一杯のコーヒー
僕は大の珈琲好きだ
以前2年間で500店舗以上は巡るほどの珈琲バカと言われた男だ
喧騒な日常から外れて、1人喫茶店で贅に浸るこの感覚はなんとも優越感…
とか言っておく。
珈琲には沢山の味がある
酸味
苦味
風味
甘味
沢山の味が合わさって、産地によって気候によって、種によって味が変わる
淹れる人によっても苦味が強くなったり、お湯の温度、飲む陶器によっても口あたりは違う
これは僕ら人間にも通ずると思う
生まれた環境
育った地域
培ってきた経験
性別
色々なことが作用して人は作られていく。
また、性格もそうだろう
珈琲のように一つのカップの中に色んな自分がいる
時に甘く
時に厳しく
時にズボラで
時に身勝手だ
色んな顔があって、会う人によって変わるのが人間
全部の味が自分なんだ
それでいい
無理してこの味にならないとと思う必要はないよ
苦い時は苦くていいんだ
一杯の珈琲のように
色んな自分を飲み干して
赦してあげよう
焦らなくていい
熱かったら冷ませばいい
苦かったらミルクや砂糖を入れればいい
たまに蜂蜜なんかも入れちゃって
一杯の珈琲のようにあなたはいつも変化するのだから