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【お笑い】「終活」という新しい芸人解散のカタチ ~オジンオズボーンさんの解散~

お笑いが好きならご存じの方も多いと思うが、今年に入って、TV出演で見かけたり芸歴の長い意外な芸人さんの解散が立て続けにあった。

そんな中、芸歴20年以上になるオジンオズボーンさんも9月にYouTubeで解散を発表した。次に何をするかはまだ決まってないが、芸人を引退すると切り出した高松さん。それを受け、強く引き留めはしないが、あまり納得がいかない篠宮さん。篠宮さんは大林ひょと子という名のピン芸人で注目を集めつつあり、これからも芸人を続けていく。

解散発表の動画がアップされた約1週間後、同チャンネルでまた1本の動画がアップされた。そのタイトルは、『【終活スタート】引退宣言動画の反響を受けて』。その中で、解散発表を受けて集まった第三者の芸人たちが、いい意味で寄ってたかって解散をクローズアップし、細かく紐解くという前代未聞の試みが行われていた。

それが、この動画だ。

いやもう、サムネで笑ってしまう。
哀しくやりきれない解散のはずなのに。

解散しそうな不仲の芸人さんを取り上げる企画はテレビやYouTubeで、見た覚えががある。解散を決めた芸人さんでも、片方が次にやりたいことがあるなど、前向きな理由があればその意向と共に解散を発表する動画は見たことがあるが、ネガティブな要素が強い解散の経緯や現状を赤裸々に公開することはめったにない。その状況をエンターテイメントとして見せるには、かなり困難があるからだろう。

しかしこの動画のすごいところは、オジンオズボーンさんの2人が躊躇いながらも本心を吐露してくれた事、周りが本人たちの想いに配慮しながらも、終始エンタメであろうとしている事だ。

話し合いを重ね、その過程で傷つきながら解散の結論に至っただろう本人たちに、労いのメッセージを送り、そっとしておいてあげることも愛だ。そうしてあげた方が、本人たちにとってはよいかもしれない。

でも私は、この動画の撮影と公開を許容したオジンオズボーンさんと、この解散を見過ごすことなく、声をかけ集まって場を作った、みなみかわさん、かもめんたる槇尾さん、ランジャタイ国崎さんに敬意を示したい。

この場を設ける発案をし呼びかけたのは、所属事務所に疎まれながら、もはや爆弾処理班と化しているみなみかわさん(蛇足だが、東野幸治さんは実力と実績を盾に同じような立ち回りをしていると感じている。こういう芸人さんが好きすぎる自分どうなの)。

「全員合わせたら芸歴90年、やっと吉本に対抗できる」って言葉に、いろんな意味合いが複雑なレイヤーとなって含まれる重さを感じながらも、大爆笑してしまう。そんなものに大爆笑している私は、ろくでもないのかもしれない。でもなんというか、集まった力を合わせて「ここにいるよ!」という旗をうんしょうんしょと掲げているように見えてしまって、笑えて泣けた。

ゴッドタンや本人たちのTwitterで、かもめんたるの関係性やマキオカリーの現状、そこに出入りするみなみかわさんという関係性を知っていたので、より楽しめてしまったかもしれない。それで私は槇尾さんのことを「惚れた弱みに付け込まれてる女友達」みたいに見てるとこがあるので(すみません)、クニザキう大に告白して「僕も好きだよ」と言ってもらい、刺さってる雰囲気を醸す槇尾さんに爆笑。みなみかわさんの「ストレス発散しにきてんのか」にさらに爆笑。

正直、私はオジンオズボーンさんのことを、ネタに定評のある芸歴の長いベテランというイメージで解散には驚いたものの、熱心に追っていたわけではない。だからこそこの動画が無ければ、今回の解散にここまで着目することはなかった。(事実、後日『ラヴィット!』に出ていた大林ひょと子を、画面越しに「頑張れ!ハネろ!」という気持ちで見守るほどの思い入れにはなっていた)

ちなみに。
その後また上がっていた動画も、生々しい今の2人の関係をそのままにパッケージングした、芸人解散終活ドキュメンタリーとなっているので、ぜひ見てあげて欲しい。

終わりの始まり。
芸人解散終活という、新しいエンタメ。
事の顛末を心配と愉しみ半々の気持ちで見守る、
私のような不謹慎なものたちのために、
このメンツライブの開催実現どうぞよろしくお願いします。

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