シャニPに嫉妬した話
ごあいさつ
皆様ごきげんよう。三熊葉月と申します。いつも好きなものの話をいています。ただ、今回は趣向を変えて嫌いなものの話をしようかなと思います。タイトルの通りこの方のお話です。
このミラーに移っている男、通称シャニPのお話です。当方は三峰Pですので、三峰シナリオにおけるシャニPのこいつ…!となった言動で、対三峰のコミュニケーション特有のものについて取り上げていこうと思います。三峰結華のシナリオ全般のネタバレを含みますのでご注意下さい。
・WING共通シナリオ
出会いからWING優勝までを描くシナリオです。当然初対面から始まるため何も分からないし、2つ目のコミュ名が『ひらり、かわして』であるように三峰もなかなか掴ませてくれるわけではないのですが、それでも有能さを見せつけてきます。3つ目のコミュ、『湖の奥なんて知らなくていいのに』思い詰めて夜の公園で隠れて無理をしていた三峰を捕まえるも、ただの思い付きと言ってはぐらかそうとする彼女への対応
特に好きなのが真ん中の「それは真剣な証拠だ」ですね。
三峰のアイドルに対しての真摯さ、誠実さを評価し、それを自身で否定するのはよくないと諭すのがアイドル三峰結華に必要なものをピンポイントで伝えることが出来るのが強いなと思います。
余談ですが、シャニマスを初めてプレイしてこのシーンを見た時に強い衝撃を受けたのを覚えています。ゲームの主人公は、プレイヤー側の没入感を強めるため空っぽの器にされることが多いため、このように実際に生きていないと出ないような言葉をPが投げかけていて、シャニマスという作品に引き込まれたように思います。WINGのシナリオは、その後の展開に続く要素が多々含まれているため、度々見返すと見え方も深まっていくと思います。
・お試し/みつゴコロ
コミュ『なんて優しくてずるい人!』より、事務所でアイドルの勉強をしているまま寝落ちしてしまった三峰を発見して、ブランケットをかけて退散しようとするも(この時点で隠れて努力しているのを見せたがらない三峰への気遣いを感じる)、目を覚ましてしまい恥ずかしいところを見せたという三峰に対して恥ずかしがることじゃないと返すのがよい。割とこのプロデューサー、誰をプロデュースしている時でも相手の踏み込まれたくない領域に配慮しつつ、いざ踏み込んだ時は正面から肯定するという手法をよくとっている印象があります。
隠れて勉強をしていることは格好つかないことではないと断った上でこれを言えるの強いなと思います。常に完璧である必要は無いという言葉は、三峰が安らげる場を作るために不可欠なものであったと言えるでしょう。ちなみにtrueは素で腹立つくらいの強さだったため紹介しません。
・それなら目をつぶりましょう
trueコミュ、『だから守って、踏み込んで』より、このコミュはシャニPのパフェコミュ詰め合わせみたいなところがあります。自分で決めた性格だからそれで悩んだりしたらいけないという三峰に真面目すぎるんだと返したり、踏み込まれることが苦手であることを考慮して踏み込む許可を取ろうとしたり自身のデリケートな部分を語る三峰に寄り添う姿に素直に関心します。
そして特に好きなのがこれです。語っておいて最後までは踏み込ませないことをずるいと称する三峰に対しての言葉です。こいつずるくない?みつゴコロの時も挙げたのですが、シャニPは三峰とのコミュニケーションにおいて、仮にとかもしとかの仮定表現をよく使います。自分のことになるとなかなか信じられない三峰に対して、最大値(自分はこう思う)と最小値(これだけは伝わって欲しい)の両方を伝えるの本当に三峰に深く寄り添っていて大好きです。
・感謝祭編
三峰固有コミュ『見つかったら負けという話』より、
こっそりと事務所回りの備品等に気を回していた三峰への一言。しっかり見えているからこそ見えないところで活躍してくれている三峰への感謝を忘れないPたん。
・NOT≠EQUAL
このシナリオ、三峰が抱えた、他者が手を出せない問題を扱ったシナリオですので、Pが出来ることは少ないのですが、その中でも可能な限りの手を尽くしていると思います。
『動点Pとの距離を求めよ』より、問題を抱えて不調の三峰に対しての言葉です。こいつまた最大値と最小値とってる…先述の通り、このコミュにおいてシャニPが三峰に出来ることは少ないのですが、誰かに迷惑をかけていると思うことで更に精神への重圧を強めてしまいそうな三峰に対して、本題には触れられなくともその部分だけは軽減させようとしているのがすごいです。他の選択肢でも、危なっかしいというよりも、俺が心配なんだ とか 今必要なことなら成果を出してくれるなら気兼ねしなくてもいい とか本当に三峰の心配を取り除こうとしているのだなと思います。
・く ら く ら
実装順的には前後するのですが先にこちらから、
コミュ『眩むほど』より、からかってきた三峰を受け流して、わかってますという感じが気に入らないと言われた時の返しです。後のカードを見るに、わかってますという態度をとられることは三峰が苦手なことなのかなと思います。いろんな一面を見せてほしいという言葉も雨に祝福を考えると本当によい。
・GRAD編
そこそこ書きましたがここからが本編です。というかこれがなければこの記事書いてないです。
まずはこちら、『その輝きを曇らせるのは私?』より他のアイドルを、結華の敵じゃないと称したシャニPにそのアイドルのことを軽んじていると反論した三峰への言葉です。これを動じずに言えるの余りにも強者だなあと。
続くコミュ『優しい意地悪で砕けてしまいそう』より、このコミュだけでシャニP有能詰め合わせ作れるのですが、まず謝罪から入るのがシャニPのシャニPたる所以かなと。
そしてこれ、自己評価の低さを改善してほしいというメッセージが、ぶつかる覚悟も相まって切実に伝わります。
三峰の上を目指す姿勢への言及、在り方自体を否定する訳ではなくその姿勢を評価する者を傷つけてはいけないという伝えかたするのがいいなあと思います。
ここすき。先の謝罪と合わせて、三峰は悪くなくて、Pが勝手にこう在ってほしいというのを押し付けているだけという構図を作るのが本当に優秀だなと思います。
こちらWING共通コミュの『ここからがスタート』ですが、自分の考えを押し付けているだけとは言ったものの、三峰に必要だと思ったものを得てもらおうとしているのですね。三峰にとっての理想のアイドルは、「憧れられるのに相応しいアイドル」なのですが、相応しいという主観に基づいた基準である以上、三峰自身が彼女を認められなければ達成できない領域にあります。それを達成することの手助けをしようとする姿勢に脱帽です。
こちらは『だって息をするように息が合う』より、無理してないか聞かないのか言う三峰への解答
続いてそれを面倒くさい質問をしたと謝る三峰への解答
恒例の最大値と最小値論法すきです。俺のやりたいことだから気にしなくていいという言葉も三峰に必要なものだと思います。
この台詞からして分かるように、相手に迷惑をかけることに抵抗が強い三峰に対して、自分がそうしたいだけと伝えるのはそれを取り除くものです。やっぱ強いですね。
・あとがきと敗北宣言
私、いわゆる三峰を一番理解したい勢というタイプの人種でして、そんな私からしたらシャニPは最大の障害となる存在です。割と腹立たしい。特にGRAD編は、理解しているだけでは出来ないし、理解していなくても出来ない行動で、このシナリオの初見時に勝てないなと感じた覚えがあります。嫉妬という感情は最も分かりやすい敗北宣言です。まあ未だに勝ちたいとは思っておりますが。三峰の約束された幸せをより強いものにするためにも、シャニPにはずっと私の目の上の大きなたんこぶであって欲しいなと思います。
お付き合い頂きありがとうございました。
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