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報告 長泉町文化センター

2日日曜日の大安吉日に、えんじろうは長泉町文化センターベルフォーレで、オカリナ奏者古庄由喜子ゆきこ氏と共に、トークライブを行ってきました。
ありがたいことに80名ほどのお客様に恵まれた、久しぶりの満員御礼でのステージにとても興奮状態な、演奏報告をさせていただきます。


久々の遠出

1月はほとんどを家にこもっている状態だったので、県東部に遠出すること自体がとても久しぶりな感覚でした。車での移動だったので、トイレ休憩などしながら移動して行きました。お天気はよく、富士山が見えるという話でしたが、流石に車の後部座席からでは見つけることができませんでした。

写真 トイレストップした場所

半年ぶりの再会

9月に浜松でご一緒して以来、約半年におよぶ空白があったので、メッセージでのやりとりはあったものの、とても久しぶりにお会いする感覚でした。
それでも少しお話をしているうちに、あっという間に9月の続きのように時間が並び変わっていく感覚になり、とても自然な流れで音合わせに入ることができました。
初めこそそうではなかったのですが、不思議なことに最近は再開するたびにそんな感じで、ちょっと話をしているうちに久しぶり感覚がいつの間にかどこかに消えてしまうんです。

音合わせが順調に進み、打ち合わせも含めて時間にゆとりのある状態だったので、また少しお話しする時間も持つことができました。翌日がトークライブだというのに、オカリナに対しては、話しても話し切れないという空気がみなぎっています。
その後は美味しい料理を食べさせてくれるお店に案内してもらいました。和食のお店で、コース料理を頂けるというお話です。

写真 打ち合わせ中のオカリナ

コース料理

自分はコース料理と聞くと、ルールに縛られたり時間に追われたりするイメージが強く、なんか大変そうだなと言う想像をしてしまっていました。
たまたま混雑する前だったというのもあるかもしれないのですが、一品ずつ丁寧に説明してくださり出てくる料理を、丁寧に味わう時間がありました。

食べたい物に一点集中する料理も美味しいですが、さまざまなものが順番に出てくるコース料理の場合も、コースであるがゆえに一品ずつしっかりと向かい合って食べることができる。そんな新発見ができました。
そしてこの体験は、自分がオカリナに向かい合う時のそれぞれを別の楽器として向かい合うという姿勢と被るものを感じました。

同じ時間でいろんなものに触れ合うのだったら、いろんなものに対して合計100%の力で感じることになる。しかし一品ずつに同じ時間をかけたら、それぞれに対して100%ずつの力で感じることになるのです。
それは感じる深さが違うってものですよね。

写真 和食のお店玄関

当日は雨

さて、宿に1泊するとお天気は残念なことに雨模様でした。部屋の窓から見えたソーラーパネルがたくさん並ぶ屋根を見ながら、あの数なら僕の生活をすべてまかなっても余る電力を発電できるだろうななどと考えていました。たぶんこんな雨の日でも、30センチ四方の伝熱マットを温める電力程度は余裕で発電できることでしょう。

朝食バイキングをしっかりいただいて身なりを整えたら、いよいよ会場に向けて出発です。

会場にて

古庄さんはオカリナの先生でもありますから、生徒さんたちがたくさん会場設営などの手伝いをしてくださっていました。生徒さんの中に取りまとめができる人がいて、その人を中心に一貫性のある動きをしながら、古庄さんとの連絡もきっちりとしておられる。
迫力にも似たものを感じました。

古庄さんと共にユニットを組まれている下山さんも来られており、この日は音響件ピアニストとしてお力を貸していただけることになりました。
そんな下山さんが最初に「最近FMに出てたでしょ?」というので、とても驚きました。どうも独立宣言の中で僕が歌っている曲が流れたらしく、偶然にもそれを下山さんが聞かれたそうです。

全然知らなかったのでちょっと恥ずかしい思いでしたが、こうして名前を覚えていていただいて、気にしてもらえていることがとても幸せなことだと思いました。

写真 会場の客席
写真 物販スペース

会場準備

今回は古庄さんがご用意してくださったオカリナテーブルを利用させてもらうことになり、久しぶりに渕のついた大型のテーブルにオカリナが置けることに安心感を覚えます。
ピアノは生のグランドピアノ。調律も気にならず、ありがたいことです。

写真 舞台の準備中
写真 オカリナ台

なぜか知られている

僕はこちらで演奏する機会はほとんどないので、こうしてたまにお伺いしても誰も僕のことは分からないでしょうから、しっかり説明をしないといけないかな?と思っていたのですが、古庄さんの話によると僕が思っている以上に皆さんはえんじろうの存在を知っていると思うよという話でした。

実際に会場でお会いする方からお声掛けしてもらえたりするので、どうして会ったことがない人物を判別できるのだろうか?と不思議に思うほどでした。でもよく考えてみると、髪の毛と白杖という2つのキーワードを組み合わせて成立する人物は、確かに少なそうだなと思いました。

演奏の様子

写真 トークの部

今回は古庄さん側が主催なので、えんじろうは紹介をしてもらう立場という形で入場します。しかし入場した後は僕がメインで進めていくということになっていたので、浜松の時同様に進行係をしながら、オカリナへの熱い思いの話を展開して行きます。

写真 トーク熱中

それはもうたくさんお話しして、お話しして、たまに思い出したかのように曲を演奏して、またお話しして、古庄さんのお話の時間をちゃんと取れているのだろうか?と疑問に思いながらお話しして・・・はっ!

写真 まだ1部

スペシャルタイムオーバー

それではここで休憩をいただきますという頃には、本来40分で到達するはずだったのが60分経過していたというとんでもない状況に陥っていることを知りました。

トークライブではない普段の演奏では、演奏とおしゃべりの時間を2対1で計算するとほぼ完ぺきに時間を計れるのですが、まだ経験の浅いトークライブの場合はそうはいかなかったらしいのです。前回の9月のライブがたまたまうまくいっただけだという事を思い知る結果になったのです。

気がついた瞬間から顔中に熱がこもっていくのを感じました。恥ずかしさもあって何か気持ちのいい言葉を言いたいなと思い考え出したのは「後半はまるでスターマインのように音楽をお届けしてまいります」という口上(笑)でした。
会場の皆さんから笑い声があふれ、それによってとても心をほぐしてもらえたのを感じました。

スターマイン

写真 演奏中

もともと第2部にはトークのお台などは用意していない状態だったのですが、それでも曲紹介の時間などは考慮して作ったプログラムでした。このため曲紹介も最小限に抑えながら進めようとしていました。たぶんその様子がお客様にダダ漏れだったと思うので、自分としては恥ずかしいところではありますが、この辺りも面白さとして受け取ってくださったのではないかと都合よく捉えるようにして自分を落ち着かせていました。

まさに駆け抜けるようにして流れていったスターマインの第2部は、古庄さんとのハーモニーでお届けする時間。そして伴奏はりょうこさんのピアノ生演奏なので、全てが生演奏の時間となっていました。スピードアップも自由自在ですが、気分を落ち着けてそうならないように気をつけていました。

えんじろうのオカリナ三重奏のCDアルバムから選曲したものが多数あったので、それを二重奏で演奏してもしっかり成り立つことを皆様にお伝えできて嬉しいなあと思いました。
今回はマイクがあったので、自分がメロディーを吹く場所とそうでない場所によって距離を使い分けることも行いました。オカリナの練習は勿論大切ですが、楽器だけでなくマイクとの向き合い方など、実はやることはたくさんあります。そしてやっぱりそれらが好きだからやっていられるんだと思います。

ハーモニー

古庄さんとのハーモニーでは、特に副旋律に回る場面が割と好きだったりします。旋律を支えるというポジションは、とても名誉あるポジションだと感じます。特に旋律を拭く人が周りの音を意識しながら吹く人ならばなおさらです。えんじろうも古庄さんの主旋律をよく聞いて、そこから気持ちよくハモれる距離を測るのが楽しいと感じます。
その場でハーモニーを組み立てるような技はできませんが、事前に練り上げたからこそそのポジションをどこまできっちり狙えるかという喜びもあります。

そういった気持ちで演奏をしていると、本当に1曲ずつがあっという間に過ぎてしまうんですよね。こうなってしまうと緊張している暇すらないという感じです。それでもかすかに時間に対する警戒心はありましたが(笑)

アンコール

タイムキープできない進行役ではあったものの、皆さまからの温かいアンコールをいただき最後の1曲を披露しました。手拍子もいただきながら、もはや時間も気にする必要もなく、持てる全てを「今を楽しむ」ことに使うことができました。

写真 えんじろう

お天気は曇りだったり雨だったりという感じで、なかなか寒い陽気だったのですが、交通に影響が出るようなことはなく、会場内は熱気で逆に暑く感じる程のひとときでした。割と遠くからお見えになられた方も多かったらしく、熱心な古庄さんの生徒の皆さんの広報活動なども相まってのことだと思います。
本当にありがたいなと思いました。

打ち上げ

実は今回のコンサートにオカリナ作家の千葉さんご夫妻もお客様として見えてくださり、せっかくなのでということで古庄さんとの打ち上げにご一緒してもらうことにしました。

一緒にハーモニーを奏でたいと思うオカリナ奏者のお2人が、自分の目の前で「初めまして」と言葉を交わすところを見ながら、なんだかとても幸せな気持ちになりました。
そこから何かが生まれていくとかではなく、自分が一緒にいて楽しいと思う人たちがつながる瞬間を目にできることが嬉しいと思いました。
愛燦燦の歌詞ではないですが、喜びを感じる瞬間は随所にあって不思議なものだなと思います。

写真 バーミヤンの玄関
写真 ご褒美のごちそう

この日の夕食は量のご褒美ということで、ワンタンメンと炒飯とシュウマイのセットを平らげました!
音の幸せ、出会いの幸せ、食の幸せ。うれしい時間でした。

ただいまのオカリナ

写真 6本のオカリナたち

今回出演してくれた6本のオカリナたちの写真です。実は応援に駆けつけた木の笛などもあったのですが、残念ながら肥大化したトークに埋もれて出る隙すらありませんでした。申し訳ないと謝っておきました。

聞いてくださったたくさんのお客様、そしてCDや楽譜をお買い上げくださってこれから吹いてくださるであろうお客様、明るい笑い声で心をほぐしてくださったお客様。
皆さん本当にありがとうございました。



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