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NEW GEAR BORA ポータブルワークテーブル

 ワークテーブル。 ワークテーブル。 ワークテーブル… 

      ~story~

 日本の現場のおっちゃん的ワークテーブルといえば合板を半分にして切り込みを入れたものを組み合わせ二台並べて天板にまた12ミリの合板を乗せたもの。 定番の定板というやつですね。

そこそこ重い。 耐荷重は合板60枚までは実績があるので針葉樹12mm合板一枚12キロとして720キロ/2 くらいでわりとフニフニしてこのくらいが関の山かなと。 大抵は自作。 こういう製品が出てきたのはここ5年~くらいかな。

 あとこの作業台は何かしらサブロク(三尺×六尺(909×1,818(ミリ)))くらいの板が無いと作業台になり得ません。 というのはこの脚、数十キロ程の何かが乗っかっていないと割と不安定。 使えなくはないがこの脚の上に角材など置きまして切り物等を行うにあたりましては箱に乗せて足で踏みつけ切りました方が余程安定致しますのではありませんか、といった様子。 手鋸など何を切っているのか切れているのかも分からない、シュレディンガーの鋸になること請け合いです。

 さて、上記の作業台の上に60枚も板を乗せますと完全に高すぎて作業台の用を成しません。 使っていくと次第に低くなり最後には高さ900足す材料の厚み程度という腰デストロイヤーになります。 それなら床で作業した方がマシというものですが、高さ1,100程度のハイテーブルにするにはなんと真物(まもの(何も加工が成されていない単位の材料の事(魔性の生物の事ではない)))の板を四枚も消費しその重さたるや…!(能力の割に)

 フロアー作業しか無いときなどはそもそも上記の理由により作業台が組めませんで、長らく床を作業台としていましたが、いささか腰や膝など痛みを感じるお年頃ということもあり作ったのがこちら。

折り畳み作業台。 脚の強度は無いが揺れたりはしない(追加ブレースを入れた) D600×W1,400×H1,100と高さも腰クラッシャーではなく占有面積も六畳部屋に置いても滅法邪魔にござるとはなりにくい。
このサイズに格納できる。 今は取っ手付き。 まあ片手で持ってもさほど辛くはない程度の重量。

こんな風にトリマテーブルにしたり、 丸鋸を仕込んでテーブルソーなどの機能を追加し、残りのスペースは軽量化とクランプホールのドッグホールを開けるつもりでいた。 確かにあの頃は。

 ポータブルテーブルソー、 うん何を血迷ったかポータブルテーブルソーを、立派なやつを買ってしまった。 過去の記事。どーすんのこれ、 いや全然仕込みテーブルソー無しでも有力なワークテーブルなのですが、 特にフロアー作業の時はものすごく効率がよい。 だけど
 これに手を出してから作業場とツールの全体イメージがかなり方向転換してしまったように思う。

本題

 さて毎度前置きが長いのですが、本題に入ろうと思います。 ブツはアメリカBORA社のCentipede®2'x4'ワークスタンドキット。 とCentipede® テーブルトップ あとオプションを少し。

脚の部分。 これだけでも天板に合板などを乗せれば耐荷重トン越えのワークテーブルになる。

 日本でもじわじわ広まってるようで、ほかのSNSで日本人ワークマン(作業着店ではなく)を何人かフォローしているところでチラチラ見かけるようになってきました。 みんながみんなすごいすごいと推している。 そらあみんな、自分の持ち物は良いものであると認識し続けたい、認識共同体を作り上げがちな生き物なので眉に唾をつけて話半分、としてもそれにしても、そ、そう? そんなに? マジで? って気になってしょうがない。 先月赤いツールを大爆発したところでなかなかそれはどうなのとも思うけれど、 そうね、構想が固まっちゃったら仕方がない。

MDF製天板。
Centipedeワークスタンドに最適なドックホール天板
Pトップ部分とツイストロックにより固定され、安定性・作業性が向上 折りたたみが可能で容易に持ち運び可能
サイズ:61x121(cm) 厚さ:18mm 重量:9.5kg 最大荷重:2000ポンド(907kg) ドックホール径:20mm ドックホール間隔:芯々96mm 素材:MDF

 ドッグホール規格テーブルトップ、これものすごく便利なのだけど製品で買うとなかなかお高い。 消耗品のくせに¥12,500もする。 ただし穴の位置が完璧なのでこういう直角作業やクランプしての作業、

FESTOOLのドッグホールクランプ。

 なんかにはとても便利な代物。 これも日本で流行って日本製がお安く出回ってほしいものです。 合板組み作業台を使う日本の大工さんなどはそも材を固定などあまりしているところを見たことがないのです。 それは材料である合板であったり、合板テーブルトップの上に刻みいれてもいいスタイロボードなんかを敷いて丸鋸でバリバリといった具合だけど、やはりスタイロ相手だと固定はしにくいと思う。 MDFだと安くて材が安定していて刃物にも優しいのでテーブルトップとしては最適のはずなんだけど、値段が値段なのでとても大切に使わなくてはならないような気もします。 まあ普段からテーブルトップに意図的に傷を付けるような使い方はしませんが。

ドッグホール規格は世界規格なのでドイツのFESTOOL SYS-MFTワークテーブルケースに置いても穴のピッチや径は同じ。 ドッグホールオプションを入れる箱に最適。

 とはいえ消耗品ではあるのでいつかは交換することになるのでしょうが、このお手本があれば次回からは自己制作出来ます。 なぜならujk製のドッグホール開け治具があるからです。

ujkのドッグホール開け治具 イギリス製。

 これも一万いくらした気がしますがウチのワークショップのワークテーブルもドッグホール加工したし、あと二枚~三枚ほど作れば完全に元が取れる寸法です。

 そしてその固まったか固まってないかピコーン閃いた💡 というやつはといいますと、 合板組みテーブルはサブロク真物ストレージに。 サブロク合板テーブル、昼寝するには最高なんだけどね。 そして自作ハイテーブルは件のテーブルソーの拡張テーブルに。 拡張テーブルとは、テーブルソーで大物を刻むときにテーブルの面積が足りず材料が安定しないので送る向こう側などに置くサブテーブルの事ですが、そういう余生も全然ありだなと。 スタンドで立つ材料送りのコロがついたツールもありますがサブロク合板を送るには、やはり倒れたりして肝心なときに役に立たないイメージがあります。 そうアレは押し切りのマイターソーとかで長物を安定させるための物のように思います。 そして今回買ったワークテーブルがメイン作業台になる、 予定です。 うーん我ながら完璧。 完璧すぎてもうね。 割と大きな材を丸鋸とかで長手に切っている時とかに反りなんかが原因でじわーっと台からズレて行っている事を意識している時、とても集中出来ているとはいえません。 クランピング、大切。 それでは皆さんご安全に➕!

あとついでに買ったヤットコ。 クニペックスの。 今まで使ってたミニヤットコは小さすぎて手のひらに穴が開きそうだった。
このバッテン×のオプション(付属)で2x4材を支えることが出来て、天板無しでも脚のトップにある穴に差し込んで作業台たりえる。 多機能が目で追えない。
このスナップロックで脚と天板は固定されるので合板組みテーブルの様に勝手に天板がズレて行かない。 重さも9.5kgもあるので運搬には重いが安定はいい。 天板の角がピンピンなのでいつかトリマで丸めてやる。
手持ちのドッグホールオプションとクランプとクリップ。 
SYS-MFTケースにいい感じ。

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