2024年末、株価飛躍の4大イベント

2024年末に向けて、株式市場に大きな影響を与えると予測される4つのイベントに注目が集まっています。特に医薬品株は、特許切れや新薬の承認、国際展開など、株価を大きく動かす要因が数多く存在します。本記事では、これらのイベントについて詳細に解説し、どの銘柄が注目すべきかを探っていきます。

1. 塩野義製薬のコロナ飲み薬

塩野義製薬(4507)は、2024年末に向けて 新型コロナ飲み薬「続行場」 のグローバル展開を計画しています。この新薬は、特にアメリカでの迅速審査を受けており、FDAの承認が2024年冬に得られる可能性があります。承認が得られれば、冬季に向けて売上の大幅な伸びが期待されますが、試験結果においては統計的に有意な効果が確認されなかったため、承認の見通しは不確実です。とはいえ、今後のアメリカ市場での動向次第では株価にポジティブな影響があると予想されます。

  • 期待度: ⭐️(星1つ)

2. 住友化学の再生細胞医薬

住友化学(4005)は、再生細胞医薬の分野で新薬の承認を2024年度中に目指しています。この新薬は、 パーキンソン病 に対する治療薬で、住友ファーマの唯一の成長分野とされており、承認されれば同社の売上の柱になると期待されています。2024年には承認取得、さらには販売開始が予想されており、同社の医薬品部門の成長を後押しする可能性があります。

  • 期待度: ⭐️⭐️(星2つ)

3. 大塚ホールディングスのレキサルティ拡大

大塚ホールディングス(4578)は、自社製品 レキサルティ の適用拡大が注目されています。この薬は、 PTSD(外傷後ストレス障害) に対する新たな治療薬として2025年2月にFDAの承認を受ける見込みです。2023年に適用拡大が行われたことにより売上が伸びており、今回のPTSDへの適用追加が成功すれば、さらに売上を伸ばすことが期待されています。

  • 期待度: ⭐️⭐️⭐️(星3つ)

4. 第一三共の抗がん剤エンハーツの適用拡大

第一三共(4568)は、抗がん剤 エンハーツ の適用拡大が期待されています。エンハーツは、乳がんや他のがんに対する効果が高く、既に 5000億円超え の売上を見込んでいます。2025年2月にFDAの審査が終了する予定で、年末に向けてさらに適用拡大が進む可能性があります。また、次世代の抗がん剤 ダトポタブ デルクステカン の承認も年末に見込まれており、この二つの新薬が成功すれば、第一三共の株価には大きな追い風となるでしょう。

  • 期待度: ⭐️⭐️⭐️⭐️(星4つ)

結論

2024年末にかけて、医薬品株を中心に注目すべきイベントが多数控えています。塩野義製薬や住友化学、大塚ホールディングス、そして第一三共の4社は、それぞれの新薬や適用拡大が成功すれば株価に大きな影響を与えるでしょう。これらのイベントを見逃さず、投資戦略を検討することが重要です。



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