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手帳ジプシーから脱出できた話


社会人になって幾星霜。
仕事やプライベートのスケジュール管理や、予定の確認に欠かせない手帳。

しかし、ここ何年もの間自分に適した手帳に出会えず、「手帳ジプシー」と化していた。

様々な手帳を使い、試行錯誤していく中で気づいたのは、自分に適した手帳などはなく、自分が使いやすいようにカスタムしていくことが重要だという事だった。

ずぼらな私がたどり着いた自作手帳と、そこに至るまでの経緯をまとめてみる。
この記事が、かつての私のように手帳をうまく使いこなせず困っている誰かのお役に立てたら嬉しい。

私の手帳遍歴

市販の手帳たち


以前私が使用していた手帳はいくつかあり、まずは市販されていたものから振りかえってみる。

ほぼ日手帳、無印良品のマンスリー型手帳、ロルバーンノート、システム手帳など。

他にももしかしたらあるかもしれないが、手元に残っていたのはこれくらいだった。

市販の手帳には様々な種類のものがある。
週間バーチカルタイプや、週間レフトタイプ、ほぼ日手帳のような1日1ページ書くタイプなど。

色々使ってみて分かったことは、

①私はマンスリータイプのように「ひと目見てパッと分かるもの」が適していた。

②ウィークリータイプでの予定管理は、マンスリータイプのようにひと月単位での予定が分かりづらく、月間予定表から書き写すのが面倒。

③ウィークリータイプでさらに時間単位で記入するタイプは、うまく言葉にできないがとにかく苦痛に感じてしまった。

私はどうも、「ひと目見てすぐに分かる」「視認性優位」が重要らしい。
時間単位での管理は、細か過ぎて息が詰まってしまう。
そもそもそこまで厳密に管理するほどの仕事や生活をしていない。

私にぴったりなタイプは、マンスリータイプの「月間予定表」であることが分かった。

メモページが重要だけれども

月間予定表にプラスして必要に感じたのはメモページ。

to doリストであったり、思いついたことだったり、フリーに色々書き留められるものが欲しい。

月間予定表もだが、メモも今の時代スマホひとつあれば完結できる。
しかし「メモはどうしても手書きがいい」という、私の中に強いこだわりがあることにも気づいた。

ただ、厄介になったのはメモをするにもムラがあること。

気になったことを調べ出したり、この記事のように何かまとめたいと思ったことなど、一気にドバーッと書き込む時があれば、手帳を開いて考え事をする気力も余裕もなく、何も書かない日が数日続くこともある。

ほぼ日手帳のような1日1ページタイプの手帳だと、1日分のページでは足りない時もあれば、白紙の日が何日も続いたりまばらになる。

このまばらなページを見ると、なんだか萎えてしまって手帳を開くことが億劫になってしまった。

月間予定表&豊富なメモページタイプの手帳で、これは良いかもと手に取ったロルバーンノート。

かさばって重く、気がつけば使おうという気も起きなくなっていた。
ごめんよロルバーンノート。

自分でカスタムするノート型手帳

市販品のような既存の手帳を全くもって使いこなせない。
そこで試みたのが、ノートを自分でカスタムする方法だった。

何で見かけて調べ始めたのかはもう忘れてしまったが、奥野さんの著書「情報は1冊のノートにまとめなさい」を読み、実践してみた。

ノートは100均で買えるから手軽に始められるし、スケジュール管理もメモもノート1冊で済むのなら便利だ。

しかし、情報を一元化するという点で挫折した。
パソコンも当時持っておらず、細々したことが億劫となり、こちらも気付けば手をつけなくなっていた。

また、貼るタイプの月間予定表を購入して使ってみたが、ノートを使い終わって次のノートへ移行する際に、それに合わせてカレンダーシールもまた用意せねばならず、面倒くさくなってしまった。

飽きるのがとにかく早い。

ノート型手帳ではなくシステム手帳にしてみた

カスタムできる手帳ということで、システム手帳にも手を出してみた。

お気に入りの手帳に、好みのリフィルを差し込み、これなら長続きするのでは?!とほのかに期待したが、こちらも残念ながら長続きはしなかった。

要因としては、やはり持ち運びがしづらい、重くてかさばる点だった。

ではバインダー型にしてみはどうかと試みたのが、ルーズリーフバインダー。

A5サイズのバインダーに、無料でダウンロードできるカレンダーを印刷した用紙と、方眼タイプのルーズリーフを入れて使い始めてみた。

これはシステム手帳よりも続いたが、やはり途中で挫折した。

カレンダーを印刷するのが手間だった…

ずぼらがたどり着いた「自作手帳」とは

原点回帰のノート型手帳

あれこれ試行錯誤してみて、私が求めるものが次第にわかりはじめてきたものの。

どれも長続きせず、途方に暮れた。

だが、試行錯誤したからこそ閃いたことがあった。

月間予定表もつけられてメモをたくさんでき、軽くて持ち運びしやすいのはやはりノート。

自分が使いやすいようにカスタムする、ノート型手帳。

ノートも安価でどこでも買えるものということで、100均ノートをカスタムする方法に戻ってきた。

サイズはA6がベスト。

ネットで「ノート 自作手帳」と検索してみて、参考になるブログに出会った。

ネックだったカレンダーは、無料で使えるサイト様からインストールし、A4のコピー用紙に縮小して印刷した。

私のノートでは、ぎりぎり貼れるサイズが50%だった。

次回印刷する際に「あれ?縮小するのいくつだっけ?」と困らないよう、忘れずにメモしておいた。

そうすれば次のノートへ移行する際の準備も楽ちんだ。

私が愛用しているのは、こちらのリング式ノート。

キャンドゥで見つけたタコさんシール貼ってみたw

見た目が無性に好きなのと、大きさもちょうどよく、書きやすくて仕事でよく使っていた。
なのでノート手帳にするのもこれが良かった。

罫線タイプのノートにはもう戻れない

自作手帳を使ってみて

100均のノートにカレンダーを貼り付けて自作した「自作手帳」を使い始め、4ヶ月程度経った。

快適、この一言に尽きる。

仕事でもプライベートでもよく使う小さめショルダーバッグにもすっぽり入り、さっとメモしたい時にも問題なく使えている。

メモをささっと書いたり、思っていることなどを勢いのまま書き連ねる日もあれば、ノートを開かない日もある。
まばらになることはなく、使う意欲も落ちることなく継続できている。

あともう少しでノートが終わる時点になり、便利な自作手帳にもちょっと不便な点に気づいた。

A6というサイズなため、カレンダーに予定を書き込むとなると、少々小さくて描きづらく、見づらくもある。

なので次のノートはB6サイズで試してみる予定だ。

B6も小さめショルダーに入る大きさなので、「重くてかさばるのは嫌」な点はクリアー。

カレンダーの印刷も、試してみてちょうど良い大きさを見つけ、メモで残しておいたので、次回の準備の際に手間取らずに済む。

今のところ、この自作手帳は続けられそうな気がしている。

まとめ

既存の手帳ではどれも長続きせず、手帳ジプシーと化していた私だったが、100均のノートをカスタムする自作手帳に落ち着いた(多分)。

自分に適した手帳を探すとなると、なかなか大変なもの。

自分に適したものを探すのも良いが、自分が快適に使えるように作ってしまうのもひとつの手であることを提案したい。

今の時代、検索すれば星の数ほど方法は見つけることができる。

手帳に求めていることは人それぞれ異なるだろうし、私が見つけた自作手帳も合わない人は、もちろんいると思う。

自分が求めているものは何か、向いているタイプは何かなど、試行錯誤してみないと見えてこないことも多い。

その中で、この記事が何かのヒントになれたら嬉しい。



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