ポゴ180⑥
ポゴ180。 こないだ初メイクしてから一歩進んで二歩下がっていた。
どうも、フェイキーに入るほどの速度で跳べる時と、全く出来なくなる時があるのだ。
日があいたり、他の練習に精を出しすぎて感覚が鈍ってしまったのか判らないが、とにかく安定しない。 回れるときはポンポン出来るのだがダメなときは身体にダメージが入るばかりで達成感もなく辛い。
話は変わって、最近ミニランプで高くに登れるようになってきてもう少しでフロントタイヤはコーピングに届きそうな勢い。
高さが上がると確かに失速しにくくてやりやすいが、プッシュ込みでのG、遠心力に耐えるのにかなり脚やケツに負担がかかっている。
そして自転車の上で伸び上がる為の筋力があまりにも足りないから毎度かなりくたびれ果てて、筋肉痛や疲労に付きまとわれている。
こんなにも筋力が足りないのかと少々凹みつつも、もしかしてこれこそバニホでさらに跳ぶためのキーストーンなのではないのか? と訝しんでいる。
※バニホも昨夜寝る前に突然のひらめきがあってこれよ、これなのよって考えていたけれど、恋ではなかった。
そしてポゴ180は今はただひたすらに数をこなしていく時期だと思う。 ところがその体力が全く足りない。
よくよく考えてみればその練習における180、回数を稼ごうとすると疲労により身体がついてこなくてミスが増えている事にも気が付かないほどそれは一瞬で使い果たされさらなるミスを重ねていく。
つまり驚くほど筋力も足りなかったということらしい。
バニホなら100本でも跳べるし、サイクリングだって立ち乗りで70キロを走り抜いた程だという自負が目に霞をかけていたのか。 使ってない筋肉までタフネスであることなんて有り得なかった。
思い出して、あなたおじいさんに片足突っ込んでいるのよ!
今回、広場で本当にこれ以上は無理だと思うまで跳んだ回数が約70本程。 カメラを回すまでにウォーミングアップ的に20本程、カメラを止めてからも往生際悪く5本程跳んだ。 本当に次はコケる、と思いながら最後は歩くことすら困難になるまでやって70本である。
これでもおそらくは少しばかりポゴ筋肉が強化されての結果だと思う。
そういえば100バニも500本目くらいまでは毎回生活困難者になるくらい疲労して筋肉痛になっていたっけ。 フフ…… 筋肉痛、いいよね。
このまま回数を重ねればきっと100ポゴ出来るようになるだろう。 うん。
さてフィジカルの話はこのくらいにして、テクニカルな話にしよう。
テクニカルおじさん。
ポゴ180についてはいわゆるコーナリング180をとっとと卒業して、パワーターンをしていた。
パワーターンとは、スタンディングから力任せに180度回る練習で、これが出来れば小賢しいテクニックなど用いずとも跳んでさえしまえば必ず回り切れるから何も恐れることはないという技の名前だ。
歩行的速度からそのままパワーターンをする。 ただ跳んで回るだけだ。 これを何十回かやっているとそれに慣れてくる。 タメて捻って跳ぶ事に慣れてくる。
そうしたら、きっかけのバー捻りのタイミングを調整しだす。 タメて捻って跳ぶ事に慣れていない頃、頭の中で処理する事が多すぎて毎回違う事をミスしていると何が悪かったのか一向にわからないまま悩み続けることになる。
持論だけど、一度に頭で考えて処理できるのは2つまでで、出来れば一つの事に集中してチャレンジするのが最もよいと考えている。
つまりは全く新しい技に挑戦し始める時は考えて調整するべきことが多すぎるのが問題なのだ。
可能な限り単純化して分解して体得したものを今度は合体させる事に集中してやるのがいい、 と。
だからぼくは、コーナリング180をやったあとそれを捨ててスタンディング180、パワーターン180、ときて今侵入速度を上げていっている。
これが真、うまい方法かは判らないけれど師匠や先生を持たないぼくの場合、自分で考えてやるしかなく、考えることを楽しんで。 最大効率や売上、レビューの星の数に壁や貼った営業成績グラフを競っているわけではないので、とにかく楽しんでやれて、進み続けられればいいのだ。
とりとめのない文章になっているけどとにかく進捗としては、侵入時のバー捻りに苦戦していた事について。
低速時のバー捻りは問題ないのだけれど、速度を上げると跳べなくなる。
つまりはバーを捻るのが早過ぎて跳ぶ前に車体も重心も傾いて全力で跳ぶこと叶わず、になってしまう事。 に加えて速度があるとミスると思い込んでしまっている為身体が動かなくなってリヤが浮かなくなってさらに転ぶの悪循環。
とまあ、突然とても上手になるわけもないのに何を勘違いしたのか手順を飛ばしすぎて、昨日出来ていだ事が今日はセイグッバイなんてよくあることを思い出し。 順番に詰めるをやって、数こなす体力も付いて来た今回、パワーターンから少しずつフロントタイヤに荷重して走らせて回転初動の助力を得るように回る意識を持つだけでかなり楽になった。
既に困憊、死人でござるの状態から幾分綺麗に回れるようになった。
やはり限界突破すると掴めるものがある(事がある)。
はじめの頃、フロントタイヤを走らせる回り方(コーナリングターンではなく)をやろうとしたけれど、他に意識を配ることが多すぎて訳がわからなくなり結構怖い思いをしたりした。
怖い思いをするとチキってさらに遠のいてしまう。 遠回りしたけどこれでいいのだと思う。
かつては敗因だった、フロント勝ちな跳び方も今回は回りきれてこのまま簡単なバニホ180に移行できたらいいなあと思っている。
それではご安全に。