ポータブルコードレステーブルソー #Milwaukee
Milwaukee 2736-20 8-1/4" M18 Brushless Cordless Table Saw
日本未発売
サリュー。 赤い奴です。 日本ではあまり馴染みのない? 机から鋸がニョッキリ出てくる奴です。 見るからに危ないです。
テーブルソーは日本では大型の据え置きのすごい奴をワンオフ家具屋さんとか注文制作の什器屋さんとかそういう所にしか存在しない感じ。
あ、あとホームセンターとかにバカ安で売ってる丸鋸をひっくり返して取り付けるかなり使い勝手の悪いテーブルソーのテーブルのみのやつ。
その激安丸鋸テーブルソーを見た日本の大工はなんやそれ、あっぶないなあ! って言ってた。 まさか知らないと?
まあこれが何か本当に知らない人はこのタイトルでクリックしないと思うのですがもしかしたら赤いからとかぼくのファンとか居るかもしれない。
板や角材なんかを正確にカット出来るツールになります。 丸鋸との違いは丸鋸は鋸が移動して材をカットするのに対し、テーブルソーは材が移動して材をカットします。 テーブルの上を滑って行くときに、右側にある位置決めのフェンスを調整してそれに沿ってカットする為、真っ直ぐな辺を沿わせて切るとほぼ完全な平行の板を取ることが出来ます。
丸鋸にも簡易な巾決めの定規がありますが安定性がなく振れる為とても高い精度のカットが出来るとは言えませんし、例えば巾910の板から連続して20の巾の辺材をたくさん取ろうとすると僅かな曲がりが回数を繰り返すことによって増幅され、10回も切ると目で見て判るほどに曲がります。 毎度同じ手癖で曲がるので一回あたり0.2ミリ曲がるとすると10回で2ミリ曲がります。
テーブルソーはその辺がかなり軽減出来ます。 簡易ガイドと違い長いフェンスに沿って滑らせる為暴れにくく、よく調整されたテーブルソーであれば完璧に近いスクエアを量産出来ます。
この完璧なスクエアを量産出来る、というところにこのテーブルソーの利点の半分が詰まっていると言っていい、 キャビネットを作りたい時など、450×600の板を6枚、120×600の板を12枚、とかそういう作業が死ぬほど楽です。 これを丸鋸で行うとするとカットの度にトラック定規(任意の長さの丸鋸ガイド定規)を移動させ、完璧に平行な、毎度同じ位置に調整して置きズレないようにクランプする必要があります。 それでも意図しない丸鋸のブレで容易にずれ、箱に組み上げたときに歪み、修正が困難な不良精度となりスライドレールなどの引き出し金具を取り付ける頃にはレール位置の修正にかなりの労力と時間を取られます。
残りの半分の利点は角材を別く作業にとても便利がよい、ということです。 もちろん丸鋸ガイド定規を使っても別き作業は可能ですが、前途の理由によりこれまた安定しません。 たいていの人はとても常用しようとは考えず、既製品の角材の断面寸法に応じた仕事をする計画を立てるでしょう。 新築などはその様に出来ていますしプレカット材は早くて便利です。
ところがどっこい、ぼくのような何でもリフォームな業者になると訳の分からない寸法に対応したり、傾いた床の下駄を作るのに根太を2ミリずつ細めて別いた材を使いたい。 そんなシチュエーションばかり、というかそういう事しかありません。 任意の断面寸法の角材を楽に現場で量産出来る。 これはものすごいパワーなのです。
なぜホワイ、テーブルソーにここまで愛を注ぐのかというと使用経験があるからでそれがなければここまで高価で大型の物を決意する事はなかったでしょう。
それは自作の、板とビスと190ミリ丸鋸を組合せたもので、海外のHow madeみたいなのでよく出てくるやつです。
こんなハンドメイドでも調整さえしっかり出来ていればかなりの精度と量産が可能で、いろんな物が作れるなあと思いますが何せデカくて重いので現場にポータブル向きではありません。 でもテーブルソーがあればここでの説明は割愛しますが木工のジョインターが割と無くてもどうにかなるシチュエーションがたくさん生まれます。 プレーナーくらいはあったほうがいい気もしますが。
さて言いたいことはだいたい言い終えたので製品の紹介をしましょう。 ポータブルコードレステーブルソー界隈には先駆のDeWALTが居てよく比較されます。
ぼくもこれを買うまでにたくさんのレビューや比較を見ましたが性能的にはほぼ同格と言えそうです。 やれパワーがこちらのほうが少し強いだとかやれ12Ahバッテリーで何フィートのカットが出来たとかは些細なことです。 精度面においても吊しのまま究極であることはとても有り難いのですが大切なのは調整のしやすさや可否になりますがここもいい勝負です。 ライバルとして最も気になったのはFESTOOLの新型で、各所を折り畳むとロングなシステナーケースに収まるというもの。
こいつはブレードの出し入れと角度が電動で前にある液晶パネルと操作ボタンで調整が出来、キャリブレーションさえ完璧なら毎度スクエアゲージやデプスゲージで測らなくてもピッピッピと言うわけ、 らしい。 すごい男の子が好きそう。
ただ、それが仇になり当然ながらの価格と故障したときのリカバリー。 日本にまともな代理店がなくもちろんそこを通さないで買った商品のアフターは絶望的でしょう。 ネジとバネとモーターで出来ているメカはまだどうにかなりそうですがさすがにこれはなあ… となるわけです。 唸るほどゼニがあればあるいは。 さようならFESTOOLバッテリープラットフォーム、 こんにちわMilwaukeeの大型バッテリー。 なおこのFES CSC SYS 50 EBIはまだ未発売でおおよそ来年春頃ではと海外サイトにありました。 買えねぇ!
テーブルソー用に用意したM18 12Ahバッテリー。 標準的なハンドツールのバッテリーの二倍以上の容量があり、5Ah一万円とすると容量通りの価格となかなかお高いですがこれがあれば割とガシガシ使っても1日はもつらしいです。 世のコードレス大型機材はバッテリー二本や四本差しといったやっつけムーヴでしたがこれなら一つで済みますし、1日使って仕事を終えてから充電しておけばほぼ問題は起きないでしょう。 電源を落とすべき現場の場合はそうですね、5Ahバッテリーを刺している間に12Ahを充電すれば運用としてはいけるかな? この12Ahを空にするとRapidChargerでも2時間かかりますので上手いことやる必要がありそうか、もう一つ買うか… ですね。
あとONE-KEY™というセキュリティーとして、遠隔で動作しなくさせたり現在地が判る機能があるのですがそれをペアリングするアプリは日本では配布されていません。 国コード嫌がらせというやつですね。 AndroidのApkファイルを勝手に配布している野良アプリも有りますがセキュリティー機能の前にスマホが腹心できなくなるので悩みどころです。 Apiファイルチェッカーみたいなのたてどうなんだろうね。
日本法人がONE-KEY™機器を取り扱う様になるのを心待ちにしていた方が利口そうです。
さて、この筆者アンジェリカはこういう物をマトモに買わない(そもマトモに販売されていない後進国において)事で有名なのですが、もちろんそれは高額商品になるほどに顕著でもちろんこの機材も例外ではありません。
バッテリーなんかは取り扱いや品質において急死する事も割とあるので保証付きですが、今回の機材はeBayに出品されていた販売者のストアの展示品だったようです。 写真はあまりなく、フェンスの部品に割れあり、と割とテーブルソーの胆がダメな品物ですがバカ安で、未使用にも関わらず本体価格5万弱でした。 諸々入れて6万いくらで小躍りしたものですが送料が2万もついてやっぱりな♂ってなりました。 国内売りのDeWALTより少し安いくらい…😳
ま、まあこういうのは夢と希望と挑戦なのです。
片手で余裕で持てる重量とパッケージ三辺サイズでは国際宅配いけると思ったんだけどまあ、 そうね。 って事で。
届いて件の割れはそうだね、落とすとこうなるよね、展示品。 といったダメージ。
でも粉になったりはしていないないのでとりあえずプラリペアで補修したら問題なさそうにくっつきました。 そのうちMilwaukeeのパーツ共販で日本に送ってくれるところを見つけたい。 だれかご存知ないですか。
さて、毎度長くなってしまうのですがとりあえず使用感はまたそのうちに。 つまりまだ使ってはいないという事です。 ではではそのうちに。