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プラント業界’16

「私はプラント業界のエンジニアです」と言われてもピンとこない人が圧倒的に多いのではないでしょうか。ひとくくりに「プラント業界」と言っても色々な種類があり、私たちが普段身の回りにあるもの、例えばジュースや薬、電気などほとんどはプラント(製造工場)で作られています。プラント業界とはこのような製造に関わる業界のことで、プラントエンジニアとは、それらをつくる仕事に携わっている技術者を指します。
また、同じプラントエンジニアでも様々な業務があり、計画、設計、調達、施工管理、稼働確認、品質検査などたくさんの工程があり、1人でこなすことは不可能で、それぞれの分野と工程は専門知識とスキルを持ったエンジニアが必要とされています。さらに、同じ液体のプラントでも、ジュース精製工場と石油精製工場では生産のしくみや製造方法などが全然違うので、転職・就職の際は、その会社がどのようなものを作っているか、企業HPや求人情報をよく確認して下さい。

プラント業界の今。
国内では産業が成熟しており、プラントメーカーは海外受注も重要視しています。
海外ではアジアや中東といった新興国が主な取引先ですが、ここ最近は世界情勢との関係がかなり深く、中東のプロジェクトがやや獲得しづらい状況のようです。一方、アジア圏(ベトナムやインドネシアなど)は受注は比較的好調のようです。なお十分な英語力が必要となります。国内においては、新しく建設するプロジェクトはあまりなく、既存プラントの維持や改修など、メンテナンスプロジェクトが主ですが、景気回復の状況を見守りながら、設備増強を計画している企業もあります。


プラント業界の未来。
現在、人材についてはエンジニアの不足が問題視されています。
バブル崩壊やリーマンショックなど、大規模なプロジェクトを行う企業が少なかったため、あまり経験値のない層がベテラン・中堅クラスの立場に進み、それ以降の人材をうまく育てられなかったというのが現状です。
このようなバックストーリーから、特に20~40才代の次世代を担う人材が求められています。
人口の減少に伴い生産量の減少が見込まれるなど、国内需要は頭打ちとも言われていますが、オリンピック需要によるインフラ整備や再生可能エネルギーなど、環境の改善や生産性の高い工場(省エネ化)が求められるようになり、ますます求人動向が活発になると予想されています。こういった展望から、今後もますます成長していく業界と言えるでしょう。


エンジニアネットワーク株式会社
http://www.engineer-net.com/

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