誰でもない私が考える

つい最近、大学4年生になった

誰でもない、私が一番驚いている気がする

最近就活関係のメールがよく届くな、とかWebでの就活大変だぁっていう知り合いの声とか

そういった外からの声や情報などがいやおうなしに私へ自分に迫る変化を伝えてくれる

この先私はどうなるのだろう

変化に対しての戸惑いや焦りが少しずつ一人の時間に押し寄せてくる



思えば小学校の頃から将来に対して漠然とした不安を抱えていた

あれは何年生の頃だったのだろう

将来の夢を保護者やクラスメイトの前で発表する場が設けられた

ありきたりのことを言えばいいし、別にその瞬間残りの人生が決まるわけでもない

思えば自分の得意な事や好きな事を基にしてみんな作文を書いていたのだろうし、私もそうしようとした覚えがある

しかし書き始めることができなかった

結局両親に泣きついて完成させた

周りと違う私の好きな事や私の得意な事、そんなものなかった



あのときから私は、自分が誰かによって構成されているってうすうす感じていた気がする

親同士も仲がいい誕生日が同じ彼や、同じ進路を目指し塾に一緒に通ったあの子や、文武両道の鏡みたいな人生で一番ふざけているあいつとか

そんな彼らのもつキャラクターやその進んでいく方向性とかを継ぎ接ぎしたのが今の私だ

一つとして特殊なものはない

そのどれにもなれないのに、すべてを追おうとして間違える私だ

結果私は誰でもないのだ



そろそろ大きな変化が来る

自分で決める、人生の中でも大きな変化だ

周囲は自分のことでいっぱいいっぱいだし、誰も人の大きな決断に関与はしたくない

また誰かの姿を追うのだろうか

それとも私はついに私を見つけるのだろうか


誰でもない、私が今日も考えている


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