近隣の曳山祭、秋祭をひとまとめ。
今年の10 月はイベントが異常集中しました。
軍資金(小遣いと貯え)は大赤字でしたが、なかなか流すには
貴重な機会が多かったので、痛しかゆしでした。
それぞれイベント単位にブログ記事にしています。
ここではその紹介にとどめます。
大津祭(本祭:10 月8 日)は去年からのお気に入りです。
大昔、京都に全国から集まった商人が地元に帰り、夏の盆明けの
送り火風習と同様に、都で見た祇園御霊会や祇園祭と同じものを
自分たちの地元でもやろうとしたのは、まあ分かりやすい歴史と
伝播のありようかと思います。
その意味でも京都から直線距離で最も近い曳山祭なので、その
変遷がどの程度なのか、強い興味がありました。
ところが2 訪めの油断というか、泊りがけに行った去年には
体験しなかった失敗を日帰り初日にやらかしてしまいました。
本祭での各曳山の多重多層の動きは祇園祭にもないダイナミックな
ものでした。宵宮も若々しく賑やかですが、巡行は本祭午後を絶対
見るべきです。(ここ2 年は狙い撃ちのような午後からの雨で
鑑賞も厳しかったですが。)
丹波篠山春日神社秋祭(本宮:10 月15 日)は直前の夕方のニュースで
存在を知って、天候が安定した本宮のみを見物しました。
大津祭が三輪車のリヤカー構造に統一され、前方を持ち上げることで
転回(辻回し)を容易にする工夫があったのと、またひと味違って、
曳山の下にビルトインされた杭を転回時に紐で降ろして、その杭の
上に曳山を一本足立ちさせて容易に転回を可能とする工夫がありました。
そのあたりを記事では動画で捉えています。
大津祭もそうでしたが全曳山が一堂に会するのは壮観です。
時代祭(10 月22 日)は毎年見ています。これは曳山祭では
ありませんが、構えるカメラの前に次々、時代考証を徹底
された装束で明治維新から太古まで時代を順次遡る被写体
が次々現れる、と思えば、そんな贅沢な無料撮影会なんて
ありません。見た目や動画ではあまり面白みがありませんが、
そのように捉えてからは、改めて愉しみになりました。
時代祭から3 日後の10 月25 日、亀岡祭を初見物しました。
京都からの直線距離では丹波篠山までの半分、大津祭に次ぐ
近さの曳山祭なので、その変遷の度合いに興味がありました。
曳山巡行は直線路で短いものの、途中でくじ改め式もあり、
辻回しの変わりに転回を見せる場所もありました。
祇園祭の山鉾巡行の雰囲気を一番踏襲していたのは、この亀岡祭で
あるように思えました。
転回の方法は残した動画で見る限り、転回の手前と終わった後に
ガクンと大きな振動を見せることから、丹波篠山春日神社秋祭の
曳山と同じくビルトインした杭を出して、その上に一本足立ち
させての動きに見えました。
その意味でも急遽、丹波篠山春日神社秋祭を見物しておいた
甲斐がありました。
神輿渡御や地車(だんじり)、山笠には全く反応しない私が
何故曳山祭だけに強く惹かれるのか自身でもよく分かりません。
祇園祭でさえ、本来はメインイベントである神幸祭と還幸祭は
待たずに帰宅します。(山鉾巡行は神輿渡御の巡行路のお清め
のための前座に過ぎない位置づけでしたが。)
町衆が主体となり1300 年続けられてきた疫病退散の神事と
しての祇園祭の影響を色濃く残す神妙さが希薄になって
行くにつれ、興味が削がれて行くのかと考えています。
来年もこれらはリピート必至です。
小遣いを温存させておきませんと(^^;)。
ご覧いただきありがとうございます。