
名曲の宝箱 曲紹介4
発売から1ヶ月半が経とうとしているニューアルバム「3つのオカリナがうたう 名曲の宝箱 第2弾」ですが、ここらへんでそろそろCDの中身を1曲ずつ丁寧に紹介していこうかなと思います。
まだCDをお買い上げでない方はもちろんのこと、すでに手に入れられている方も、えんじろうがどんな音色のなんというオカリナを使ってどのような思いで奏でているかを知っていただけたら嬉しいなあと思います。
今回は3曲ずつ分けて紹介している中の4回目でございます。
記事1 名曲の宝箱 曲紹介1
記事2 名曲の宝箱 曲紹介2
記事3 名曲の宝箱 曲紹介3
記事4 名曲の宝箱 曲紹介4
太陽がいっぱい
曲名 太陽がいっぱい
楽器 アルトC管 NIGHTオカリナ
アルトG管 加藤オカリナ
素朴な伴奏に素朴に答える風と土要素の「NIGHTオカリナ」スタンダルドのアルトC管と、澄んだ音色で寄り添う「加藤オカリナ」のアルトG管のペアです。
この曲のアレンジはとにかく素朴にというテーマで作りました。伴奏もクラシックギター1本で奏でる構成にして、そこに豪華なオカリナ3重奏が乗っかる形にしました。ギターの伴奏そのものにも変にテクニック要素を含んだアレンジを入れないで、ただ、シンプルに淡々と爪弾くという雰囲気で仕立てました。

愛燦燦
曲名 愛燦燦
楽器 アルトC管 ヒーリングオカリナ
アルトG管 アケタオカリナ
富士市のオカリナ奏者古庄さんから受け継がせてもらった風の中の風の要素を持つ「ヒーリングオカリナ」のアルトC管と、大地からくっきりとした音で人生を支えてくれそうな昔の「アケタオカリナ」のアルトG管のコンビでございます。
ひばりさんが歌うこの曲を聞いたとき、どこまでも「人生」という言葉の深さを感じられるような気がしました。人が生きてきた時間の密度には濃いも薄いもないと僕は考えています。
その人の生きてきた時間の中には、その人が感じたり考えたりしてきたことがすべて含まれているのだと思いますから、そんな人生の厚みの部分を表現できたらいいなと考えながらアレンジを作りました。その厚みを表現しようとしている張本人が、たかだか40年ちょいしか生きてないものなので、どこまで表現できているか不安でわありますが、ぜひ聞いていただきたい1曲です。

雪の踊り
曲名 雪の踊り
楽器 アルトC管 オリオンオカリナ
アルトG管 Thousand Leaves オカリナ
物静かだが確かにそこにいるという芯のある音色の「オリオンオカリナ」のアルトC管と、あらゆるものを柔らかく包みこんでしまいそうな「Thousand Leaves オカリナ」のアルトG管の組み合わせとなっています。
この曲はご存知ないという方も割と多いかもしれないなあと思いますが、僕がとても大好きな曲です。小学生の頃にお箏の先生が教えてくれた大切な曲です。今は亡き先生ですが、こうして思い出の中にいろんなものを残して言ってくれています。今でも世界中に自慢したいと思えるほどの音楽的にも人間的にも最高の師匠です。
あ、ここはアレンジの話をする場所でしたね。しんしんと降り積もって行く雪達が、まるで踊りでも踊っているかのように全体として動いている雰囲気を曲に込めたいと思いました。神秘的でちょっぴり不思議、そんな雰囲気が出せていたら嬉しいなと思っています。チェンバロの音色を使ったのも、そんなところが理由です。

ボーナストラック
本当のことを言うと、雪の踊りのラストのアレンジはこれでCDが終わるという意味も込めていました。あのラストのフレーズですべてが終わりたかったのですが、今回第2弾ということで、何かプラス要素が欲しいなあと言う気持が強くなり、ボーナストラックを取り入れることになりました。そんなことはしなくても、転調などのプラス要素はあったのですが、思いついてしまうとやってみたくなる性分なのですよね。
曲名 グリーンスリーブス(アカペラ版)
楽器 ソプラノF管 加藤オカリナ
アルトF管 風雅オカリナ
テナーC管 Thousand Leaves オカリナ
清らかな音でメロディー専属パートを担当した「加藤オカリナ」のソプラノF管、くっきりとしながらも素朴な音色でときにメロディーを奏でるのは「風雅オカリナ」のアルトF管、更に風の音色で下から支える「吟オカリナ」のテナーC管という3本4パート構成の特別アカペラバージョンです。
すでに収録されていたグリーンスリーブスのアカペラバージョンですが、楽器もキーも変更して、さらに4重奏として収録しました。
たとえおまけとは言っても、こういう特別バージョン的な物を作ると、たいていただの3重奏より4重奏を演奏してみたいんだと言う人が現れるのではないかと予想しました。そこでこの4重奏アレンジは、楽譜集の内容で演奏可能になるように作ってあります。
楽譜集の1パートと2パートをアルトF管、3パートをテナーC管、そして1パートと2パートのフォルテがある旋律部分をソプラノF管で演奏するという内容なのです。お仲間が4人いてこのオカリナも持っておられる方は、ぜひ挑戦してみて下さい。きっと神秘的かつ厳かな雰囲気が出せることと思います。
そしてCDをお聴きの際には、これがラストになっていますからそのまま「おやすみなさい」という流れでございます。

最後に
ここまで数回に分けてお届けして参りました「名曲の宝箱 第2弾」ですが、お持ちの方もまた聴いてみたくなってくださったら嬉しいなと思います。生徒さんからの伴奏制作依頼に始まり、その中からこうしてCDになる曲が出てくるという点では、レッスンの中で生徒さんとの関わりから生まれたCDであるとも言えます。
基本的にどの曲も難易度調整にはかなり気を配りました。とは言っても簡単になるように気を遣ったというより、何度も言っていますがそれぞれのパートに意味とやりがいを感じられるように作っています。これを期にやってみようかなと思ってもらえたら、本望です。
そして音楽CDとして楽しんで下さる方々には、オカリナでこの曲をえんじろうが演奏するのを聴いてみたかったんだというところにお答えできていたら嬉しいなと思っています。
制作においては寝る前や電車の中、部屋でのリラックスタイムをはじめ、大きなスピーカーから小さなスピーカーまでいろんな環境で試しながら調整しています。ぜひあなたのお耳のお供の仲間に加えて頂けたら嬉しいなと思います。
ご案内
この「3つのオカリナがうたう 名曲の宝箱 第2弾」は、コンサートの会場での手売りの他、BASEを利用した通販も行っております。興味を持たれた方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
また、同時発売の「楽譜集」では、CDのすべての曲のカラオケ伴奏に加え、それぞれのパートを耳から学ぶこともできるガイドトラック付きのバージョンも収録されています。
購入された方からのお話では、自分が吹くパート以外のガイドをあえて再生しながら吹くと、疑似ハーモニーが楽しめて気持ちが良かったなどのご意見も頂いてます。
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