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秩父を旅する冬

 2023年2回目の旅行は一泊二日秩父旅行でした!
 関西生まれ関西育ち的には気象ニュースでたまに聞くくらいの土地です。なぜ今秩父か。

 三大氷柱があるらしいから!

 あと秩父三大神社なるものもあるらしいので、今回はそういう旅です。ここから繁忙期なのでしばらく連休ない話をしたら母が休み取って来てくれたので、2ヶ月連続母娘旅です。
 今回もギリギリまでちゃんと調べてなかったのですが、三大氷柱の場所それぞれめっちゃ離れてたので尾ノ内渓谷の氷柱だけは断念しました。公共交通機関のフリーパスがあるなどペーパードライバーにも優しい感じではあるのですが、いかんせん、本数……!!


 東京からは西武鉄道を使って2時間ほどで秩父まで行けます。特急を使えばもっと早いです。めーっちゃ天気良かったので、道中所沢からは富士山が拝めました。相当遠くのはずですが圧倒的存在感があるので、信仰の対象になるのもわかりみ。
 西武秩父駅前にはお土産売り場やフードコートがあるので、さっそくわらじカツ丼をいただきました。ガイドブックにわらじかつの正しい食べ方として、一枚は蓋の上に一旦置いて、もう一枚をごはんと一緒に食べるって書いてあったんですけど、一枚目の行方に触れてませんでした。そんなことある?


 枚数選べたので、カツ2枚はしんどいかなと思って片足のわらじでいただきました。味噌なんですかね、甘辛い味付けでごはんが進んで美味しかったです。
 腹ごなしには秩父今宮神社へ。木の洞に佇む観音様が出迎えてくださいます。
 秩父市内の公共交通機関での移動としては、西武鉄道のほか、秩父鉄道と西武観光バスであれば西武鉄道と合わせたフリーきっぷが2種類あります。今回はフリーパスを買ったので、まずは秩父鉄道で長瀞駅まで北上し、秩父三大鉄道のひとつ、宝登山神社へ。
 駅からは歩いても10分強とかなのですが、名前に「山」が入っていることからもわかるように坂道の上に位置します。奥宮まで行こうと思うと登山です。駅からはロープウェイ行きのシャトルバスも出ています。
 2月半ばなのにこの日は晴天、最高気温は13℃で、一泊分の荷物持って歩くと発汗するレベルの暖かさ。道端の雪も昼間溶けては朝晩の寒さで凍るのでシャビシャビのガチガチです。

 厳かな白い鳥居に迎えられ、本殿は豪華絢爛な造り。社殿再建が19世紀半ば、江戸時代ということで、伊達政宗や徳川家康の祀られた寺社を最近見た者の感想としては「やっぱ江戸の人ってこういうの好きね」と思いました。東照宮とかよりは秩父三社は大陸の色が強いような気がしましたが、どうなんでしょうね。


 電車の時間まで余裕があったので、岩畳もちらっと散策してきました。広い空、穏やかな川面、悠久の時を経て形作られた岩畳の堆積と造詣。慌ただしい世界には戻りたくなくなる〜なんでこんな東京一極集中の混沌になってしまったんだ……その歯車のひとつになってるんですけども……
 雪がなければ石畳沿いを散策したり川下りが楽しめたり、博物館も近くにあるので、長瀞、おすすめです。

 秩父鉄道で秩父駅まで戻り、秩父三大神社のひとつ、秩父神社へ。参拝したのは夕方だったのですが、お祭りでもやっていたのか、夜になると写真映えするオシャレ提灯を持った人々が集まっていて素敵でした。一部修復工事中でしたが、こちらも鮮やかな意匠の建築様式でした。

ド派手


 日が暮れますと、氷柱のライトアップが始まります。あしがくぼの氷柱は西武鉄道芦ヶ久保駅下車して徒歩10分かからず、車でないなら事前予約も不要。ただしチケット購入までめちゃくちゃ並ぶのと夜はさすがに冷え込むので暖かい格好、滑りにくい靴で行ってください。
 昼間が暖かかったのでちょっと土が見える部分もありましたが、幻想的な色の光に照らされる白い雪と透明な氷柱は寒い中でも見に行く甲斐がありました。

下から生えてるタイプの氷柱

 二日目は午後にレンタカーを借りていたので、午前は羊山公園方面を散策。春の芝桜が有名なようで、滝が流れていたり羊がいたりもするらしいです。時期が悪かったのか滝は流れていなかったので残念。まあまあ広いので羊も見に行ってません。丘に登って秩父盆地を一望しました。

桜がめっちゃ植ってたのでやっぱ春がおすすめではあります

 さらに15分ほど歩いて道の駅で昼ごはんを食べるも、まだ時間があったので駅前のスーパー銭湯祭りの湯でまったり温まり。オープンして5年とかなので、新しくて綺麗でお風呂の種類も多いし、休憩スペースも充実してて最高でした!

 さて、車で向かうは三峯方面。三峯神社と三十槌の氷柱が目当てです。

武士ってこういうのが好きなんでしょ

 秩父駅前から1時間ほどの山中なので、雪も若干やわらかくて嬉しい。まずは遥拝堂から奥宮をお参り。

 手水舎めっちゃかっこよくないですか?白地なのずるい(?)


 からの三十鎚の氷柱! みそつちと読むそうです。

 天然の氷柱ゾーンと人工の氷柱ゾーンがあるのですが、氷柱素人なので見分けはつきません。岩土の無骨さと氷柱の鋭さ、川の透明感のマリアージュが良きですね。規模はかなり小さいので、正直あしがくぼの氷柱の後だと「あれ?終わり?」になります。
 バスだと10分で来る時間と1時間後のタイミングと両極端な間隔なので、どっちもやや厳しいですね……。展望台からダッシュで見るか、のーんびり見て焚火のそばでコーヒーとか甘酒飲んで時間を潰すかの二択になりそうです。
 急行バスはありますが、フリーパス区間ではなかったはずなので、三峯方面は車がおすすめです。

 芝桜や川下り、鍾乳洞など春夏が秩父満喫の季節だと思いますが、冬の秩父もいかがでしょうか。

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