くれ竹極細筆ペンで描いてみた
私は筆文字の他にも、筆ペンで絵を描いている。
筆文字を習い始めてからずっとぺんてるの中字と細字を愛用してきた。
文字だけではなく、絵もぺんてるの筆ペンだ。
筆文字の師匠である大和田縁奈先生がアップした動画を見て、くれ竹の筆ペンを試してみることにした。
なぜ試してみようと思ったのか
以前より、細字筆ペンで文字や絵を描く時、筆先が紙に刺さるような、跳ね返りのような「ザシッ」となる感触が気になっていた。
感覚過敏の気があるので、一度気になってしまうとどうしようもない。
考えられたのが、筆先が長いことが原因ではないかということ。
筆先が長いことで、文字や絵を描いている時にしなってしまうのでは?
筆ペンではなく、絵筆などで筆先が短いものを試してみようかなと考えていた矢先、縁奈先生がとてもありがたい動画をアップしていた。
縁奈先生の動画はこちら↓
これだ!!と思って、さっそくくれ竹の極細筆ペンを買って試してみた。
私の持っている筆ペンと比べてみた
私が持っている極細筆ペンは全部で3種類。
ぺんてるの極細、呉竹の完美王、くれ竹の極細。
さっそく描いて描き心地を比べてみた。
完美王もぺんてるも筆先が長い。
完美王はさらにインクの調節ができないので、掠れてほしくないところで線が掠れることが多く、また円形や丸を描く時に筆先がしなってしまって言うことを聞かず、地味にストレスだった。
ぺんてるは使い慣れているが、完美王同様に筆先が長いため、描いていてしなるし筆先が紙に刺さり、私の嫌いな「ザシッ」と感がある。
くれ竹の極細は縁奈先生の動画で紹介されていた通り、筆先がぺんてる、完美王よりも短い。
短くて柔らかいため、丸を描く時に筆先があらぬ方向へしなろうとすることもなく、とても描きやすかった。
模写の練習をしてみた
筆絵上達のため、鍬形蕙斎の略画を模写する練習を試みているので、くれ竹筆ペンでもさっそく描いてみた。
曲線が描いていて気持ちよかった。
スッといける。跳ね返りのような感触もない。
あとは力加減のコツを掴めばさらに描きやすくなる気がする。
模写をする際に手本としているのが「鳥獣略画式」という本なのだが、手持ちの鳥獣略画式は豆本で小さく、見づらいのが難点だった。
同じ出版社から出ていたこの本を購入してみたが、大きくてみやすく、動物だけではなくて人物の略画も掲載されていて面白かった。
ゆるかわな絵だが、実際に模写してみて感じたのは、ちっともゆるくない。
線がシンプルなため、簡単に描けそうに見えてしまうがちっとも簡単ではなかった。
どこから筆を入れているのか、線の強弱や、どこで抜いているのか。
模写するにあたり、蕙斎さんの筆使いを調べてみたら発見だらけだった。
対象物の形をよく捉えないと描けない絵だ。
筆絵の沼にハマってしまった気がする。
まとめ
縁奈先生の動画を参考に、くれ竹筆ペンを購入し実際に絵を描いてみた。
手持ちのぺんてる、完美王よりも筆先が短く、柔らかいため丸が描きやすく私が嫌いな「ザシッ」と感がない。
鍬形蕙斎の略画を模写する練習も楽しくできそうだ。
いずれはゑ日記を蕙斎のような、ゆるっとした感じで描けるようになりたい。
極細筆ペンを使ってみたいけれど、どのメーカーのものを使えば良いのかわからない方には、縁奈先生の動画はとても分かりやすいと思うのでおすすめ。
私のように筆先が紙に刺さるような感触が苦手かも…という方には、くれ竹の極細筆ペンは描きやすいのでおすすめだと思う。
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