のこの時間は、メリハリがあるからこそ感じられる貴重な時間だと思います。
オカリナをお持ちだとおっしゃるお客様もおられて、オカリナの好きなところ、良いところを伝え合えたりするのは幸せです。
感謝の楽器立ち
今回は10本と割と沢山の楽器が登場していましたね。いつもぎりぎりまでどれが出向くのか不明なオカリナ立ち。今回も前日に入れ替わった楽器がありましたが、どれも楽器の言う通りにすると必ずうまくいくから不思議です。本当に「悪いようにはしない」という楽器の意思を感じられて、安心して直前入替えに勇気を持てるんですよ。
楽器の指示に従う奏者って構図、なんだかおかしいですね?
次回未定
実は今年のきーずハウスさんは、今回の公演でラストです。
次回の企画はまだ未定ですが、演奏内容や曜日などを再吟味した上で、またやりたいなと思っていますので、ぜひこれからもこのnoteやHPをチェックしていただけると幸いです。
今回も聴いてくださりありがとうございました。
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