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”ヒジャブ”を通して見えたこと

”ヒジャブ”

って単語聞いたことありますか?
その単語を聞いたことがなくても、TVやネットで見たことはあるはずです。

これです、これ!!!
イスラム教圏だとよく見る、女性が髪に巻いている布のことですね。

今日はインドネシア留学中に学んだイスラム文化についてのnoteです。


ヒジャブはムスリムの被り物、でも実は...

インドネシア 街並み

上の画像は、インドネシアのジョグジャカルタという都市にある大通りの写真です。

多くの人でにぎわうこの通り、よく見てください。
何人もの人がこの布を頭に巻いて歩いています。

ヒジャブ、基本的にはイスラム教を信仰しているムスリムと呼ばれる人々の中でも女性が主につけるものです。
日本と違い、イスラム教徒が88%を占め世界一ムスリムが多いインドネシアでは、これを見ない日はありません。日本に帰国して街中にその光景を見なくなったことに、いまだ違和感さえ感じています。その目的は主に結婚相手や自分の家族以外の男性に、髪の毛を見られないようにするためといわれています。

ですがこれ、実はつけていない瞬間もあるってご存知でしたか?


ヒジャブをかぶらないムスリムの女性とは

ヒジャブをつけない理由は

①見られてはいけない人物が周囲にいない(家庭内や女子会など)
②その人の思想、解釈によって着けない

上のどちらかに分かれます。

ここで気になるのが2つ目、その人の思想や解釈に基づくということです。

実はムスリムの女性の中にはSNS上で自分のヒジャブ姿もそれを外している姿もどちらも載せていることがあります。

そんな彼らに思い切って聞いてみると、

公の場(学校や冠婚葬祭の場)ではもちろん着けるよ
でも友達と遊びに行くときとかデートの時は外しているかな

といった、ムスリムではない私たちからすると衝撃の答えが返ってきます。

もう少し深く聞くと、家族で協議をしたことや自身の中でヒジャブをかぶることに対しての意味はなんなのかを問い続けたことにより、彼ら自身の中でそれはより自由であるべきだという解釈を得たそうです。

そして結果的に、自分の意思で人前でもヒジャブを着脱する文化が今存在しています。

私の留学先の学校で学校生活に関する手助けをしてくれたバディもその一人でした。


ヒジャブについての会話を通して

今まで私は宗教について

ある時代に決められた考えや価値観を延々と継承していく形式主義的なもの

だと考えていました。

ですがムスリムの友人の中にはそうして自分の信仰する宗教、自分が当たり前だと思うものにすら、その意義や目的を問い直し、そこから新しい行動を起こす人、世界がいることを知りました。


参考になるほかのnote、および記事

このnoteはそもそもの前提となる知識やそこからの発展に対してわかりやすく丁寧に記載している記事でとても理解の助けになりました。

また、これはかなり昔のニュースですがサウジアラビアのニュース番組にて初めてヒジャブをかぶらず出演した女性キャスターに対しての記事です。

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