私服の制服化について
私は一応女子ではあるが、ファッションというものがよくわからない。
流行のものは大体好みではないし、手に取ってみるとやはり大体が好みの手触りではない。
私がファッション、身につけるものに求めるのは自分好みのデザインも大事だが、一番こだわるのは手触りだ。
これ好きと思っても、触ってみたらゴワゴワしているとか、テカテカしているとか、これを身につけるのかと思うと躊躇してしまい、そのままそっと陳列棚へ返すことが多い。
手触りにこだわりすぎて、服を買いに行くための服がないという事態に。
上下の合わせもよくわからない、しかし周囲から浮いてしまうような格好だけはしたくない。
いろいろ悩み、考えるうちに出かける気そのものが消滅して結局引きこもるのがパターン化していた。
そんな私に、光明が差した。
私服の制服化だ。
かの有名なアップルの創設者やアメリカの元大統領なども、私服の制服化を取り入れていたとのこと。
パターン化してしまえば、何を着たら良いかを考えなくて良い。
さらに調べていくと、ワンピースで私服の制服化を実践している方が多くいる事を知った。
ワンピースなら、上下の合わせを考えずに済む。
スポッと被ってしまえば完了。なんて素敵なことでしょう。
素材を一年中使えるものにすれば、衣替えの手間も省ける。
そこで私はノースリーブのワンピースを4着揃えてみた。
茶色、抹茶みたいな緑、白、紺。
どれも無難な色を選んでみた。
どれも私好みの手触りだ。
Aラインのワンピースにすれば、万が一体型が変わっても買い替えずに済むだろうというズボラな作戦もあった。
季節に合わせてインナーも変えれば一年通していける気がする。
そう思って実践してみたら大成功だった。他人から見て似合っているかとは関係ない。
楽ちん。なんでもっと早くにこの発想に至らなかったのかと思ったくらいだった。
そして最近、また感じたことがあった。
万が一体型が変わっても買い替えせずに済む…との目論みは、太って体の面積が倍になっても大丈夫なようにとの方向だった。
しかし、今は逆の方向となっている。
体が萎んでも、ワンピースなら体型カバーができることを発見した。
喜んで良いのか嘆くべきなのかはもうわからないが、確かにワンピースで私服の制服化をしてみたら、楽ちんだし体型もカバーできて便利だと思う。
バイクに乗る時はさすがにワンピースは無理なので、Tシャツとデニムで統一している。
私服の制服化、私みたいにズボラな人間にも功を奏すと思うので、ぜひお試しあれ。