2ヶ月のビジネスホテル生活をアレンジ 2006/02〜
(前回までのあらすじ)
銀座店で雑用しかさせてもらえず全く成果の出ない私に、人手不足の応援にと2ヶ月ほど愛知県に行くよう辞令が出ました。しかも3日後。笑
「愛知県?あの今度『愛・地球博』やるところ?え、生活どうするの??」いきなり身一つで、知らない土地へ単身赴任になりました。
そして到着した愛知県。古いビジネスホテルの部屋は本当にベッドだけで、タバコとおじさんの匂いが染み付いていました。それだけで気持ちがみるみる萎えていきます。
周辺には夜閉まるコンビニが一件あるだけ。車もないので外出できず、食事はもちろん出ない上、電子レンジもなく、自炊もできない環境です。今これを読んでる人なら当然のように手元にあるであろうネット環境も、当時ありませんでした。情報も取れない。
「これは…結構サバイバルだな。。」
1日2日なら我慢できますが、2ヶ月となるとさすがに心がすさんできそうで、ここでの生きのび方をまず考えました。
そして休日。電車に乗って街まで行き、最初にまず私が買ったのは、食べ物でも娯楽アイテムでもなく、布団カバーとアロマと花瓶でした。慣れない土地で仕事から疲れて帰ってくるこの殺伐とした灰色の部屋を、少しでも元気になれる空間にしよう!と、ホテルの部屋を装飾し始めます。笑
オレンジの布団カバーにアロマオイルをつけ、花瓶にの花を飾り、家から持ってきたお気に入りの絵本の中から、オレンジのインテリアに合いそうなページを近所のコンビニで拡大コピーして引き伸ばし、壁にねりけしで貼りました。笑
うん、かわいくなってきた!ホテルなので元に戻せる範囲で、それでも少しずつ自分らしい部屋にしていきました。
日中は部屋に掃除のおばちゃんが入ってくれていたので、インテリアを変える宿泊客が来て最初はびっくりしたかと思いますが、たまにおばちゃんたちへお菓子を置いたり、置き手紙でやりとりしていて仲良くなっていきました。
ちなみに東京に帰る最終日、チェックアウトの前に通路で掃除のおばちゃんたちに初めて会えたので、お互いハグして帰りました。笑
2ヶ月しかいないビジネスホテル暮らしでしたが、そのホテルの部屋にさえも『自分の空間』を作ろうとしてしまう私のこのエネルギーは、どこからくるのでしょう。
そういえば、高校時の私の部屋は、白とオレンジのストライプでした。雑誌を見て「私も外国みたいにオシャレな部屋にしたい!」と思い、小物や家具ではなく、いきなり壁をペンキでシマシマに塗っていました。(注:公団の賃貸です。笑)
この辺に私の行動のルーツがありそうなので、次回はちょっと遡って高校時代のお話をしようと思います。
(つづきます)
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